はじめに<国際交流の第一歩とは何か?> 群馬県邑楽郡大泉町。街の南端を流れる利根川。ものづくりの最前線、ここ大利根工業団地にはいまや50を超える国と地域から人が集まる日本一多文化共生が進む町として知られるようになってきました。 町民の6人に一人が外国籍。日系ブラジル人を筆頭に「ものづくり」の現場を「外国人」が支えています。大泉町はこうした製造業をはじめとする企業からの税収も他の自治体と比較すると好調で、長年地方交付税不交付団体を維持し、街に必要なインフラ、公園・緑道・文化施設などハード面での整備は行き届き、緑豊かな工業都市として成長しています。 大泉町における多文化共生のはじまりはいつからだったのか? 1970年代後半。深刻な労働力不足が慢性化しはじめた時代に大泉町はインドネシアからの研修生を受け入れるところから始まっています。 空前の好景気、バブル絶頂の時代には大利根工業団地をはじめ、も