1月29日、配給元ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの試写室に行ってみた。それまでもぽつぽつと試写に訪れるホンダOBがいたが、今回は本田技術研究所で数々の名車の開発に取り組んだ技術者、宗一郎の秘書、ホンダの名を世界に知らしめた伝説の「マン島TTレース」のレーサー、メカニック、F1エンジンの設計者と、創業期を支えた人々がずらりと並んだ。いずれも、本田宗一郎を愛情を込めて「おやじさん」「お父さん」と呼ぶ人たちだ。 上映終了後には、映画の感想と、宗一郎の記憶を口々に語り合う姿があった。 「世界最速のインディアン」の主人公を通して、ホンダOBたちが見たものは何か、彼らの心に焼きついた宗一郎とはいかなる人物だったのか――。映画を鑑賞した直後のOBの1人に聞いてみた。 (編注:記事の性格上、若干の「ネタバレ」を含みます。ご注意下さい) ―― まずは率直に映画の感想を―― じーんとしました。いい映画
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