講座「文系のためのawkプログラミング入門」 関数については前々回で述べたように、あるデータを与えると、それに何らかの処理や加工を施して必要な形にして返してくれる、便利な小道具と考えればよいでしょう。後に見るように、awkではプログラマが自分で関数を書くこともできますが、今回はawkの提供してくれる文字列を処理する関数について学びましょう。これらはテキスト処理では算術関数よりもはるかに使う機会の多いものです。また、算術関数より、少し複雑です。文字列を加工するものや、文字列に関する情報を教えてくれるものなど機能もさまざまです。引数(関数に与えるデータです)の数も異なります。 I 文字列に関する情報を教えてくれる関数 まず紹介するのは、文字列に関して、情報を返してくれる関数です。次のようなものがあります。簡単なものから見ていきます。 1)length(str) これは引数として与えられた文