はじめに 佐々木敦『ニッポンの思想 増補新版』を読んだ。良かった。 なお本記事のタイトルは、AIタイトルアシスト(ソーシャルメディア向けタイトル)に生成してもらった。 ニッポンの思想 増補新版 (ちくま文庫 さ-54-1) 作者:佐々木 敦筑摩書房Amazon 本書は2009年7月20日に講談社現代新書として刊行された『ニッポンの思想』に加筆修正を加え、「第九章 ストーリーを続けよう?(On with the Story?)」「第十章 二〇二〇年代の「ニッポンの思想」」を増補して文庫化したものらしい。 以下では増補部分に関して思ったことを述べる。 東浩紀系論者の非文化左翼性 福嶋、濱野、宇野の三人は、タイプが相当に異なっている[中略]。しかし彼らには「文化左翼」的な振る舞いをほぼまったく採っていない、という共通点がある。(p.346) これは濱野智史『アーキテクチャの生態系』を読んだ際に思