松竹伸幸氏の『シン・日本共産党宣言、ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)が1月19日に刊行されて以来、共産党が機関紙「赤旗」で(機関銃のように)連日繰り広げてきた〝松竹除名問題キャンペーン“がこのところピタリと止んでいる。2月18日の「おはようニュース問答、大手メディアの共産党バッシングをどうみる?」「松竹氏をめぐる問題Q&A、志位委員長会見から」(日曜版)を最後に、それ以降は同種の記事や主張がどこを探しても見つからなくなった。「赤旗」が総力挙げて反撃体制を構え、編集局次長や政治部長などを動員して論陣を張っていたにもかかわらず、2月19日以降、ピタリと反撃を止めたのはなぜか。 大手メディアの間では朝日・毎日両紙の社説以降、まだ詳しい解説記事が出ていない。だが、産経新聞(2月20日デジタル版)が小池書記局長の記者会見を次のように報じたのが目を引いた。 ――ジャーナリストの松竹