オーベルジーヌ実食レポ 食べ物の鼻塩塩(未だに通じるのかな) オーベルジーヌというカレーをご存知だろうか 都内にあるデリバリー専門のカレー屋で、 ロケ弁などで大人気の本格欧風カレーが楽しめるらしい いいな〜 いいな〜オブザイヤー 都内の奴らはこんな良いモン食ってんのか 許せねえよ………
・科学する麻雀 もし私が麻雀現役だった学生時代にこの本を読んでいたら、こういう紹介文章なんて絶対に書かないで、知識を独り占めにしていたと思う。この本を読む前と後では、麻雀の強さが数パーセントは確実にアップしたんじゃないかと感じている。必勝法が書いてあるわけではないのだが、科学的に正しい情報を得て配牌に迷いがなくなるから、確実に余裕が生まれる。 著者はインターネット麻雀対局「東風荘」の実戦データを大量に収集して解析している。数万件、数十万件ものデータをベースに、戦略・戦術の発生確率や勝率を厳密に計算して、長年雀荘で語られてきた根拠のない俗説を次々に論破していく。 まず確率的には、ほとんどのケースで「先制リーチせよ」「手変わりを待つな」が正解になることが明かされる。よほど高い手が狙える稀な場合を除いて、安くても、どんどんリーチで攻めるべきなのだ。 「和了の大部分は、純粋に数学的な理由によって、
この内容の濃さ、そして突っ込みの方向と度合い、もはや新書ってレベルじゃない。 本書は、哲学書としてのツァラトゥストラを解読するというよりは、むしろ悦ばしき知恵としてツァラトゥストラを哲学書以前の神話的小説として読み解こうという本だ。それだけに哲学者ニーチェの分析という視点で読み始めると、肩すかしをくらうかもしれない。 まず引き出しの多さに驚かされる。 遠近法主義では光学を論じたり、奇妙な登場人物をアルチンボルドの肖像画を取り出して見せたり、ヒュー・ケナーの「ストイックなコメディアン」をひいて「ユリシーズ」と比較して見せたりと、多芸すぎる。また結合術(アルス・コンビナトリア)をはじめとして、ある種の専門用語がバシバシでてくるので、わかる人には愉快なんだけど、初心者にはさっぱりだろう。このあたりも新書っぽさゼロである。 一貫して文学としてのツァラトゥストラを論じる文学センスも興味深い。 奇書と
毎日毎日ボクらは電車の中でもみくちゃにされて嫌になっちゃうよ。 会社にたどりつくまでにエネルギーの半分がた浪費しているのは、実にバカバカしい。義務教育で「がまんをすること」の大切さを教え込まれたが、こんなところで役に立とうとは(嫌だあぁぁ)… とはいうものの、いやしくもニッポンの社畜として、満員電車は避けて通れぬ。朝だけではない。終電ラッシュの方がタチ悪い。酔っ払って車内でお好み焼き(又はもんじゃ焼き)を作り出す人がいるからね(でも不思議だ、どんなに混んでいても、そこだけキッチリ空間ができるから)。 「座る技術」という本があるが、あれは初心者向け。日比谷線の「次の3列」「次の次の3列」をめぐる攻防や、東海道新幹線の「指定席車ドア→普通車座席」の反則技、次を待つフリをして発車間際に尻から入る超技がない―― っつーか、座るどころか、そもそも乗れないんだケド。あるいはホームからこぼれ落ちそうなん
今日から海外出張で米国入り。行きの飛行機で何冊か読んでいたら眠れなかった。いま寝たら負けだと思うのでブログを書く。『犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)』は犯罪白書を執筆し刑務所に勤めたこともある元法務官僚が犯罪統計の正しい読み方を説き、社会学者がマスメディアが誤ったステレオタイプを喧伝する構造を解き起こす、治安の実情と世論との乖離をバランス良く纏めた良書だ。 数ヶ月前にはてブ界隈でも話題になった失業率と犯罪件数との相関をいち早く指摘し、認知件数の推移に対する正しい読み方、重罰化で高齢者、障害者、外国人ばかり増える刑務所の実情を生々しく取り上げている。僕のような犯罪学の素人には非常に勉強になった。 著者は刑務所に勤務し、収容人数ではパンクしそうなのに、作業に堪える人材が払底し運営に支障を来している現状から印象論的な犯罪報道に疑問を持ち、多くは労働市場から弾かれた弱者にとって刑務
「なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?(岸本裕紀子)」(参照)が出版されたのは9月中旬。それから1か月以上たち、この本がどう読まれているかと思ってぐぐってみると、グーグルのせいかもしれないけどあまり手応えがない印象だ。自分ではけっこう面白かったのでちょっと意外でもある。 最近の新書の読まれかたというのもよくわからないがブログの世界での反響はあまりなさそうだ。とのっけから中心課題につっこむと、この本のテーマ層はブログみたいな層より若いケータイ文化の層だからなのかもしれない。でも、自分が見る限り、けっこうはてな村の深層と関連がありそうな感じもするし、twitter文化なんかもべたに関連しているでしょとも思う。とか言ってもうまく通じませんね。 ちょっと話を戻して、本書のタイトルをぐぐると毎度ながら書評ブログというか献本ブログというか小飼弾さんの”404 Blog Not Found:書
