「第4回:企業とベンダーが結ぶSLAとは」では、ベンダーと締結するSLA(ベンダーSLA)の内容について解説したが、適切なIT調達を行うにはベンダーマネジメントについても留意が必要である。 国内企業はベンダーと付き合ううえで様々な課題を抱えているが、それらは必ずしもSLAで解決できるものばかりではない。そこで、第5回ではベンダーマネジメントについて取り上げ、IT調達のあり方について深く掘り下げて解説していく。SLMよりもやや広範なテーマであるが、参考にしていただきたい。 今日では、情報システムの構築・運用において、製品や労働力を外部から調達することは一般的となっている。しかし、市場のIT製品/サービスは多様化の一途をたどっており、IT部門におけるベンダーや製品の選定機会も格段に増えてきている。 より幅広い選択肢が期待できるようになった反面、日々のベンダーマネジメントの負荷や難易度は高まって