タグ

映画に関するohnosakikoのブックマーク (232)

  • 今わからなくてもいつかわかる。師から教わるお茶と人生の妙味 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    7月1日、アメリカのタレント、キム・カーダシアンが自身の矯正下着ブランドに命名した「KIMONO」を撤回した。先月25日の発表から波紋が広がり、ネットを中心に猛批判を受けていたが、とりあえず一件落着となった模様だ。 この間、ネット上では「日文化の盗用だ」との抗議が噴出、「KIMONO」を商標登録に出願していることに対しても、「広く共有されている言葉を私的に占有するもの」との批判の声が大きかった。 そもそも体型を理想に近づける矯正下着と、体型を曖昧に隠す着物とは、美意識がまったく異なる。いくら「自分の考案した下着に素敵な名前を」と言っても無理があり過ぎるだろう。 一方で、KIMONOと言えば海外では着物風の室内ガウンのこと。着物、KIMONO、それぞれの輪郭には既にずれがある。 騒ぎに対しては、着物への関心の高低によって温度差はありそうだが、名称と文化は不可分のものだということを改めて示し

    今わからなくてもいつかわかる。師から教わるお茶と人生の妙味 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/07/15
    連載第41回。例のKIMONO騒動を枕に、樹木希林と黒木華が共演した『日日是好日』について書いています。地味だがなかなか滋味。ブログでも軽く紹介してます→https://ohnosakiko.hatenablog.com/entry/2019/07/15/105833
  • 新天地で自分を生かす、勇気ある老女の「第二の人生」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    5月22日、金融庁は「高齢社会における資産形成・管理」の指針案を発表した。かなり前から指摘されていたように、年金支給額の維持が難しくなり、老後の生活費についてかつてのモデルは通用しないことを、ようやく国が認めたかたちになる。 国は世代別に「資産寿命」を伸ばすべく「自助」努力を呼びかけているが、総務省の「2018年家計調査報告」によれば、高齢者世帯の貯蓄は4000万円以上が17%いる一方、500万円を下回る層は23%に上る。 非正規雇用が広がり、定年退職金を得られない人も増加している中、いくつになっても働かなければ生活が維持できない層は今後ますます多くなるだろう。 しかし、そんな中でも好奇心と意欲を保ち、新しいことに出会いたいと思っている70代、80代も、少なくないのではないだろうか。 『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(ジョン・マッデン監督、2012)は、それぞれの事情を抱えてインド

    新天地で自分を生かす、勇気ある老女の「第二の人生」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/06/15
    連載コラム39回目。『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』。80歳近いジュディ・デンチが一回り以上下のビル・ナイに慕われるという‥‥。
  • 持てる者に依存して生きるしかない、階層社会の生んだ深い諦観 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    左からアンドレイ・ズギャビンツェフ監督、エレナ・リャドワ、ナデシュダ・マキナ、アレクサンデル・ロジニャンスキープロデューサー(Francois Durand/by Getty Images) シニア世代の再婚が増えているという。厚生労働省の人口動態統計では、2000年頃から50才以上の男女結婚が増加、2012年には年間約4万組のシニアが婚姻届を提出している。 芸能人、著名人の熟年結婚というと、加藤茶や石田純一のように、男性が50~60代で女性はかなり年下というケースが多かったが、最近は桃井かおり、阿川佐和子、浅野ゆう子など、男女ともにシニアのケースも散見される。 ただ我々から見ると、「シニアでも若々しく綺麗で、それなりの社会的、経済的地位を獲得している女性だからですよね」という印象がある。 「シニアの婚活」のもっとも世俗的で身もふたもないイメージは、に先立たれて身の回りの世話、ゆくゆく

