北海道釧路沖のサバの巻き網漁で、今季の水揚げ量が6000トンを超え、近年にない豊漁となっている。釧路港周辺の加工場などで処理しきれない量となり、北海道まき網漁業協会は、1日200トンまでという初めての水揚げ量の制限に乗り出した。 同協会によると、釧路沖でとれたサバは釧路港と八戸港(青森県)に水揚げされる。今年は8月20日の初水揚げ以降、今月14日に両港で今季最多の計1472トンが揚がるなど、26日までに計6123トンとなった。 釧路沖のサバ漁は昭和40年代に毎季10万~30万トン程度を水揚げしていたが、サンマ漁と入れ替わるように低迷した。2005年に約3300トンを記録したのが目立つが、昨年はほとんどとれなかったという。 突然のサバの豊漁について、同協会では、今年は海面水温が高く、暖水を好むとされるサバが漁場を形成したとみている。 近年のサバ漁の衰退に伴い、釧路港周辺の水産加工業者は、生産