「中小企業における事業承継の問題は米国と同等か、それ以上に深刻だ。我々の事業承継モデルをグローバルに展開したいという思いもあり、日本市場への参入を決めた」。米Teamsharesで共同創業者兼グループCTO(最高技術責任者)兼日本代表を務める椎葉・ケビン・力雄氏は、こう説明する。 Teamsharesは三菱UFJフィナンシャル・グループのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)である三菱UFJイノベーション・パートナーズ(MUIP)から資金を調達し、日本法人を設立。2024年2月に本格的に活動を始めた。米国以外での事業展開は日本が初めてだ。 Teamsharesが狙うのはテクノロジーを活用しつつ、中小企業が直面する後継者不足問題、いわゆる「2025年問題」を解決することにある。中小企業庁の調査によると、平均引退年齢の70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は2025年までに約24