先日、喫茶店で本を読んでいたら、隣の席の二人がベトナム戦争について話をしていた。興味を覚えて何となく聞いていると、年配の男性が元ベトナム戦争報道特派員で、女性の方が彼にインタビューをしている大学院生(博士課程)であるらしいことがわかった。が、元記者が途中から「ベトコン」という言葉をあまりにも連呼し始めたので、不快に思ってしばらく読書に集中していたのだが(どうでもよいが、そのとき読んでいた本も差別的な内容で不快になった)、ふと気づくと、元記者の話がいつの間にか日中戦争以降の日本の侵略戦争擁護に飛んでいた。あまりにもひどかったので、以下に一部を紹介する。ちなみに、脚色は一切していない。 「昔の日本の軍隊はね、イジメが本当にひどかったんだよ。部下を殴るのなんて、もう当たり前でね」 「そうなんですか」 「だから、彼らが中国人を殴るのだって当たり前なんだよ。中国人だから殴るんじゃない。日本人だって殴