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ブックマーク / blog.livedoor.jp/shogitygoo (4)

  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 1マスの違い

    2016年02月28日09:59 カテゴリ 1マスの違い 森内俊之と久保利明の将棋は二人らしい粘り強い激戦の末に最終盤をむかえていた。 久保が▲9六銀と打つ。後手玉への詰めろである。しかし、先手玉も既に危ない。森内はわりと落ち着いた感じで先手玉を詰ましにかかる。 数手進んで久保が静かに駒台に手を置いて投了の意思を示した。 その瞬間に、森内の残留と久保の陥落が決まった。 重苦しい沈黙が続く。狭い対局室の空間も時間も完全に凍結され、その場にいあわせていた人間も物体も死の沈黙に包みこまれて一切の動きを禁じられている。勿論対局者二人もかたまったままだ。 ふと、久保が9六にいる銀を1マス横に移動させて▲8六銀をパチリと指す。 そして小声で、 ――こっちでしたかね。 ――えっ…銀ですか? 森内がこの極限の緊迫状況のもとでも、人の良さが滲みでずにはいないハッキリした声で答える。 ほんの一瞬だけ場の空気が

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    pha
    pha 2016/02/28
    森内久保戦
  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 森下卓の電王戦リベンジマッチ

    2015年01月01日16:18 カテゴリコンピューター将棋 森下卓の電王戦リベンジマッチ 発端はやねうら王開発者の磯崎氏の発言である。 ――もう、将棋ソフトはプロより強くなってしまっている。だからいい勝負にする方法を考えるべき。香落ちで戦うとか。 磯崎氏は去年の電王戦でもソフトの改変問題でも物議をかもした。私も最初は、けっ、けしからーんと単純な反応をしてしまったクチだが、具体的事情や磯崎氏のキャラクターが分かってくるにつれてちょっと考えを変えた。特に参考になったのはこのブログ記事。 土屋つかさのテクノロジーは今か無しか 第三回電王戦第2戦「やねうら王VS佐藤紳哉六段」について、あるいはやねうらおさんについて思うこと ソフトの変更問題の具体的事情についてはさしあたり置いておくとして、磯崎氏はかなりユニークな天才肌職人肌の人物なのであって、とにかくベストの状態のソフトを出したかっただけだとい

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    pha 2015/01/01
  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 電王戦第二局、佐藤紳哉の本気の対局姿

    2014年03月23日10:27 カテゴリコンピューター将棋 電王戦第二局、佐藤紳哉の気の対局姿 いきなり、やねうら王の初手が▲1六歩。しかし、これは別に挑発ではない。やねうら王の初手はランダムに設定されていて、たまたま端歩になってしまっただけである。 以下△3四歩▲7六歩△8四歩▲1五歩と進んだ。初手の端歩を別にすれば佐藤康光が得意にしているオープニングである。現代将棋においては、もはやそれほど奇異ではない。 もっとも、やねうら王に佐藤康光のような意図があったわけでもない。佐藤康光の考えは、相手が端を受けるかどうかによって自分が居飛車にするか振り飛車にするかなどにして、少しでも得をしよう、自分の形を保留して対応しようという現代将棋の思想である。 現在のコンピューターソフトは強いがさすがに序盤でそういう事を考えるまでには至っていない。多分これから後も当分。単なるサイコロの目を振る確率の遊

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    pha 2014/03/23
  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 竜王戦が終わって

    2013年11月30日19:33 カテゴリ竜王戦渡辺明 竜王戦が終わって 私は最近まとまった文章を書く気力をすっかり失って、もっぱらツイッターでくだららない呟きを撒き散らしているばかりである。ただ、そのおかげで大変魅力的な将棋ファン―大変知的で感受性の鋭い人たち―と知り合うことが出来た。 その中には大変熱心な森内ファンも渡辺ファンもいる。その人たちが今回自分の事のように喜んだり失意に沈んでいるのを見ていると、ちょっと余計な事が言いにくくなる。 もともと、このブログをきわめて孤独にやっていて読者もほとんどいない頃は、結構好き勝手な事を平気で書いていたのである。今では信じられないくらいに。 前置きが長くなった。要するに、おでんをつつきながらIWハーバー飲みつつ、キース・ジャレット・スタンダーズを聴いていたらすっかりいい気分になって、好き勝手なことが書きたくなったというわけである。両対局者に対す

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    pha 2013/12/02
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