深刻な大気汚染が問題になっている中国では、首都の北京とその周辺で15日夜から16日かけ、大気汚染物質PM2.5の濃度が高くなり、最悪レベルの汚染を観測しました。 北京市とその周辺では15日夜から16日にかけ、大気汚染物質のPM2.5の濃度が一時、1立方メートル当たり600マイクログラムを超える観測値を示し、中国政府が定めている大気汚染のレベルで最も深刻な「極めて重度の汚染」となりました。 16日の北京市内は白いもやにすっぽりと包まれ、天安門広場から望む天安門もかすんで見え、集まった観光客らもマスクを着けて記念写真を撮るなどしていました。 北京の市民は、「北京の空気はひどいです。呼吸が苦しくなり、気持ちが悪くなります。空気がよくなって欲しい」と話していました。 一方、北京の日本大使館では、大気汚染についての講演会が開かれ、日系企業の担当者など150人余りが専門家の説明を熱心に聞いていました。