亘崇詞の著書「アルゼンチンサッカーの思考力」より引用↓ 個性の塊のようなリケルメは、ピッチの内外で伝説を残しています。 アルゼンチンのサッカー界には徒弟制度のような気質が残っていて、後輩が先輩に馴れ馴れしく口をきこうものなら嫌われてしまいます。 そんなある日、少し調子に乗った若手が、「リケルメさんにとって、サッカーとは何ですか?」とつまらないことを聞いたのです。 すると彼は、面倒くさそうな顔で吐き捨てました。 「サッカーなんてのはなあ、敵を全員抜き去って枠の中に決めりゃあいいんだ」 その瞬間、一堂「おお!」と声にならない声を上げました。 若手たちは口々に言います。 「リケルメ先輩の言うとおりだ。俺たちはサッカーの本質を忘れていた」 「そうだ、俺たちは難しく考えすぎていた。サッカーの原点に立ち帰らなければ」 アルゼンチンサッカーの思考力 posted with ヨメレバ 作者:亘崇詞 出版社