    持てる者に依存して生きるしかない、階層社会の生んだ深い諦観 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/05/29
    連載第38回は、アンドレイ・ズギャビンツェフの問題作『エレナの惑い』(2011)を取り上げています。富裕層男性と遅い再婚をした女性の幸せの行方と”許されざる行為”。ネタばれギリギリ。傑作。未見の方は是非。
  • 異性愛規範を超えて、女が自分の本当の欲望に気づく時 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    アメリカで4月12日、トランスジェンダーの人々の入隊を制限(原則として禁止)する新たな措置が発効した。米国防総省は、性別適合手術を受けた人やホルモン投与などを受けているトランスジェンダーの入隊を禁じ、出生時の性別での入隊を義務づけるとしている。 この措置は、トランプ大統領が2017年にツイッターで発表して以来大きな批判を呼び、法廷闘争に発展していたが、連邦最高裁判所は今年1月、入隊制限の発効を認めていた。 軍への入隊には健康状態をはじめとしてさまざまな適性検査がなされるが、自己のジェンダーに生活や身体を合わせて「男」あるいは「女」として生きている人々をそこからあらかじめ排除することは、差別や職業選択の自由の侵害であるばかりではなく、為政者のジェンダー概念への無理解を示すものとなるだろう。 ジェンダーとセクシュアリティは、人のアイデンティティに刻み込まれている。そこから生まれる欲望に従って生

    異性愛規範を超えて、女が自分の本当の欲望に気づく時 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/04/27
    連載第37回はフランソワ・オゾン監督の『彼は秘密の女ともだち』を取り上げています。MtFの友人との関係性を通して自分の欲望を見つめ直す女性のドラマ。「男も女も<女>を愛する」ことがよくわかります。
  • 映画で知るボスニア紛争 悲劇と葛藤を超える母娘のストーリー | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    3月24日、国連の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷は、1992~95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争において、大量虐殺の罪などに問われた元セルビア人勢力政治指導者ラドバン・カラジッチ被告に、禁錮40年を言い渡した。 カラジッチ被告は最重要戦犯の一人で、これまでに有罪判決を受けた当時のセルビア幹部の中では、最も高い地位にいた指導者とされる。 7000人以上のイスラム系住民を虐殺した1995年のスレブレニツァ虐殺をはじめ、1万2000人が犠牲になったサラエボ包囲、セルビア系以外の住民を追い出すいわゆる「民族浄化」作戦の指揮など、罪状は10に上った。 旧ユーゴスラビアからの独立を巡ってボシュニャク人、クロアチア人とセルビア人が対立したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は、死者20万人、難民・避難民200万人を生み、ボシュニャク人女性に対するレイプや強制出産が横行するなど、第二次世界大戦後最悪の紛争と言われ

    映画で知るボスニア紛争 悲劇と葛藤を超える母娘のストーリー | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/04/17
    セルビア人戦犯への判決ニュースを枕に、ボスニア紛争の傷跡を描いた秀作『サラエボの花』を取り上げてます。ネタばれに配慮していませんが、真相を知った上で観るとより一層細部を深く味わえると思います。
  • 拗らせ系妄想女のファンタジー世界に侵入する「他者」とは | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    「現実をそのまま生きる」ということは難しい。私たちは日々当たり前に現実を生きているようでいて、そこに無意識のうちに一定の補正フィルターをかけている。 あまりにも過酷な現実はあえて直視しないようにし、そこそこ厳しい現実は良い面をクローズアップし、捉えどころのない外界を好みの音楽で色づけし、ペットやアイドルなど「愛の対象」との妄想を描き、ファッションやヘアスタイルで自己の実像を底上げし、身の回りを好きなもので固めて「自分の世界」を作り上げる。 それは、先の見えにくい現実を少しでも前向きに生きるために、多くの人がやっていることだ。補正フィルターが古くなり役に立たなくなったら、別の補正フィルターに取り替える。私たちの周囲には、そんなフィルターがたくさんある。 しかし、それらがまったく役立たなくなる時がある。それは、他者と向き合い、関係を構築せねばならない時だ。「他者」とはここでは単に「他人」という

    拗らせ系妄想女のファンタジー世界に侵入する「他者」とは | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/03/26
    連載第34回は、松岡茉優がイタくてキュートな主人公を好演して話題になった『勝手にふるえてろ』(2017、原作:綿矢りさ)を取り上げてます。よろしく。
  • 3度リメイクされる名作に見る、栄光だけじゃないスターという生き方 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    アカデミー賞の季節がやってきた。今回は世界的に大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』に、レディ・ガガ主演で話題を呼んでいる『アリー/スター誕生』と、ミュージシャンを描いた映画が二作、さまざまな賞にノミネートされている。 昔から人気があり、一大ジャンルを築いているバックステージもの。私たちの関心をそそるのは、優れたプレイヤーのパフォーマンスのみならず、スターへの階段を上っていく人の素の姿とそれに絡む人間関係という、客席からは見えないなまなましい舞台裏だ。 『アリー/スター誕生』は、3回目のリメイクで、オリジナルは1937年。映画スターに憧れる若い女性エスター・ブロジェットと大スターであるノーマン・メインの運命的な出会いと、両者の明暗が分かれていく様を描いている。そのリメイクが1954年。映画業界という設定は同じだがミュージカル要素が強くなり、1976年の3作目では舞台が音楽業界に移った。 8

