キヤノンが10月19日から20日にかけて、パシフィコ横浜で開催した自社イベント「Canon EXPO 2023」。同社が持つ新技術や最新ソリューションを一堂に揃えたイベントなのだが、その中で気になるものがあった。とあるブースの一角に展示されていた2基の人工衛星がそれだ。 聞くと、キヤノン傘下のキヤノン電子が手掛けている超小型衛星のシリーズで、2017年に初号機「CE-SAT-I」、2020年に2号機「CE-SAT-IIB」を製作、打ち上げたという。いずれも地球観測用として現在も稼働中で、初号機は84cmの地上分解能(高度500km)を持ち、自動車の認識が可能。乗用車かトラックかを識別できるという。また、地表だけでなく月などの天体も撮影することができる。
AI技術の発展によって、実写と見分けが付かない精巧な画像を作成できるようになりました。しかし、画像生成AIで作成した精巧な画像は偽情報の拡散に用いられる可能性があるため、画像生成AIによって生成した画像とカメラで撮影した本物の写真を正確に見分ける技術の開発が求められています。新たに、キヤノン・ニコン・ソニーといったカメラメーカーが写真に「実写であることを証明するデジタル署名」を埋め込む技術を開発していることが報じられています。 ニコンやソニー、「AI偽画像」防ぐカメラ 電子署名で - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21C520R21C23A2000000/ Nikon, Sony and Canon fight AI fakes with new camera tech - Nikkei Asia https://asia.ni
これは動く個室!? Makuakeでテスト販売が始まったキヤノンの減音デバイス「Privacy Talk」を試す(1/3 ページ) 「Privacy Talk」は、キヤノンマーケティングジャパンが7月に発表したマスク型の減音デバイスだ。自然な見た目を維持しつつ、場所を選ばずに快適なビデオ会議や会話を実現するもので、コンセプトモデルの発表から3カ月が経過し、クラウドファンディングサイト「Makuake」においてテスト販売が10月31日からスタートする。 今回は一足先に先行モデルを試せたので、実際の試用レポートをお届けしよう。なお、実際に提供される製品とは一部異なる可能性もあるので留意してほしい。 →キヤノンMJ、発声者の声が漏れにくくなるマスク型減音デバイス
キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は18日、今月発売した「ナノインプリント」と呼ばれる新技術を搭載した半導体製造装置について、多くの問い合わせを受けていることを明らかにした。横浜市内で開いた自社製品や技術の展示会で記者団に述べた。 御手洗氏は報道陣に対して、ナノインプリント半導体製造装置について、かなり大量のオーダーがきていると述べたが、その後、会社側から発言は多くの問い合わせを受けているとの趣旨だったとの申し出があった当初の大量のオーダー発言を受けて同社の株価は上昇幅を切り上げ、一時8月2日以来の日中高値となる同1.1%高の3718円まで上昇。終値は3717円だったナノインプリントはウエハー上のレジストに回路パターンを刻み込んだ型をハンコのように押し付けて転写することで回路を形成、従来の方式に比べて消費電力が低く生産にかかるコストを低減できる関連記事:キヤノンがナノインプリント半導体製造装
キヤノンマーケティングジャパンは3月7日、マスクのような減音デバイス「Privacy Talk(プライバシートーク)」の発売日を3月14日に変更すると明らかにした。2月の発表時点では「4月下旬」としていたたため、1カ月以上の前倒しとなる。 直販サイト「キヤノンオンラインショップ」やAmazon.co.jpの他、EDION、ケーズデンキ、Joshin、ビックカメラ、ノジマ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラの店舗で取り扱う。直販サイトの販売価格は2万3650円。 プライバシートークは、PCやスマートフォンとBluetoothで接続し、ヘッドセットとして利用するマスクのようなデバイス。内部に音響メタマテリアル技術を採用した迷路のような構造を設け、音声が通過する際に人の声の音域(1000~4000Hz)を20dBほど減衰させる。 口元が蒸れないよう換気用ファンも搭載。ファンの駆動音を拾って打ち消す処理
スマホ時代にカメラの未来を作り出せ、キヤノンが「PowerShot V10」にかけた思い:小寺信良が見た革新製品の舞台裏(27)(1/5 ページ) 2023年6月22日に発売した「PowerShot V10」でVlogカメラ市場に参入を果たしたキヤノン。しかし、そのスペックや価格設定を見ると、他社とは異なる着眼点があるように感じられる。PowerShot V10の開発者たちに、コンセプトや仕様について疑問をぶつけてみた。 2020年6月にソニーが「ZV-1」を、同年7月にパナソニックが「LUMIX G100」を発売して以降、多くのメーカーが「Vlog」をターゲットとした動画カメラをリリースしている。2021年のソニー「ZV-E10」がヒット作となり、2022年にはニコンも「Z30」で参入した。 キヤノンはこれまでVlogに関しては静観の構えだったが、2023年6月22日に発売された「Pow
