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ブックマーク / yashio.hatenablog.com (7)

  • 差別語の三相を見つめて適切に距離を取る - やしお

    小説を商業出版することになり、これまで自分で書いて見直すだけだったのが、編集者・校正者による校正・校閲のプロセスを初めて体験した。その過程で差別語・差別表現に関しての指摘を受けて、改めて自分の中での判断について少し整理しておきたいと思った。 ある言葉が持つニュートラル、ネガティブ、ポジティブの三相を同時に見ないと、「その言葉をここで使うのが適切か」は判断ができないけれど、三相のうち一面しか見なかったり知らなかったりすると正確に判断ができなかったり、話が噛み合わなくなったりする。 指摘を受けた点1 「発狂」や「狂人」に指摘が入った。 江戸時代に実在したという届出「発狂扱ひ」に言及した箇所に指摘が入った時はどうしようかとも考えて、「精神状態の異常による行動という届け出」と言い換えた。 明治時代に精神障害者が「狂病者」と呼称され、「狂」に否定的・差別的な意味あいが付与されてきた。1970年代に「

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    oldriver 2024/04/22
  • 反社カルトが国政に食い込む構造 - やしお

    政治構造への従来の認識と、最近の統一教会関連の報道を合わせると、だいたいこんな感じだろうかと現時点で思うところのメモ。 ゲームのルール 国政は数のゲーム。多数決による。 多数決は「採決の前に議論が尽くされ(修正が施され)、十分な情報が採決者にインプットされていること」が前提・理念で、来はただの「数のゲーム」ではないが、多数派が理念を無視することで無化される。 無化する理屈として「多数決で選ばれた=全員が賛成」というすり替えが多い(与党だから国民の意思そのもの、というような) 多数決で勝つための数(議員数)を増やせる人物/集団(政治家/派閥)が力を持つ。 議員の数を増やすには、選挙で票を集める必要がある。 選挙の票には組織票と浮動票が(仮に分類すると)ある。 世間の感心が低く投票率が低い時、組織票の相対的な割合が高まる。 組織票の「当落の正確なカウントができる」「組織票の倍が彼我の差になる

    反社カルトが国政に食い込む構造 - やしお
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    oldriver 2022/09/13
    予想よりだいぶ長かったので後で
  • 民主党政権を今さら振り返る - やしお

    安倍首相の辞任表明とは無関係に、そういえば民主党政権ってどうだったっけと思って今月を読んでみたのだった。 民主党政権 失敗の検証 - 日政治は何を活かすか (中公新書) 作者:日再建イニシアティブ発売日: 2013/09/21メディア: 新書 民主党が2012年末に下野した後、大学教授や弁護士らのプロジェクトメンバーが現役議員らにアンケートやヒアリングして、経済や外交など各分野ごとに民主党政権の来し方をまとめて2013年に出版されている。タイトルも「失敗の検証」だし、下野直後にまとめられていることもあって、どちらかというと成果より「どうして3年で崩壊してしまったのか」という内容になっている。 反面教師としての民主党政権 民主党の来歴(政権獲得まで) 民主党の来歴(与党時代) 民主党の来歴(政権を手放した後) 矛盾するアイデンティティ 党内ガバナンスの脆弱性 参院での不安定 マニフェス

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    oldriver 2020/09/01
  • 緊急事態になった明日も、不要不急の仕事で外出する - やしお

    新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」は、日曜(4/5)に「首相が出す意向を固めた」という報道が出て、月曜(4/6)に「明日宣言を出す」という会見がされて、今日火曜(4/7)の夕方に宣言が出された。首都圏の大手メーカーに勤務していて、何かしら会社から指示が出るのかなと思っていたら何もなかった。せめて「宣言が出る見込みだけど引き続き原則在宅勤務を続けてね」くらい人事部長か社長あたりからメッセージが出されるかと思っていたけれど、それすらなかった。なのにプレスリリースでは「当社は緊急事態宣言を受けて明日から1ヶ月間原則在宅勤務に切り替えます。」と出してて、なんでまず社員に言わないのと思って失望する。 先週(3/30)から在宅勤務の指示は出されているものの「業務に影響がある場合はその限りではない」くらいの緩さで、感染防止よりは新製品リリースや既存製品製造のスケジュールが優先のままのようだ。製品検査・

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    oldriver 2020/04/08
    「どこかが抜け駆けしてしまうと〜国家間でも同じなのかも」←日本が「抜け駆け」で経済の相対的な浮揚を狙ってる可能性か。国際比較で例えばあと千人分ぐらい経済に回す人命のアドバンテージがあると考えてるかも。
  • 映画『家族を想うとき』が冷静に見られなかった - やしお

    ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(Sorry We Missed You)は、どうしようもなく個人的な記憶が喚起されて冷静に見ることが難しい映画だった。忘れていた、完全に忘れていたわけではないけれど、日常的に意識したり思い出すことの少なくなっていた「お金がないと余裕がなくなって日常がキリキリと苦しくなっていくあの感覚」がよみがえって、12年前の両親との暮らしの記憶が一気に立ち現れて冷静でいられなくなるのだった。 (この映画は「ネタバレ」とは無縁のお話だとは思うけれど、内容について以下で触れているので一応ここで断っておく。) イギリスで暮らす一家の日常が描かれる。ホームレスにはならない程度の貧困にあえいでいる。父親は配送ドライバー、母親は訪問介護の職業に就いている。職にあぶれている訳ではなく、二人とも真面目に働いているし職業意識も高い。15歳くらいの長男は友人グループとのグラフィティにハ

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    oldriver 2020/01/18
  • 安倍首相が「総理と総裁は違う」と言う位置付け - やしお

    この前、予算委員会の動画を見ていたら安倍首相が「私は総理としてここに立っているから、自民党の話をする立場にない」とたびたび答えていて不安になった。「それを自分が言うことの意味」を当にわかっていないのではないかという気がしてどうしても(大丈夫なの)という気持ちになる。 具体的には2/14の衆院予算委の午前、立憲民主党の枝野代表の憲法改正に関する質問での安倍首相の以下の答弁。 19:08〜 憲法についてですね、まさに、今ここに私が立っておりますのは、内閣総理大臣として立っておりますので、我が党の中における議論についてここで申し上げる立場にはないわけでございますが、しかし、あえてお答えいたしますと…… 24:30〜 まずですね、まず、私は再々述べておりますように、まあここはあの、総理大臣として立っておりますから、この予算についてあるいは法案についてあるいは条約について答弁する義務は負っているわ

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    oldriver 2018/02/27
  • 低ハードル方式で人との関係を築く危険性 - やしお

    あれ、この人なんか自分のこと嫌いになったのかな、飽きたのかな、と不安になることがある。前はもっと話しかけてくれたり誘ってきてくれたり、もっとよく笑ったりしてくれたのに、最近なんか冷たいような気がする。でも別の人にはあんなに楽しそうに笑ってる。なんだろう。そんな不安感を抱くというのは割とありふれたことだと思うけど、案外その相手の方は何とも思ってなかったりする。 これは対人関係の形成の仕方として、低ハードル方式を採用している相手だと自然に起こることなんだと思ってる。「低ハードル方式」というのは私が勝手につけた正式でもなんでもない用語。 まだお互いあまり知らないうちから、かなり友好的に接してくるのが低ハードル方式だ。こちらの話を当に興味深そうに聞いてくれるし、たくさん質問もしてくれるし、ちょっとしたことでよく笑ってくれる。人懐っこい人だなあという印象だ。 ただ、これはある種の緊張感から来ている

    低ハードル方式で人との関係を築く危険性 - やしお
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    oldriver 2016/06/09
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