    3度リメイクされる名作に見る、栄光だけじゃないスターという生き方 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/02/12
    『アリー/スター誕生』のアカデミー賞ノミネートに因み、1954年版『スタア誕生』を取り上げています。ジュディ・ガーランド復活の名作。「スター没落」を演じる相手役の英国人俳優ジェームズ・メイソンも素晴らしい。
  • 言葉も世代も越えて、人生の後半に巡り会う「疑似家族」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    年の始めは家族が集まることが多いので、不動産に関する話題が出やすいという。不動産と言えば遺産相続。テレビの情報番組でも、持ち家の相続トラブルについて、度々取り上げている。 先日たまたま見たのは、年金暮らしで持ち家に住む女性の相談だった。子供二人はとうに独立し、夫が最近亡くなっている。子供たちは独居となった母親に、早く家を売ってお金に替え自分たちに分けてほしいと要求。子供のどちらかが母親を引き取るという話はない。しかし年金以外に収入のない高齢女性が、家を手放して借りられるアパートは少ない。 専門家は、家の持ち主である夫が亡くなってもそのが住み続ける権利があるとアドバイスしていたが、不動産をめぐって家族の間でこんなトラブルが持ち上がるのは珍しくないことらしい。家族を持たない人はこうした悩みとは無縁に思えるが、歳を取って自分の所有物をどうするべきかという問題には、必ず突き当たるだろう。 家も車

    言葉も世代も越えて、人生の後半に巡り会う「疑似家族」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/01/27
    連載更新されました。ブエノスアイレスを舞台にした移民女性と旅行者青年の物語『オリンダのリストランテ』。地味ですがしみじみと良い作品(今回、画像は使用できるものがなかったそうで無関係です)。よろしく。
  • コミュニケーション不全の女が求めた、言葉を越えた熱いやりとり | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    年明け早々から、西武・そごうのCMが炎上した。ポスターは、顔にパイをぶつけられた女のバストショットに、「女の時代、なんていらない?」のキャッチコピー。あたかも女性を貶めているようなイメージの写真と、女性をエンパワメントしているのかどうかよくわからない、迷走した文面。 動画を見て、パイを投げつけられている女性を演じているのが安藤サクラとわかる。飛び交うパイの中で彼女が倒れ、最後に顔にぶつけられたそれを拭ってこちらを見るという映像。そこに安藤自身の声でコピーが重ねられている。ポスターより幾分はましな印象はあるのの、やはり曖昧さは拭えない。 かつて「女の時代」という言葉を宣伝に使い、率先して「女の時代」を謳い上げた西武だが、今の時代感覚を捉えようとして失敗したのは、女性をめぐる状況が40年前に比べて一層錯綜し、複雑なものになっているという背景もあるだろう。 安藤サクラを起用するなら、パイを投げつ

    コミュニケーション不全の女が求めた、言葉を越えた熱いやりとり | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2019/01/16
    安藤サクラが数々の主演女優賞に輝いた『百円の恋』を取り上げてます。こちらでも軽くご紹介→http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20190116/p1
  • セーヌの流れに交錯する生と死、出会い直す二人の女 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    左から、カトリーヌ・フロ、マルタン・プロヴォ監督、カトリーヌ・ドヌーヴ(Photo by Dominique Charriau/WireImage) 子供の頃、30年は想像できないような長い時間だった。一週間後ですら、ずいぶん先に感じられたものだ。しかし大人になるにつれて、時間の経つのはだんだんと早くなっていく。一カ月が飛ぶように過ぎ、知らないうちに1年が経っている。中年になると、「もう年末だなんて信じられないね。この間お正月だったのに(笑)」が挨拶のようになっていたりする。 2019年4月の天皇退位が決まったことで、最近「平成最後の」という枕詞が流行っている。メディアでも、平成という時代を振り返る企画がこれから目立ってくるだろう。 しかし世の中の動きとはまた別に、自分のこの30年を顧みてさまざまな感慨に耽る人も多いのではないだろうか。多忙な日々を送ってきた人であれば尚更、この機会に、長い

