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ブックマーク / shinimai.hatenablog.com (10)

  • Synthwave:ビデオゲームによって再解釈されたエイティーズ - Dance to Death:死に舞 on the Line

    サイバーパンクバーテンダーゲーム『VA-11 Hall-A』リリースおめでとう。このゲームはプロローグ版から応援してたし、TGSでも見に行った(そしたらなんと自分が大好きなゲームの開発者がパブリッシャーになってたからおどろいた)。我々にとってのこのゲームの魅力はやはり日カルチャー再解釈だろうと思う。ビジュアル、キャラクター、音楽、あらゆる点で日的モチーフが見出される。 中でも今回はその音楽について調べてみた。ビデオゲームによって再解釈された音楽ジャンルSynthwaveである。 Synthwaveっていうジャンル自体はなんとなく知っている人はいるだろう。なんかあの80年代的なアレで、ゲーマー的にはHotline Miamiのサウンドトラック(及びが一番わかりやすいだろう。 ちなみにBandcampではその派生ジャンルのVaporwaveが異常に人気で、『VA-11 Hall-A』のサウ

    Synthwave:ビデオゲームによって再解釈されたエイティーズ - Dance to Death:死に舞 on the Line
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    noreply 2016/06/27
  • 誰得ゲームレビュー3:『Downwell』における一面番長という青春の果実 - Dance to Death:死に舞 on the Line

    「一面番長」という言葉がある。ケイブが出したスマートフォンのSTGのタイトルにもなったんだけど、今日はそれはとりあえず置いておこう。(『怒首領蜂最大往生』の世界観でYGWシューってのはみんな驚いてたね。ある人が「怒首領蜂なのに怒首領蜂らしくない」って言ってて面白かった。YGWシューだからしょうがない。) 今回は別にSTGの話をするわけではない。いつもSTGの話はしている。今回は『Downwell』について極私的なポイントから話したいのだ。 日が誇るインディークリエイターとして華々しくデビューしたもっぴん氏が作る作。期待を裏切らない素晴らしいアイデアを素晴らしいデザインでまとめた当に傑作だった。正直、「微妙なできだったらどうしよう」とか思っていた。デビュー前から過剰に褒めるのはやめようと思っていたんだけど、完全な杞憂。すまんかった、もっぴん、結婚しようよとさえ思うような出来だったのであ

    誰得ゲームレビュー3:『Downwell』における一面番長という青春の果実 - Dance to Death:死に舞 on the Line
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    noreply 2016/06/24
  • ビデオゲームと長回し - Dance to Death:死に舞 on the Line

    映画にはいわゆる長回しという表現技法がある。要するにカットを割らず、フィルムを回しながら長いシーンを撮影する技法だ。役者の集中力とともに複雑なシーン構成能力を求められる。ブライアン・デ・パルマや最近ではアルフォンソ・キュアロンなどの監督がこの手の手法を得意としている。 翻ってゲームにおいてはこの手の表現はありきたりだ。それは当然、ビデオゲームにおいては3Dで作られた空間をカメラは自由に動ける。ステディカムやドリー、クレーンといった道具を使わずとも、カメラは自由に空間を動き回ることができる。役者も人間ではない。プリセットされたモーションを完璧に再現してくれる。ピタゴラスイッチと揶揄されるようなデ・パルマの長回しもそれほど難しくなく再現できるだろう。 また昨今はCG技術のおかげで、映画の世界では現実ではありえない長回しがちょっとした流行りになっている。代表例では3D映画としても傑作のキュアロン

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    noreply 2016/05/29
  • ゲームセンターというトポス: 紫煙、筐体、リーマンと - Dance to Death:死に舞 on the Line

    就職して会社員になって、ひとつ経験できて良かったことがある。それは昼休みにゲーセンに寄ることだ。 私はことあることにゲーセン、アーケードへの愛を語ってきたが、それは何もあそこにあるゲームが好きなだけではないのだ。ゲーセンでゲームをするというシチュエーションが好きなのである。 ご存知の通り、日ゲーム産業には三つの故郷がある。ひとつは任天堂のファミコンに代表される家庭用ゲーム機というルーツ、もうひとつはWindows以前に存在したホビーパソコンというルーツ。そして一番古いのはアーケードというルーツだ。 アーケードというのは一番古いだけではなく、そのアトモスフィアからして独特だ。家庭用ゲーム機は言ってしまえば女子供の世界。しかし、アーケードは常に紫煙と暴力が渦巻く大人の世界であったのだ。(ホビーパソコンが持つ雰囲気についてはまたの機会に考えよう。) インベーダーハウスの頃からそうであったし、

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    noreply 2016/05/29
  • ゲーマーのための映画:ジャック・オーディアール『預言者』 - Dance to Death:死に舞 on the Line

    世の中にはゲーマーのための映画というものがある。GTAシリーズのもとになったブライアン・デ・パルマの『スカーフェイス』とかそのたぐいだ。その中でも私がもっともゲーマーに見てほしい映画作『預言者』だ。 ジャック・オーディアールはフランスの映画監督ということもあって、日ではあまり知名度はない。そうはいってもパルムドールを取るような作家なので映画好きには知られている。もっとも私が作を知ったきっかけはアニメ『Noir』に出てくるコルシカン・マフィアについて調べていたからだ(笑)。 そう作はチンピラとしてムショにぶち込められた19歳のアラブ系青年マリクとコルシカン・マフィアのアタタカイ交流を描いたヒューマンドラマである。状況からして主人公は最初から窮地にいるのはお分かりになるだろう。とりあえずはトレーラーをどうぞ。 逃げ場はない。出所するには6年かかる。仲間が必要だ。マリクはこの環境に順応

