女性専用の高速夜行バス「プルメリア」の車内。3列シートで、レースのカーテンで各座席を仕切ることができる(平成エンタープライズ提供)(写真:産経新聞) 安価で人気の高速夜行バスで、女性専用車を運行する試みが広がっている。“深夜の密室”ともなる車内では、過去に大阪大准教授や社会保険庁職員の男が女性の体を触って逮捕されるといった事件が発覚しており、「痴漢が怖い」「男性に寝顔を見られたくない」などと不安を抱く女性客のニーズを取り込んでいる形だ。一方、マイカー利用の拡大が予想される高速道路無料化が現実味を帯びる中、業界側も新たな市場の「将来性」に期待している。(宮原啓彰) 先月から運行を開始した東京と神戸を結ぶ女性専用の高速夜行バス「プルメリア」。運行会社の「平成エンタープライズ」(埼玉県富士見市)は「調査で乗客の半分を女性が占めていることが分かり、女性向けのサービスを考えた」と説明する。 中心