川崎市の老人ホームで3人が転落死した事件は、当直勤務だった元職員の今井隼人容疑者(23)が逮捕されて急展開した。昨年9月の取材では関与を否定していたが、神奈川県警の調べに対し、一転して3人の殺害を認めているという。施設側が謝罪する一方、市などからは真相究明を求める声があがった。 転落死が起きた3度の晩、今井容疑者はいずれも当直勤務だった。朝日新聞が転落死が相次いだことを報じた直後の昨年9月、自宅前で取材に応じ、転落死に関わったことを否定。「自分のときに続いて亡くなってショックだった」「自分がちょっと違ったケアや報告をしていれば、防げなかったのか、という思いはある」などと後悔を口にしていた。 介護の職を選んだ理由については、「『おみとり』をやりたいと思った。家族の1人が亡くなったので、それをきっかけに介護の仕事をやりたいと思った」と説明していた。 施設の運営会社などによると、今井容疑者は救命