キヤノンが10月19日から20日にかけて開催した、自社イベント「Canon EXPO 2023」。キヤノンが持つ新技術や最新ソリューションが一堂に揃うイベントで、新技術の一つである「SPADセンサー」を搭載したカメラ「MS-500」を展示していた。このカメラ、なんと最高ISO100万を超える超高感度撮影が可能という。 通常のイメージセンサーはCCDやCMOS技術(最近はCMOSがメジャー)で製造されているが、いずれも一定時間画素にたまった光の粒子量を測ることで電気信号に変換しているのに対し、SPADセンサーは光の粒子そのもの(フォトン)を1つ1つ数えて変換できる。1つでもフォトンを画素に入射できれば、雪崩のように電子を増幅できるため「Single Photon Avalanche Diode(単一光子雪崩ダイオード):SPAD」と呼ばれている。まとまった量のフォトンがなくても電気信号に変え
キヤノンの技術を惜しげもなく披露する展示会「Canon EXPO 2023」が10月18日に開幕。さまざまな新製品や開発中の新デバイスがズラリ展示されるなか、特に目を引いたのが「メタレンズ」。厚さが1mmもないシート状のレンズながら、複数枚のレンズ群と同じ役割を果たすことから、カメラのレンズユニットが大幅に薄型化できる革新的なデバイスです。スマホ本体の薄さを損なう“スマホカメラの出っぱり”がなくなる未来が見えてきました。 Canon EXPOの展示会場内にひっそりと設けられていたメタレンズの展示コーナー。とても地味ながら、スマホカメラに革命を起こしそうなデバイスといえる 微細な円柱群で構成される不思議なメタレンズ Canon EXPOは、キヤノングループのプライベート展示会で、キヤノンをはじめとするグループ会社の最新技術や最新デバイス、最新製品をズラリ展示します。ビジネス関係者を対象とした
「ライセンス管理や脆弱性の管理はソフトウエアの中身が分からないとできない。SBOM(Software Bill of Materials、エスボム)利用の目的を明確にして、サプライチェーンの企業に提出を依頼している」――。トヨタ自動車の担当者はこう語る。「(ソフトウエア部品情報の)伝言ゲームを効率的に正確に行うためのツールとしてSBOMがある」(同担当者)。 SBOMに取り組むのはトヨタだけではない。ルネサスエレクトロニクスやキヤノンも力を入れている。キヤノングループでは医療機器の開発などを手掛けるキヤノンメディカルシステムズも取り組みを進めており、現在生産している約2000の製品群でSBOMをつくれる環境を整えた。IT業界では野村総合研究所(NRI)が、Javaによるシステム開発を支援するフレームワーク「ObjectWorks X」で利用するソフトウエアのSBOMを提供し始めた。 SBO
キヤノンが「Canon EXPO 2023」でシート状の超薄型メタレンズを展示しています。 ・「スマホカメラの出っぱりをなくす」キヤノン展示会で見つけた超薄型レンズの正体(マイナビ) 「Canon EXPO 2023」が10月18日に開幕。特に目を引いたのが「メタレンズ」。厚さが1mmもないシート状のレンズながら、複数枚のレンズ群と同じ役割を果たすことから、カメラのレンズユニットが大幅に薄型化できる革新的なデバイスだ。スマホ本体の薄さを損なう"スマホカメラの出っぱり"がなくなる未来が見えてきた。 「メタレンズ」はガラスを磨き上げて作る通常のレンズとは構造がまったく異なり、「極薄シートの上に円柱状の透明素材を剣山のようにズラッと並べたレンズ」。光の波長よりも短い微細な構造のため、極薄にもかかわらず一般的なレンズと同じく光を曲げる効果がある。 一般のカメラレンズでは、複数枚のレンズを組み合わせ
Home » VTuber×リアルアーティストの自然なコラボを実現 「バズリズム LIVE V」で導入された「ボリュメトリックビデオ技術」とは?【キヤノン&バルス担当者インタビュー】 VTuber×リアルアーティストの自然なコラボを実現 「バズリズム LIVE V」で導入された「ボリュメトリックビデオ技術」とは?【キヤノン&バルス担当者インタビュー】 7月29日に開催された音楽ライブ「バズリズム LIVE V 2023」。お笑いタレントのバカリズムさんがMCを務める音楽番組「バズリズム02」の恒例音楽イベントを、初のバーチャルライブとして実施。人気VTuberとリアルアーティストが共演したライブの様子はオンラインで配信されたほか、池袋HUMAXシネマズにてライブビューイングも行われました。 このバーチャルとリアルのコラボレーションライブを実現させたのが、キヤノン株式会社のボリュメトリックビ