表題が率直に言っていまいちというか誤解を招きやすい。確かに「健康の天才たち(山崎光夫)」(参照)は、日本人の健康を支えた天才たちの列伝といった趣はあるが、むしろ興味深いバイストーリーとしての日本近代史だった。おもしろいという点では、最近読んだ本のなかでは「西遊記6 王の巻(斉藤洋)」(参照)に並ぶ。歴史に関心ある人、あるいは私より年上の人なら読んで損はないだろう。 なぜこの本が近代史であり無性に面白いのか。いきなり飛躍した言い方をすると、日本の近代史とは疑似西洋的な国民国家日本の創出のプロセスであり、かつその意味は国民皆兵化にあったことに関係する。日本近代の歴史は太平洋戦争の敗北によって轟音を立てて崩れたかに見えるがそうではなく、戦後の国家工場化にすり替わっただけで、国民を皆兵化するという道が崩れたわけではない。軍事国家のシステム従軍慰安婦は戦後も経済マシンのなかで同構造を持っていたことは
2007年11月14日、梅田望夫さんによる『ウェブ時代をゆく――いかに働き、いかに学ぶか』(ちくま新書)の刊行記念講演会が、 丸善丸の内本店3F日経セミナールームで開催されました。以下はその講演の抄録です。 本に囲まれて育ちました。本が好きです。子どもの頃、当時の日本橋の丸善に、作家だった父に連れられて始終きていましたから、今日丸善でお話をするというのはとても感慨深いです。そういう環境で育ったので、本には特別な思い入れがあります。特に日本の出版をめぐる文化が好きで、出版社の編集者の人たちとか書店で本を売っている人たち、本に敬意を抱きながら日々生活をしている、そういう人たちやそういう文化が好きです。ある偶然でものを書くようになりましたが、職業作家ではありませんから、本を書くということは、自分の人生にとって突然訪れた大きなイベントで、本を書くことに過剰なエネルギーをつぎ込んでしまいます。 『ウ
「ウェブ時代をゆく(梅田望夫)」(参照)は当初思っていたより重厚で読み応えがあり、また提示されているいくつかのダイコトミー(二分法)が多少錯綜するかにも見えるので、図解的に整理してみたい気分にもなった。が、そうしていると読後の記録を逸しそうになるので、強引だが取りあえず自分の思いの側からエントリを書いておきたい。 読者対象はIT系志向の30歳から45歳の働き盛りのビジネスマンだろう。彼らに今後進展するウェブ時代の傾向と、どのように働き生き抜くかという課題を提示し、著者の知識と経験から具体的な対処の手法を各種示唆している。いくつかの部分は昨今流行のライフハック的な箇条書きにもまとめられるだろう。 本書の目論見は、twitterで対象範囲の読者たちの感想を私が散見した範囲では、正面から受け止めている。だが実践面で本書が説く「けものみち」、つまり大企業から離れて職業人として生きていく進路には、さ
2007年11月06日00:00 カテゴリ 一識者から梅田望夫へ - 書評 - ウェブ時代をゆく いつもどおり献本御礼。 ウェブ時代をゆく 梅田望夫 初掲載2007.11.05;発売開始まで更新 一回で書評し切れる本ではないが、これだけは最初に申し上げたい。 これは褒めざるを得ない、と。 本書、「ウェブ時代をゆく」は、今や「ウェブ進化論」の著者として「あちら側」も「こちら側」も知らぬなしの梅田望夫の最新作にして、「シリコンバレーに住む一コンサルタント」だった著者が、はじめて「梅田望夫」を全面に出して書いた一冊。 なぜ「褒めざるを得ないか」といえば、100%それが理由だ。 目次 - 新刊「ウェブ時代をゆく」11月6日刊行 - My Life Between Silicon Valley and Japanより 序章 混沌として面白い時代 一身にして二生を経る/オプティミズムを貫く理由/「群衆
2007年10月30日01:15 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 少子高齢化を学ぶ格好の一冊 - 書評 - 人口学への正体 実に面白かった。 人口学への招待 河野稠果 と同時に、本書の示唆する未来--日本、だけではなく人類の未来--に、軽い寒気を禁じ得なかった。 本書、「人口学への招待」は、副題に「少子・高齢化はどこまで解明されたか」とあるとおり、人口動態を分析するための科学、すなわち人口学の本。この人口学、現時点においては psychohistory に最も近い学問なのではないか。 目次 序章 - 人口問題 -- 急増から激減へ 第1章 人口学の基礎 第2章 生命表とその応用 第3章 少子化をめぐる人口学 第4章 人口転換 -- 「多産多死」から「少産少死」へ 第5章 生殖力と出生率 -- 生物的・行動的「近接要因」 第6章 結婚の人口学 -- 非婚・晩婚という日本的危機 第7章
さすがはオタキング、読ませ巧者だ。面白い。が、本当に面白くなるのは、読み終わってからである。コクが満点、というかありすぎ。 著者のブログによると現時点で16万部出ているそうで、すでにベストセラー射程内、このタイミングで内容紹介なんかしても間抜けだから(みんなもう知ってるでしょ?)、少し踏み込んでみたい。 さて、いきなり結論めくが、本書は二面性を備えた書物である。具体的にはこうなるかな。 1年間で50キロやせた「レコーディング・ダイエット」の手引きおよび体験録という実用書的側面 「見た目主義社会」に対する(身を挺しての)社会批評的側面 断っておくと、私はBMIが19前後の標準体型でダイエットの必要はとくになく、したがって実用書としては読んでいない。 初っ端、第1章で岡田は、日本社会はもはや「見た目主義社会」になっていると断言する。イケメンのほうが有利とかってレベルじゃなく、「見た目の印象」が
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