現役会計士が語るビジネス・会計・投資コラム このWebサイトに記載された事項は執筆者の私見であり、執筆者の所属ないし関係する機関・組織の見解ではないことをお断りしておきます。 6月にある企業様の財務研修を引き受けていることもあり、最近少し時間ができると、様々な企業の2009年3月期の決算短信に目を通しています。今年の決算を見ていると、本当に「構造改革費用」というような、一見前向きなネーミングの特別損失計上が多いです。 構造改革費用の中身は、たいてい、事業撤退に伴う在庫評価損、固定資産の除売却損、リース解約損、割増退職金、再就職支援コストなどから成り立っています。これらの費用は決算書を見る限り、3月末決算時では未払となっていることが多いことから推測するに、失業者数などはこれから夏までに更に増加することになるのだと思います。 こうした費用を計上した企業は、2010年3月期以降の固定費の水準が下