20世紀を代表する科学者アインシュタイン。 彼は物理学において重要な成果を数多く発表し、1921年のノーベル物理学賞を受賞しています。 ほとんどの人はこの受賞理由を、相対性理論の発表だと思っているかもしれません。しかし、その受賞の主な理由となったのは「光電効果の法則の発見と光量子仮説」という量子力学における成果でした。 そう、実はアインシュタインは相対性理論ではノーベル物理学賞を受賞していないのです。 光電効果とは、一体どのような現象なのでしょうか。そして、なぜ相対性理論は受賞に至らなかったのでしょうか。その背景には、アインシュタインの成果をめぐる対立がありました。 ※本記事は『身の回りにあるノーベル賞がよくわかる本 しろねこと学ぶ生理学・医学賞、物理学賞、化学賞』(翔泳社)の著者かきもち氏より、本書の内容の一部を抜粋・編集して寄稿いただいたものです。 『物理学天才列伝 上 ガリレオ、ニュ