ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアへの不用意な書き込みで、知られたくない行動や居場所が知れ渡ってしまう。昨今、よく聞く話だ。 だが、国家レベルでそうした失態を繰り返している例は、ロシア以外にあまり聞かない。理由は単純だ。ロシアでは、軍や情報機関に所属する人たちでさえ、SNSと自撮りが大好きなのだ。 昨年話題を集めたのは、スパイ養成学校として旧ソ連時代からの伝統を誇る「連邦保安局(FSB)アカデミー」で学んだ若者たちだ。卒業祝いにベンツの四輪駆動車約30台を連ねてモスクワ市内をパレード。その様子を参加者や目撃者がSNSに投稿したため、大スキャンダルとなった。 FSBにとって最悪だったの…