前回のお話 ポ村では村長がサンタさんに扮して、毎年プレゼントを配ってくれています。 でも本物のサンタさんが、来てくれている事もあるかもしれない。 大人たちはそれを知っていて、内緒にしているだけかもしれない。 「眠っちゃってても絶対気付くように、サンタさんがプレゼントを入れるという、靴下の中で待つってのはどう?」 その話を聞いてもあまりよく理解出来なかった、幼いココアちゃんは、とりあえず靴下型の巾着袋の中に入り込んで、スヤスヤと眠っていました。 「あらあらこの子は…」 赤ちゃんの頃、ママの袋の中で安心して眠っていた事を、思い出しているのでしょうか? サンタさんを待つことなくココアちゃん、おねんねです。 そんなイブの夜。 ココアちゃんより少しだけお兄ちゃんのトビーくんは、村長の元を訪れていました。 村長はちょうどコソコソと、サンタさん役の準備をしています。 「村長~!!」 「!!どっどうしたん