瓦が語る日本史―中世寺院から近世城郭まで 作者: 山崎信二出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2012/06メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 183回この商品を含むブログ (3件) を見る 瓦なんて似たり寄ったりと思ったら大間違い。東大寺や法隆寺の修復だけ見てもいろんな地方の瓦があって、それが当時の物質流通をも物語る! さらに、製法ばかりか瓦職人がいろいろコッソリ落書き(ヘラ書き)していて、そこから職人の個性や勢力、家系までわかり、さらに同じ建物で使われた瓦の出自から、職人集団の活動まで読み取れてしまうとか。 マニアックな世界を描きつつ、瓦にそこまで奥深い世界があったのかと感心させられる。文明論じみたお説教もなく、瓦だけに注目。職人の中でもだれが落書きできるかという力関係があったが、やがて瓦製造と瓦葺き作業の分業と合理化に伴いそうした楽しい落書きも廃れたとか、パソコンソフトの
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