7月1日、アメリカのタレント、キム・カーダシアンが自身の矯正下着ブランドに命名した「KIMONO」を撤回した。先月25日の発表から波紋が広がり、ネットを中心に猛批判を受けていたが、とりあえず一件落着となった模様だ。 この間、ネット上では「日本文化の盗用だ」との抗議が噴出、「KIMONO」を商標登録に出願していることに対しても、「広く共有されている言葉を私的に占有するもの」との批判の声が大きかった。 そもそも体型を理想に近づける矯正下着と、体型を曖昧に隠す着物とは、美意識がまったく異なる。いくら「自分の考案した下着に素敵な名前を」と言っても無理があり過ぎるだろう。 一方で、KIMONOと言えば海外では着物風の室内ガウンのこと。着物、KIMONO、それぞれの輪郭には既にずれがある。 騒ぎに対しては、着物への関心の高低によって温度差はありそうだが、名称と文化は不可分のものだということを改めて示し