「喜んで謝罪したい」という人は少ないでしょう。例えば、ミスをして上司に怒られた時や、取引先を怒らせてしまった時。皆さんの中にも記憶があるはず。謝罪する前の、あの憂鬱な気持ちが。 では、発想を転換して、謝罪することで人間関係をより良くできるのだとしたら……? あるいは謝罪を通じて、仕事でステップアップできるのだとしたら……? もしかすると、謝罪に対してほんの少しポジティブな印象を抱くのではないでしょうか。 そんな「効果的な」謝罪をするためには、まずは謝罪とはどういうものかをよく考えてみることが大切です。 そこで今回お声がけしたのは、『科学の知恵 怒りを鎮める うまく謝る』の著者で名古屋大学教授の川合伸幸さんと、『謝罪論』の著者で東京大学大学院准教授の古田徹也さん。違うアプローチで謝罪を研究するお二人とともに、効果的な謝罪とは何なのか、深く掘り下げます。 左:川合伸幸(かわい・のぶゆき)さん。