タグ

ブックマーク / holysen.hatenablog.com (6)

  • 「センスのある奴」を殺したい - 落ち着けMONOLOG

    要約:漫トロピーってサークルで漫画を勧め合っているんだけど、「センス」が問われる。自分の「好き」な作品がみんなが「良い」と思う作品と一致しない。 自分の好きな作品はオタクでもサブカルでもない中途半端なものだ。 一般化して言うと、センスと近い問題に「教養」や「常識」といった問題がある。「教養」はだいたい知識なので、後からでもなんとかなる。「常識」は知識と感覚の間の「身体知」みたいなところあるけど、いちおう常識が大事な理由が明確なのでまだ身に付けやすい。でも「センス」を身に付けるのはめっちゃ難しい。だって「Aは良くてBは悪い」っていう美的な判断をする必然性がないんだもの。「たまたまそうなっている」だけなんだもの。 だから「センス」は社会的構築物。そしてセンスがない人を不当に差別するのはクソ。社会的構築物とは言え、ルールはルールだから、それを変えるためにはひとまず従っていかなきゃならんので、誰か

    「センスのある奴」を殺したい - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/12/02
    漠然と理学部で入学し数学をやろうとしていたものの、授業を受けてみると精神分析や心理学、哲学やジェンダー論、社会学などに惹かれ、転学部。同回生より日々の授業で新鮮な驚きを得ています。「文化資本」の差…
  • DULL-COLORED POP 福島三部作 の感想 - 落ち着けMONOLOG

    9800円も払って観たので感想ぐらい書いとかないとコスパ悪いなと思ったので書いとく。9月2日に大阪で観ました。当然ネタバレ満載です。 第一部『1961年:夜に昇る太陽』 これが一番面白かった。田舎に原発を誘致する際の裏話みたいなのをこんなに面白く描けるのはスゴい。 田舎から東大に行った長男が、家を継がないために「もう故郷には帰らない」と告げる話。おっかない爺さんの怒号が良い。「立身出生」「末は博士か大臣か」という言葉がまだリアリティを持っていた時代の話だった。 最終的には双葉町が、福島が、東京という「中心」に搾取される「周縁」として描かれる。さながら植民地と宗主国のように、その決定には権力性がある。東京電力がカネにモノを言わせ、「原発に双葉町や福島の未来がかかっている」という甘言に惑わされていいのか、みたいな話。「東北は地震が少ないから安全」って発言も面白いね。 でも、原発を素晴らしいもの

    DULL-COLORED POP 福島三部作 の感想 - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/12/02
    第一部『1961年:夜に昇る太陽』田舎に原発を誘致する際の裏話がこれほど面白いとは。田舎から東大に行った長男が、家を継がない。最終的には双葉町が、福島が、東京という「中心」に搾取される「周縁」として描かれ
  • サークルクラッシュ同好会とは何か? その戦略の全貌 - 落ち着けMONOLOG

    この記事はサークルクラッシュ同好会リレーブログ2020の15日目の記事です。14日目はゆーれいさんの記事のはずですが、この記事の投稿の時点ではまだ更新されていません。 テーマは「あなたにとってサークルクラッシュ(同好会)とは?」とのことです。 思い返せば、2016年11月発行のサークラ同好会会誌第5号に「サークルクラッシュ同好会運営マニュアル」という文章を書き、最近ブログにもアップロードしました。 holysen.hatenablog.com しかし、この記事はサークルを立ち上げて活動するための技術的な側面が強く、サークラ同好会そのものの明確な理念などについては書けていません。 サークラ同好会を2012年に立ち上げて既に9年目になりますが、その間に様々な会員と出会いましたし、様々な活動を展開し、試行錯誤してきました。その経験を経て、僕の中で考えたことはたくさんあります。 そこで、せっかくな

    サークルクラッシュ同好会とは何か? その戦略の全貌 - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/12/02
    「誰かに聞いてもらいたいけど、人に話すのは恥ずかしい/恐い」ことを抱えている、言わば「ダーク」な人たちがいるわけです。/別の言い方をすれば近代国家が隠蔽・抑圧してきた案件と共に生きるタブー化されし人々
  • 精神分析的読みのススメ・前編――エヴァンゲリオンTV版を例として - 落ち着けMONOLOG

