自動車メーカーだけでなく、Googleなども参入し、自動運転をめぐる競争は激化している。その市場において、存在感を高めているスタートアップが、アセントロボティクスだ。2020年までに、ドライバーの関与を不要とする「完全」自動運転車の実現を目指している。 2017年11月、ラスベガスで自動運転のバスが配送トラックと衝突する事故が起きた。自動運転バスは、配送トラックが後退してきたのを察知し、停止したものの、バスの存在に気づかなかったトラック側がそのまま動き続けて接触事故が起きた。 完全自動運転を実現するAI(人工知能)の開発を行う企業、アセントロボティクスの創業者、フレッド・アルメイダ氏は「その車のAIは、周辺環境の変化に応じた適切な判断ができなかった。これでは完全自動運転車とは言えない」と指摘する。 アセントロボティクスが開発しているのは、「経験を通して様々なことを学び、新たな状況に対応でき