非モテ人間は現代の被差別階級なのか? 異性を発情させるのがそんなに偉いの か? 文学を手がかりに、いっそ、非モテライフをエンジョイする方法を探っていこう! 今回のテキストは、Suicaペンギンのイラストレーターによるほのぼの非モテエッセイです。 私事で恐縮なのですが、Suicaのマスコットのペンギンが大好きです(決まった名前がないようなので以降勝手にペンさまと呼ばせていただきます)。今までファンシーキャラクターにいれこんだことなどないのに、グッズにプレゼント応募に、つい奔走してしまう今日この頃。かわいさに目がくらむあまり資本主義(巨悪)に搾取されているのでは? と非モテならではの被害妄想で疑心暗鬼になるも、あのボンクラフェイスを見るとつい我を忘れて脳天から癒されてしまいます。しょせん二次元の鳥類、つーか線じゃん? と自分に言い聞かせてもやめられないとまらない。こんなにも私を惑わせるのにはき
「俺、大江千里っぽいって言われちゃったんだよね……」 もう10年以上前だろうか、マイ実兄がそんなことを嬉しそうにつぶやいたことがあった。 「……ふーん」 私はにぶく反応したような記憶がある。 兄は理系で眼鏡をかけていた。ちなみに母も父もかけていたので、家族中メガネだった。私自身は目がよかったのだけれど、眼鏡はいつも、空気のようにそこらにあって、スペシャルなアイテムではなかった。 なので、その発言が「のろけ」であることに気がついたのは、ずいぶんと後だった。 兄のお嫁さんになったひとが、大江千里ファンだったのです。 大江さんは確かに当時、サワヤカ眼鏡好青年の最高峰だった。しかし、別にうちの兄ちゃんとは(顔は)似てなかった。けども、もしかして眼鏡って人生を左右する、でかいモテアイテムなのかもしれないな、と、そのときちょっと、初めて思った、ような、気がします……。 (text by 大塚 幸代)
http://www.seidosha.co.jp/eureka/200511/ 特集*文化系女子カタログ ■人文系 コレラ菌的考察 男子系文化の衰弱と文化系女子の台頭 高田里惠子 アカデミシャン女子に花束を 愛と知について語るときに私(たち)が語ること 小澤英実 二十一世紀文学少女・覚書 木村カナ ■アート系 分かれ道はふたつじゃない 近代ナリコ 「おかんアート」のように 浅生ハルミン 搾取から解脱まで エクスプロイテーション映画 真魚八重子 帰り道 近藤聡乃 ■徹底討論 女の文化ケモノ道 野中モモ・浜名恵美子・平山亜佐子・堀越英美 ■音楽系? 美しき穉き少女に始まる文化系女子攻略徹底ガイド付き戦記 吉田アミ 先端で、さすわ さされるわ そらええわ 未映子 バンドギャルという色眼鏡 平田順子 ■オタク系+α 女子オタ30年戦争 金巻ともこ A-GIRL NEEDS
http://www.seidosha.co.jp/index.html 10月28日発売予定。 最近のモテ/非モテ問題からオタクVSサブカルであまりクローズアップされてなかった女子の所在が明らかにされるような予感いっぱいの特集になりそうです。 私は成長過程における少女の自意識の変化をバナナブレッドプディング風天使な小生意気仕立てひぐらしのなく頃にスタイルで隠し味にガンスリという物語を書きました。 昨日、夜中に編集長と連絡をとっていたのですが「えーとこれがXとして代入する方程式だとこの【】の意味はですね…」とか「これは××の引用なんです!」とか「破綻させました」などといった意味のわからないことを説明しているうちに自分がキチガイなんじゃないかと思えてなりませんでした。要するに今回こんなことになった理由をかいつまんで説明しますと、大友克洋は最高だ! 以上です。 うおーこれでやっと、途中まで書い
アッコに夢中だった。 「地上げの帝王を銀座の凄腕ママから奪った」。「風吹ジュンや荻野目慶子と男を獲り合った」。 週刊誌でそう書きたてられる、モデルの仕事を少しかじった程度の、シロウトの女の子。それがアッコだった。最初の記事が出た88年当時に全盛を誇っていた中森明菜の、デビュー時のキャッチフレーズ「ちょっとエッチなミルキーっ娘(こ)」を模すれば、「かなりバブルな魔性っ娘」といったところか。 記事をせっせとスクラップし、「伝記を書きたい」と口走るほど、私はアッコに夢中になった。やたらと話題にするので、対談相手のナンシー関に辟易されたのだが、そんな対談でのやりとりも読んでくれていたのだろうか、かねてからアッコに興味をもっていたという林真理子が、アッコをモデルに小説『アッコちゃんの時代』を書きあげ、その書評依頼がこうして私に来た。うれしいやら、くやしいやらである。 地上げの帝王と異名をとっ
わあ!びっくりしたkowagariさん(id:kowagari)じゃあないですか!模倣犯のころから楽しく読んでいます。トラバありがとうございます。コミックスも買っていただいたそうで、すすみません…。ありがとう。 ところでkowagariさんの日記にあった“で、そのとき「自分のための宣伝キーワードって登録していいの?」とかいう議論がダイアラー間でもちょっとあったわけなんですけども”についてちょっと書いてみたいと思います。(すんごい長くなっちゃいました。すみません…) 確かに干物女をキーワード化することに全く商売気がなかったと言えばそれはうそ。商業誌で長年描いてて「一冊も買ってほしくない!」と思っている人はあんまりいないように、わたしもまんがの話も考えますが売れも考える(すっぱりと)。でも今回はそういう意味とは別にどうしても自分の言葉で伝えたいことがあったのです。しかし全国区の商業誌で描いてい
ホタルノヒカリ 3 (3) 作者:ひうら さとる 出版社/メーカー:講談社 発売日:2005/09/13 メディア:コミック 1〜3巻まとめて買った。以降、漫画と関係ない話。 ご存知の方も多いかもしれませんが、作者のひうらさとるさんははてなダイアラー(id:satoruhさん)でもあり、漫画の主題である「干物女」のキーワード化のためにきちんとはてな市民権をとって(30日間以上日記をつけた(それだけじゃなく今も日記を書き続けていらっしゃいます))、で、そのとき「自分のための宣伝キーワードって登録していいの?」とかいう議論がダイアラー間でもちょっとあったわけなんですけども、この当時干物女という言葉はすでに一般に認知されつつあった言葉であり(日経流通新聞にも載ってたの見たよ)、誰が登録するかに関係なく登録されるに値するキーワードだったと俺は思うのだけど、ご本人が登録するか他人が登録するかの違いに
まずはナンシー関の「聞いて極楽」(ISBN:4022612339)P.72より抜粋。 数年前から、私の周辺で「A子(もしくはアッ子)という女性(現在二十六歳ぐらい)のことが話題になっている。この女性は十代にして最上恒産の愛人の座をゲット。当時、正式の愛人だった銀座のクラブママの娘はA子と友達であったという。 すごい話だ。ママは悩み、占師などに相談したらしいが、全員口をそろえて「A子というのは魔性の女だ。勝ち目はない」と言い切ったらしい。その後もA子は、風吹ジュンの夫(川添象郎氏)を奪い、現在その川添氏を芸能界の魔性の女・荻野目慶子と取り合っているという。このA子のすごさがおわかりいただけたかどうか。とてつもない女である。どてらいヤツと言ってもいい。友人の放送作家町山広美は「ライフワークとしてA子の人生を見守りたい」とまで言っている。 この「A子」のことを扱っているのが、林真理子の最新作「ア
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