「後でいいや」とやるべきことを後回しにする『先延ばし症候群』に陥ってはいませんか? Laurier(ローリエ) すぐにやらなければならないことや頼まれたことがあるのに、ついつい他の気にかけていた作業をしてしまったり、娯楽の誘惑に負けてそちらに走っていたり、最悪、「うーん。後でいいや」とすべきことなのにそのもの自体を後回しにしてしまっていること、ありませんか? こんなぐずぐずと先延ばしにする現象を心理学の用語で「プロクラスティネーション」というそうです。カルガリー大学の経済学者スティール氏は、このプロクラスティネーションを「遅れによって状況が悪くなることが予測されるにも関わらず、予定していた行動を自発的に遅らせること」と定義しています。 で、なんと成人の15~20%は、この「明日やればいいや」式の困ったタイプだそう。さらに、2007年にスティール氏が行ったメタ分析(分析の分析)によれば、大学
著者プロフィール:松尾順(まつお・じゅん) 早稲田大学商学部卒業、旅行会社の営業(添乗員兼)に始まり、リサーチ会社、シンクタンク、広告会社、ネットベンチャー、システム開発会社などを経験。2001年、(有)シャープマインド設立。現在、「マインドリーディング」というコンセプトの元、マーケティングと心理学の融合に取り組んでいる。また、熊本大学大学院(修士課程)にて、「インストラクショナルデザイン」を研究中。 近年注目を集めている「行動経済学」では、「人間が必ずしも合理的に判断したり、行動したりできるわけではないこと」を実験などを通じて検証してきました。すでに行動経済学についての書籍が何冊も出版されていますのでご存じの方も多いと思いますが、人間の意思決定や行動に関するさまざまな効果や法則が発見されています。 さて、こうした効果の中で、最もビジネスというか商売に活用されてきたのが「アンカリング効果」
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