    この記事はゼロ年代研究会アドベントカレンダー18日目の記事です(遅くなってすみません)。 adventar.org エロゲーギャルゲーでは定番の『主人公に盲目的に好意を抱き続ける女の子』って、実際は白痴や狂気と紙一重で、その違和感を持たれないためには、主人公が女の子に好かれるための理由が担保されるべきだけど、『モテる理由』を明確化すると、今度は分身たるプレイヤーと主人公が乖離してしまう。 — 涼元悠一 (@SuzumotoYuuichi) 2022年7月22日 なのでKanonに初めて触れた時、主人公がヒロイン(たち)に好かれる理由を『忘れていた幼少時』に置くのは賢いやり方だと思った。覚えてない主人公が徐々に思い出していく=プレイヤーにはもともとなかったものをストーリーを通じて『思い出させる』わけで。まあこれもご都合主義と紙一重ではあるけど。 — 涼元悠一 (@SuzumotoYuuich

    精神分析的読みのススメ・前編――エヴァンゲリオンTV版を例として - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    今や(少なくとも若い世代の)人々の手元には常にスマホがあることで、これらの(光や音や「パワーワード」による)情動への情報刺激から逃れ難い。「エナジードリンク」と「ストロング缶」が象徴している資本主…
  • 男性多数の(≒ホモソーシャルな)集団における女性の困難~サークルクラッシュ同好会の人間関係を例に~ - 落ち着けMONOLOG

    要約: サークルクラッシュ同好会には「女子グループ」が苦手だった女性が集まりがち→彼女らは「男性多数の集団」に入っていく。 もっと一般化すると、男性多数で女性を性的に消費する「ホモソーシャル」の構造が背景にはある。ホモソーシャル集団においては女性はあらかじめ排除されていて、しかも集団に入ってこれた女性たちも分断されてしまう。 ホモソーシャル集団は体育会系っぽいのだけじゃなくて、オタクっぽいのもある。つまり、女性に接するのに慣れていない男性たちの作るホモソーシャルもある。そこでの実態は体育会系とは異なるが、やはり女性が排除・分断されてしまう側面がある。 サークルクラッシュ同好会固有の問題もいろいろとあるので、そのへんもサー同の人は読んでくれると嬉しい。 読むのにかかる時間:14分ぐらい 「サークルクラッシュ同好会内の女性同士は仲良くできるのか?」問題が話題になっていた。この問題はサークルクラ

    男性多数の(≒ホモソーシャルな)集団における女性の困難~サークルクラッシュ同好会の人間関係を例に~ - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    サークルクラッシュ同好会の男性は男らしさ規範から逃れたい/逃れている人が多い。「ジェンダーこじらせ」とでも形容できようか。 第一に大きな勢力として、恋愛を男性内での競争と捉えてしまい…
  • 「メンヘラ.jp」の意義と批判まとめ - 落ち着けMONOLOG

    要約: 1.メンヘラ.jpは「メンタルヘルスに問題を抱える当事者」に対して、自己表現、承認、情報提供の場になっているので大事。しかもメンヘラ.jpでしか届かない人に届いてるのでは。 でも、三つ批判がある。 2.「メンヘラ」という「つながり」が悪い方向にいく危険性がある。具体的には当事者間のトラブルと、「メンヘラ」のアイデンティティ化・コンテンツ化の問題がある。メンヘラ.jpはそれぞれに対策してるっぽい。 3.メンヘラ.jpは治療を重視しており、治療文化に則っているので、強制的に治療に向かわせる圧力を生む危険性がある。そうならないように、メンヘラ.jpにはバランス感覚が求められる。治療ばかり強調しない、介入しすぎない、多様性を保つ、など。 4.メンヘラ.jpは支援者として信頼に足るのかどうか。やっちゃいけないことやっちゃってる。クラウドファンディングも騙されそうで怖い。誤ったら謝ろう。複数人

    「メンヘラ.jp」の意義と批判まとめ - 落ち着けMONOLOG
  • 1