神戸牛など和牛約7トンを香港へ不正に輸出したとして、兵庫県警生活経済課と西宮署などは16日、関税法違反と家畜伝染病予防法違反の疑いで、兵庫県西宮市にある食料品販売会社「サンコートレーディング」社長の男(76)、山口県下関市の冷蔵倉庫会社役員の男(53)ら男女4人を逮捕した。 4人の逮捕容疑は共謀して昨年8~9月、神戸牛などの冷凍和牛約7・3トン(輸出申告価格約6640万円)をカンボジアに輸出すると偽って申告し、必要な輸出検疫証明書などの交付を受けずに香港に輸出した疑い。生活経済課は認否を明らかにしていない。 同課によると、「サンコートレーディング」社長の男が卸売会社から和牛を購入し、冷蔵倉庫会社役員の男に輸出を依頼したという。香港への和牛輸出は、香港政府が定めた厳格な条件を満たす必要があり、手続きが簡易なカンボジア向けを装って香港のブローカーに引き渡したとみている。 兵庫県警は、「サンコー