    セーヌの流れに交錯する生と死、出会い直す二人の女 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/12/23
    「シネマの女は最後に微笑む」第28回は、カトリーヌ・フロとカトリーヌ・ドヌーヴの共演した『ルージュの手紙』を取り上げてます。実に味わい深い大人の映画。ブログでの短い紹介→http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20181223/p1
  • 束の間でも「今、ここ」で生きる歓びを ワケありな二人の逃走劇 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    大阪府堺市の更生保護施設「宝珠園」が先月、ギャンブル依存症の克服に向けた取り組みを始めた。依存が疑われる人は全国に約320万人いると言われており、カジノの導入で増えるのではないかと見られている。 民間の社会福祉法人やNPO法人などが運営する更生保護施設は、全国に103カ所あり、出所後に家族や公的機関の援助を受けられない人を対象に、宿泊や事の提供、就労指導・助言などを行う。 更生保護施設の入居者は男性が8割を占めるが、例えばアルコール依存症は近年、女性の間で広がりを見せている。9月初旬に酒気帯び運転でひき逃げ事件を起こして逮捕された吉澤ひとみも、アルコール依存症が疑われており、精神安定剤も常用していたようだ。 女性に多く見られるそのほかの依存症は、買い物依存症やDVを含む人間関係への依存症。ストレスからそれらへの依存度が深まり病を悪化させ、時に人生を踏み外させる。 『歓びのトスカーナ』(パ

    束の間でも「今、ここ」で生きる歓びを ワケありな二人の逃走劇 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/11/25
    「シネマの女は最後に微笑む」第26回は『歓びのトスカーナ』(パオロ・ヴィルズィ監督、2016)。とにかくヴァレリア・ブリーニ・テデスキが最高すぎる。こちらでも軽く紹介しています→http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20181125
  • 恋人の死によって表面化したトランスジェンダー女性への逆風 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

    先月22日、トランプ政権が、性の定義を生まれつきの性別に限定し、変更を認めない措置を検討していると報じられた。性転換手術を受けて異性になった場合でも、行政的には元の性のまま扱われるという。トランスジェンダーを排除することになる方針に、波紋が広がり続けている。 アップル、アマゾン、フェイスブック、グーグルなど、テクノロジー系の企業数十社が共同で、トランプ政権のトランスジェンダーへの差別を非難し、50社以上の企業が、今月1日に発表された企業声明に署名した。次いで、1642人の科学者が「科学だけでなく、倫理にも人権にも尊厳にも反する」として公開書簡を発表している。 オバマ前政権は、性の定義を生まれた時の身体的な性別ではなく、各自の性自認とする考えを打ち出していた。2015年には米連邦最高裁判所が同性婚を認めるなどリベラル派の考えが広がったが、こうした動きには保守派、キリスト教福音派が大反対してい

    恋人の死によって表面化したトランスジェンダー女性への逆風 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/11/10
    映画から現代女性の姿をpickupする「シネマの女は最後に微笑む」第25回は、トランプ大統領のトランスジェンダー排除方針のニュースを枕に、『ナチュラルウーマン』(セバスティアン・レリオ、2017)を取り上げてます。
  • 「こうするしかない...」 友人のために奔走した女子学生の諦念 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

    先日、NPO法人ピルコンが、性交後に飲む緊急避妊薬「アフターピル」の市販化などを求める署名キャンペーンを始めたというニュースがあった。アフターピルの市販化については2017年に厚労省で検討されたが、「薬局で薬剤師が説明するのが困難」「安易な使用が広がる」などの懸念を理由に否決されている。 近年減少傾向があるとは言え、日の人工妊娠中絶件数は世界でも常に上位にある。厚生労働省の平成28年度調査結果によると、国内の中絶件数は16万8015件あり、20歳未満では19歳が6111件と最も多い。19歳の女性の98人に一人が中絶を経験している計算になる。 現在、中絶を禁じている国は6カ国、例外はあるが基的に違法と見なしている国は10カ国以上。一方で、毎年約2200万件の危険な中絶が主に発展途上国において行われ、毎年約700万人の女性が入院しているという。 『4ヶ月、3週と2日』(クリスティアン・ムン

