先に【ガソリンスタンド数の推移】でガソリンスタンド数が漸減傾向にある要因をいくつか挙げた。燃費改善や自動車利用スタイルの変化など、多種多様な項目がガソリンの消費量を減退させ、それが需要減につながるとなりうるという話だ。それではズバリ、ガソリンをはじめとした自動車の燃料の消費総量はどのような推移を見せているのだろうか。今回はそれをグラフしてみることにした。 データの取得元は国土交通省の【交通関係統計等資料】。ここから「自動車輸送統計調査」の年報を選び、各年の「統括表」から「貨物自動車燃料消費量」と「旅客自動車燃料消費量」を選択する。この項目はデータそのものは1978年分から存在するのだが、1987年に貨物自動車で測定範囲の変更が行われて(軽自動車を含めるようになった)データに断絶が生じてしまっているので、1987年以降のものについてグラフ化を行う。 燃料の区分は貨物自動車が「ガソリン」「軽油