「天才になれなかった全ての人へ」というキャッチコピーでおなじみの『左ききのエレン』。広告代理店出身で、自身もクリエイティブの世界を生きてきた作者のかっぴー氏をゲストに迎え、「何者か」になるとはどういうことなのかを探求します。本記事では『左ききのエレン』が誕生した背景や、かっぴー氏が自問し続ける「才能」の正体について語っています。 『左ききのエレン』誕生のきっかけは、会社の日報? 鈴木宣彦氏(以下、鈴木):転職されたプランナーから漫画家期ということで、次の質問にも関わるんですが、なぜ『左ききのエレン』を描き始めたんでしょうか? かっぴー氏(以下、かっぴー):それはですね……入社して、本当にたまたまなんですよ。日報といって、転職組とか新卒の子たちが「今日一日こんなことがありました」「こういうことを思いました」というのを、全社員宛ての共有メールアドレスに送る文化があって。 だから社員は「今日は新