    「こうするしかない...」 友人のために奔走した女子学生の諦念 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/10/27
    映画から現代女性の姿をpickupする連載「シネマの女は最後に微笑む」第24回は『4ヶ月、3週と2日』(クリスティアン・ムンジウ監督、2007)。友人の違法中絶に奔走する大学生を描く。第60回のカンヌでパルム・ドール受賞。
  • 困った人がいたら助けること 行動派セレブマダムの自信と誇り | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

    大学アメフト、ボクシング、女子体操と、今年は春以降スポーツ界でのパワハラ問題が相次いで発覚しているが、そんな中で大坂なおみ選手の全米オープンテニスでの初優勝は、久々に明るいニュースだった。 スターが誕生すると、そのファミリーヒストリーがこぞって報道され、話題になる。若くして偉業を成し遂げた人が、どんな環境、どんな親の元で育ってきたかを知りたいと思うのは人情だろう。 ただ記者会見で、ある記者が「何人ですか?」と質問したのは、「日人です」という答えが欲しかったのかもしれないが、デリカシーを欠いたふるまいだった。それに、「私は私」と返した大坂選手の聡明さが印象に残る。 さて今回は、スポーツが関連した作品として、サンドラ・ブロック主演の『しあわせの隠れ場所』(ジョン・リー・ハンコック監督、2009年)を取り上げよう。ちょっと背中が痒くなるような邦題だが、原題は、アメリカンフットボールのクォーター

    困った人がいたら助けること 行動派セレブマダムの自信と誇り | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/09/23
    「シネマの女は最後に微笑む」第22回は『しあわせの隠れ場所』(なんつう邦題)。アメフト選手マイケル・オアーの里親になった女性の実話。共感しにくいのになぜか爽快な金持ち女性をサンドラ・ブロックが快演。
  • 大自然の中の過酷な旅、過去を生き直す女性の実話 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    例年にない猛暑に見舞われた今夏、まだしばらく残暑は続きそうだが、お盆休みの旅行を返上し、今月の連休にレイトサマーを楽しもうと計画している人もいるのでは? 夏休みも終わり落ち着き始める国内観光地、早くも秋の訪れが感じられるヨーロッパ、南半球の島々はこれから春のバカンスシーズンだ。 レジャー目的ではなく、疲れた心を癒したり、自分を見つめ直すために旅に出る人もいる。旅とは、日常を一時中断し、時間をかけて長距離を移動し、異なる環境に身を置き、まだ見ぬ何かに出会うことだ。旅人でいる間、私たちは日常の些事にはわずらわされず、自由で、ある意味で無責任な立場を貫くことができる。そうした非日常体験を経て、人は多かれ少なかれ変化し、再び日常に帰還する。 今回は旅にちなんで、2014年のアメリカ映画『わたしに会うまでの1600キロ』(原題『Wild』)をチョイスした。原作は、パシフィック・クレスト・トレイル(略

    大自然の中の過酷な旅、過去を生き直す女性の実話 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/09/09
    リース・ウェザースプーン制作、主演の『わたしに会うまでの1600キロ』(2014、原題は『Wild』)を取り上げてます。メキシコ国境からカナダ国境に至る長距離自然歩道を一人でハイクしつつ「生き直し」を試みる女性の実話。
  • 似ているからこそ対立する? 母と娘、争えぬ血の悲喜劇

    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/08/26
    映画から現代女性の姿をpickupする「シネマの女は最後に微笑む」第20回は、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツが壮絶な応酬を繰り広げる『8月の家族たち』です。長女から長女へと継承される根深い業の物語。
  • 異性愛者と変わらない、同性愛者カップルの危機と親子関係 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    (左から)ニック役 アネット・ベニング、ポール役 マーク・ラファロ、ジュールズ役 ジュリアン・ムーア(Duffy-Marie Arnoult / gettyimages) 月刊誌『新潮45』8月号に寄稿された自民党衆院議員、杉田水脈氏のテキスト「『LGBT』支援の度が過ぎる」が、先月から波紋を広げている。 特に「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」という文面が、差別であると同時に優性思想につながる危険な考え方として、各方面から大きな批判を呼んだ。 海外のメディアもこれを大きく報じ、7月27日には自民党部前で同議員の辞職を求める大規模な抗議集会が開かれ、ついに自民党は8月2日、「問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」として、杉田氏を指導したとの党見解をホームページに掲載した。 「誰か

