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  • 子規、漱石、司馬遼太郎…文体診断で文豪の文章を入力してみた

    「文体診断ロゴーン」を御存知でしょうか。文章を入力すると、名文の中から似た文体を探し出して、どの作家や著名人の文章と似ているかを教えてくれるツールです。文章の読みやすさなども診断してくれます。最近知ったのですが、面白そうですよね。 子規人の文章でテスト文章診断。人の文章だったらどうなるのか。試しに正岡子規の文章を入力してみました。 まずは「墨汁一滴」から好きな文章をピックアップ。 ガラス玉に金魚を十ばかり入れて机の上に置いてある。余は痛みをこらへながら病床からつくづくと見て居る。痛い事も痛いが綺麗な事も綺麗ぢや。 結果は… 井上靖?福沢諭吉?年代もバラバラだ。あれ、おかしいな。一致指数も低い。今度は少し長めの文章にしてみました。 或る絵具と或る絵具とを合せて草花を画く、それでもまだ思ふやうな色が出ないとまた他の絵具をなすつてみる。同じ赤い色でも少しづつの色の違ひで趣が違つて来る。いろい

    子規、漱石、司馬遼太郎…文体診断で文豪の文章を入力してみた
    kohakux
    kohakux 2017/08/27
    死にたいんだ、とか適当に話し言葉で打ち込んだら、一致指数の1位が宮沢賢治、次が新美南吉。ここまでは傾向としてありだと思ったが、3位が麻生太郎で吹いたw
  • やっぱり俳句甲子園は面白い!

    開成が2連覇8月19、20日の両日、松山で開かれた20回目の俳句甲子園は、開成高校の2年連続10度目の優勝で幕を閉じました。ネット動画などで一部を久しぶりに観戦しただけですが、面白かったです。 開成高校おめでとうございます。同校の岩田奎選手の作品「旅いつも雲に抜かれて大花野」は最優秀にも選ばれました。ディベートでも大活躍だった彼。表彰式で涙を浮かべている姿がとても爽やかでした。 「開成は言葉余りて心足らず。幸田は心余りて言葉足らず」。高橋睦郎氏が決勝戦の講評でこういう趣旨の発言をされていました。確かに見ていると開成が何もかも達者すぎて、そのような印象を与えられそうになりましたが、きっとメンバーはあふれんばかりの作品や俳句というものへの思いを舞台の上では極力抑えて冷静に振る舞っていたのでしょうね。表彰式の岩田選手を見て私の印象は一瞬で改められました。 1チーム5人で対戦さて俳句甲子園は199

    やっぱり俳句甲子園は面白い!
    kohakux
    kohakux 2017/08/21
  • 俳句の日に子規俳句を考えた

    美術の概念を文学に子規の俳句と言えば「写生」のイメージが強いですね。子規の写生論は美術の概念を取り入れたものです。子規が西洋美術の写生、いわゆるスケッチの概念を知ったのは明治27(1894)年。知人の画家中村不折に教わりました。 写生散歩子規は、この年の秋の終わりから冬の初めにかけて、手帳と鉛筆を持って毎日のように根岸郊外を散歩し、句想を得ては手帳に書き付けました。当時のことをこう振り返っています。 「写生的の妙味は此時に始めてわかつた様な心持ちがして毎日得る所の十句二十句位な獲物は平凡な句が多いけれども何となく厭味がなくて垢抜がした様に思ふて自分ながら嬉しかつた」(獺祭書屋俳句帖上巻) 写生と俳句の相性の良さを実感した子規は、この概念を核の一つとして俳句革新につなげていきました。俳句で写生の有用性を確認した子規は短歌や文章にも写生の概念を持ち込み、それぞれの近代化を押し進めたのでした。

    俳句の日に子規俳句を考えた
    kohakux
    kohakux 2017/08/20
    をとゝひのへちまの水も取らざりき 正岡子規
  • 元祖野球狂の詩 正岡子規とベースボール②用語を翻訳 普及に貢献

    夏の全国高校野球は8日に延期になりましたが、正岡子規とベースボールの続きです。野球の普及に対する子規の貢献と言えば、用語の翻訳やルールの紹介をしたこと点が挙げられます。2002年に野球殿堂入りしたことで詳しく知った方も多いのではないかと思います。 母校の快挙に発奮前回書いたように学生時代にベースボールに打ち込んだ子規は明治23年に一高を卒業、帝大に進みましたが26年3月に中退。新聞「日」の記者になりました(出社は前年末から)。随筆「松羅玉液」(題名は愛用の墨にちなむ)で野球を取り上げたのは明治29年7月。記者の仕事俳句革新に没頭する中で、野球に目を向けたのは母校の球史に残る活躍がきっかけでした。 坂上康博著「にっぽん野球の系譜学」(青弓社)によると、この年5月23日、一高野球部は横浜アメリカ人チームとの国際試合に臨み、29対4という大差で勝利。この歴史的快挙は新聞や電報を通じて全国に

    元祖野球狂の詩 正岡子規とベースボール②用語を翻訳 普及に貢献
    kohakux
    kohakux 2017/08/07
  • 御存知ですか?書籍の検印制度 文豪たちの地味で重要なお仕事

    不正防止のため一冊一冊に押印これは、明治時代に近代的な出版制度が整えられていく過程で出来たシステムで、出来上がったの著者が制作部数を確認するために用紙に印を押し、用紙を貼り付けていました。出版社が著者と取り決めた以上の部数を発行して不正に利益を得ることを防ぐためのものでした。当時の地方では東京などで発行された書籍をコピーした廉価な海賊版が出回ることもあったようで、検印は正規に発行されたの証明でもありました。海賊版はよく売れたらしく、面倒な作業であっても不正販売への対抗措置として必要とみなされていたようです。 とはいえ著者にとっては大変な作業です。建前では著者人が印を押すことになっていましたが、当然、家族も手伝ったでしょう。出版社の社員が手伝うこともあったそうです。昭和30年前後に徐々に廃止されていったそうですが、100万部、200万部のベストセラーなんてことになったらどれぐらい大変な

    御存知ですか?書籍の検印制度 文豪たちの地味で重要なお仕事
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