新宿西口仲間のA子さんから貸していただいて「『対米従属』という宿痾」(飛鳥新社・鳩山由紀夫、孫崎享、植草一秀)を読みました。政権交代の立役者だった鳩山氏と、日本の外交の現場にいた孫崎氏の話を、植草氏が引き出しながら確認して行くという構成の「あるべかりし日本論」とでも呼びたい本です。鳩山政権挫折の事情も知ることができました。 ただしこれは、敗者の繰り言を並べた懺悔録ではありません。民主党崩壊後の日本において、野党のチェックが効かなくなった安倍政権の危うさを指摘する警世の書であり、あるべき日本の針路についての、多くの貴重な提言を含んでいます。頼りになる野党がなくなっただけに、国会に残った与野党の議員に、ぜひ読んでほしい本です。 鳩山政権の命取りになった「最低でも県外」の普天間基地移転問題ですが、その初期に可能性を探るべく極秘で集めたつもりの特命チームの発足が、翌日の朝刊で早くも情報リークされて