    異性愛者と変わらない、同性愛者カップルの危機と親子関係 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/08/11
    「シネマの女は最後に微笑む」第19回は、杉田水脈氏の例の問題発言を枕に、精子提供者の出現で揺れる同性愛者カップルの家族模様を描いた『キッズ・オールライト』です。アネット・ベニング×ジュリアン・ムーア。
  • 「もう男には期待しません」 ほっこり系独身者ドラマの妙味 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    先月末、東京都内で講演した自民党の二階幹事長の、「子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えて(いる人がいる)」という発言が、特定の家族観の押しつけであるとして各方面からの批判を呼んだ。 この社会において「子どもを産まない方が幸せ」つまり「子どものいない人生の方が幸せ」という思いが生まれるとすれば、それは第一に、女性にとっての子育て環境がかつてより厳しくなってきているからだ。 保育園の不足や教育費の増大だけではない。ほとんどの人が仕事をもつ現在でも、家事・育児の多くがの負担。そのため、キャリア形成を諦めざるを得なくなる人もいる。そんな状態でもし離婚すれば、シングルマザーとして貧困に直面する。少子化を憂うなら、まず制度と環境を整備してくれと言いたい人は多いだろう。 第二には、結婚をし子どもを産むことが「女性の生き方」として当然視され、規範となっていた時代が終わり、個人の生き方の自

    「もう男には期待しません」 ほっこり系独身者ドラマの妙味 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/07/28
    2013年の邦画『すーちゃん、まいちゃん、さわ子さん』を取り上げています。柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ(本文、いきなり外国人女性の画像が貼られていますが、フォトストックに映画関連画像がなかったためとか
  • 女とは一体何なのか? 「自分のかたち」を探すトランスジェンダーの旅 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    7月2日、お茶の水女子大が、戸籍上は男性でも自身の性別が女性だと認識しているトランスジェンダー(以下、トランス女性)の学生を、2020年度から受け入れる方針を発表し、注目を集めた。日女子大、奈良女子大他の主要女子大学も受け入れを検討しているという。 近年減少している女子大だが、社会にまだ根強く存在する性別役割分担が現れがちな共学に対し、構成員が女子だけであることから、男子の目を気にすることなく自立性や積極性を発揮し、何でも自分たちでできるという自信を育成するのに適していると、その存在意義を認める声は小さくない。 一方、男性身体を持って生まれながらも性自認は女性であるトランスジェンダーの女性はこれまで、戸籍上の女性より困難な社会的位相に置かれてきた。そうした観点からも、ジェンダーやセクシュアリティの研究を積み重ねてきたお茶の水女子大の今回の決定は、重みを感じさせる。 これに対してネット上で

    女とは一体何なのか? 「自分のかたち」を探すトランスジェンダーの旅 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/07/14
    お茶の水女子大のTG受け入れの件を枕に、『ヘドウィグ&ザ・アングリーインチ』(2001)を取り上げています。ブログでも軽く紹介。http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20180714
  • 不法行為へ追いやられる貧困の中の、ささやかな絆と倫理 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    6月11日、629人のアフリカ系移民を乗せて地中海で立ち往生していた「アクアリウス号」の入港を、スペインのサンチェス首相が認めた。アクアリウス号は、国境なき医師団とドイツの慈善団体「SOSメディテラ」が運営する船舶で、6回に渡ってゴムボートから移民を救助したが、イタリアやマルタで受け入れを拒否されていた。 他方アメリカでは17日、テキサス州のメキシコ国境から80キロの地点で、不法入国者らを乗せた車が警察に追跡されて横転し、外に投げ出された人のうち少なくとも5人が死亡した。 世界情勢の流動化にともなって増加している移民たち。移民には、戦争を逃れた難民やより良い生活を求めて移動する「経済難民」が含まれるが、受け入れ側の対応はまちまちだ。不法滞在者として退去強制処分が出されることも多い。 そんな外国人を収容する日法務省入国管理局の施設で、4月13日、インド国籍の男性が自殺した。2006年以降

    不法行為へ追いやられる貧困の中の、ささやかな絆と倫理 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2018/06/24
    「シネマの女は最後に微笑む」第16回は、2008年のアメリカ映画『フローズン・リバー』について書いています。世界のあちこちで不法移民問題が取り沙汰される今こそ、再見したい作品だと思います。