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    noreply 2016/05/29
  • 眠りによって全てが終わる:深夜アニメの音楽ノスタルジア - Dance to Death:死に舞 on the Line

    あまり健全な状態の精神ではなく、こういう時は限りなく音楽を聞きたくはなる。それも90年代末から00年代にあったいわゆる「深夜アニメ」のサウンドトラックを。もちろん現在も深夜アニメっていうかアニメは深夜に主にやっているわけだけど、個人的にこの時代のものがTHE深夜アニメだと私は信じている。エヴァのヒット以降、アニメの表現幅が広がったなんでもありの雰囲気。表現幅といっても、今のアニメみたいなリアルな背景とか3Dモデリングとかじゃなくて、リミテッドの中でいかに実験するかみたいな感じだけど。 と、Twitterでベストアニメサウンドトラックを考えてたら、結局そういう深夜アニメになったという話。順に追ってみよう。 serial experiments lain アニメの音楽といってOPやEDばかり話に上がるのは嫌だ。もちろんlainはOPも素晴らしいが、この奇っ怪なというか正直後味の悪い劇伴はど

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    noreply 2016/02/28
  • 孤立した楽しみとしての音楽 - Dance to Death:死に舞 on the Line

    ふと音楽でしか実現不可能な体験というものについて考えてみる。ゲーム映画ではなく、音楽で。絶対音楽とか抽象表現とか難しいことを抜きにすると、個人的には音楽が「この自分にとって」現実のものとして鳴ることが一番、大きな違いのようだ。たとえ映画ゲームがフィクションの世界に没入している感覚を味あわせてくれても、それはお話として楽しんでいるのはほとんど否定出来ない(フィクションのパラドックスという問題はあるにせよ)。 他方、音楽はなんだか違う。いやただ私が違うものとして体験してきただけなのかもしれない。物語芸術ではないから当然だが、音楽はつねに自分にとっての音楽だ。こっ恥ずかしい言い方すれば、それは自分の人生のサウンドトラックなのだ。 人によってはこれはどうでもいいかもしれないが、自分にとっては重要な違いだ。映画ゲームによって現実の辛さを一時忘れることはできるかもしれないが、音楽のように人生その

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    noreply 2016/01/04
  • Bandcamp 今年ももうおわり - Dance to Death:死に舞 on the Line

    別に今年を振り返るまでもなく、更新していなかった間に聞いていた音源を羅列しておく。 『VA​-​11 HALL​-​A』と書いて「ヴァルハラ」と呼ぶ。なんとベネズエラの開発者によるビジュアルノベル。サイバーパンクな世界のバーテンダーになり、客にお酒を振る舞う。英語ではBooze-Em-Upとかいうバカなジャンルを名乗っているのだが、やることは単純なゲームでお気に入りのキャラに酒を飲ませて関係を築く。開発者はWaifuを強調している(笑)。既に体験版もありやってみたが、面白かった。 THIS IS NOW THE GAME OF THE YEAR NEKOMIMIS STARTED WORLD WAR 3 pic.twitter.com/Wx35mu9taG — Sukeban Games (@SukebanGames) November 13, 2014 そしてこのサントラだ。日のOVA

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  • Bandcamp 3月 - Dance to Death:死に舞 on the Line

    忙しいようなそうでもないような感じでブログを怠っていた。今週末は取材で忙しくなると思われるので今のうち、たまった音源吐き出しておく、 リトルJBという名前で知られるファンク/ソウルアーティストのLee Fields。日ではあまり知名度がないようですが、Bandcampからいろいろ音源が公開されてます。最近はフェラ・クティのアルバムなんかも公開されているが、こういった形で過去の偉大なアーティストにもう一回、スポットライトがあがるのはいいですね。このアルバムは特にJB臭さが強いように思う。オリジナルリリースは2002年。 Mike Westbrook楽団のサックスとして研鑽を積み、ブリティッシュジャズ界の 大物となったジョン・サーマンのライブアルバム。69年に収録された未発表音源が、2011年にリリースされたものだ。ブリティッシュジャズの中でもシンセサイザーとか使ったりするサーマンだが、この

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    noreply 2014/03/10
  • Disc Read Error / Insert Disc - Dance to Death:死に舞 on the Line

    このいかにもな感じのアーティストはやはりNitendocore。私が追いかけているex Iamerrorの現MonomateのPete氏がFacebook上で話題にしていたから見つけた。なんかNitendocoreのバンドのリストについて結構揉めてたようだ。 はっきりとした内容は忘れたけど、IamerrorはNitendocoreのリバイバルとしてあったらしく、このInsert Diskもリバイバル系らしい。 確かに2000年初頭にこのジャンルの名付けの親であるところのHorse the Bandや一連の音楽は、どちらかというと8bit音をつかったポップパンクであって、私が求めるところのNintendocoreと大分違う。 例のごとく、ネット中心でムーブメントが起こったこれらの音源は怪しいファイルアップロードサイトに落ちている。内容は確かにIamerrorと似た感じのブレイクコア風の速いビ

    Disc Read Error / Insert Disc - Dance to Death:死に舞 on the Line
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    noreply 2012/12/23
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