1990年代後半、コンパクトデジタルカメラの分野で存在感を放っていたソニーは、2000年代に入ると本格的なレンズ交換式カメラの分野に進出する。カメラ業界では「家電屋」と揶揄されながらも2010年にミラーレスカメラ「NEX」シリーズでヒットを放った。 カメラ事業がようやく軌道に乗るかと思われたその矢先、スマホによって市場が急速に縮小を始めた。だが、この逆境のなかでソニーの躍進が始まるのだった。 苦境の中で始動したプロジェクト さまざまなカメラで用いられる高性能イメージセンサーは、現在のソニーグループを支える主力商品である。その世界シェアは金額ベースでは約50%と圧倒的だ。この成長の要因は、もちろんスマートフォンの普及にある。 スマホユーザーが機種の選択で最も重視するポイントの一つがカメラ性能である。人気の「galaxy」シリーズを販売するサムスンの調査によれば、ことにミレニアル世代の3割以上
キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は10月に発売したナノインプリント技術を搭載した半導体露光装置の製品価格について、極端紫外線(EUV)露光装置と比較してかなり低額に抑えられるとの見方を示した。 御手洗氏は都内の本社での先月のインタビューでナノインプリント装置の特長について、「EUVに比べて全然安い。1桁違う」と述べ、「存在価値が非常にある」とした。具体的な社名の言及はしなかったが、半導体メーカーでは「期待してくれているところがたくさんある」とも述べた。 半導体の微細化に欠かせないEUV装置の供給は、現時点ではオランダのASMLホールディングが独占。ただ同装置は1台200億円程度と高額で、導入企業は限られている。ブルームバーグのデータによると、同社の顧客には台湾積体電路製造(TSMC)や韓国サムスン電子などが含まれる。 一方、ナノインプリント装置はウエハー上のレジス
ニュース 「EOS Rシステム」初のフラッグシップ機“EOS R1”を開発 新開発の映像エンジンシステムにより高性能AF・高画質を実現 キヤノンは、RFマウントを採用した「EOS Rシステム」初のフラッグシップモデルとして、フルサイズミラーレスカメラ“EOS R1”の開発を進めており、2024年中の発売を目指します。 EOS R1 *RF24-70mm F2.8 L IS USM装着時 現在開発中の“EOS R1”は、キヤノンの最先端技術を結集し、フラッグシップ機に求められる最高クラスの性能、高耐久性・高信頼性を兼ね備えたプロ向けミラーレスカメラです。静止画・動画性能をともに飛躍的に進化させ※、スポーツや報道、映像制作など幅広い分野の第一線で活躍するプロフェッショナルの高いニーズに応えます。 本機は、従来の映像エンジン「DIGIC X」に加え、新開発の映像エンジン「DIGIC Accele
内視鏡世界トップのオリンパスとキヤノンの子会社で医療機器大手のキヤノンメディカルシステムズ(以下、キヤノンメディカル)が1月15日、協業を発表した。超音波内視鏡検査で使用する超音波診断装置をキヤノンメディカルがオリンパスに提供する、という内容だ。 「オリンパスとキヤノンの専門性とサポート体制を合わせたソリューションにより、患者に最適なケアを提供できる」。同日開催された記者会見の場で、オリンパスの最高内視鏡事業責任者であるフランク・ドレバロウスキー氏は協業に期待を込めた。 内視鏡の領域にこれまで参入していなかったキヤノンメディカルにとっても、協業は自社の技術を生かす機会となる。 超音波診断装置をキヤノンメディカルが提供 臓器などから跳ね返る超音波を基に体内の様子を画像化するのが超音波診断装置。身近なところでは、産婦人科で妊婦の胎内の様子を観察する際に一般的に使用されている。身体を傷つけること
当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。 出遅れおじさんです。 10月第4週末の金曜日(27日)、日経平均はほぼ390円の上昇で、私が楽天証券で保有している日本株・JREITの銘柄のほぼ全てが上昇しましたが、二つだけ色違いの銘柄が・・・ 先週9月期決算を発表した武田薬品<4502>とキヤノン<7751>で、それぞれ▲6.37%、▲4.70%と「豪快」に下げました。 奇遇(?)にも両銘柄は、NISA初年度(2014年)から保有している銘柄で、当時から高配当株として私のような「株式投資初心者」には絶大な人気でした。 ただこの2銘柄は、その後過去の記事 deokureojisan.hatenablog.com でご紹介したように、日経マネー2021年10月号の「塩漬け配当株を3人のプロがずばり診断」の特集で取り上げられた6銘柄に堂々とランクインしていました。 【武田薬品<4502>】驚
キヤノンのNIL技術、EUVの「対抗馬」になれるのか:当面はASMLの独走状態との予測も(1/2 ページ) キヤノンは2023年10月、ナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」を発売した。業界の専門家たちは、キヤノンの同装置がASMLのEUV(極端紫外線)リソグラフィ装置の“ライバル”となるのは、もっと先になるだろうとみている。 アナリストが米国EE Timesに語ったところによると、キヤノンが発売したナノインプリントリソグラフィ(NIL)半導体製造装置は、ASMLが世界最先端の半導体製造に向けてほぼ独占的に提供しているEUV(極端紫外線)リソグラフィ装置に肩を並べるようになるまでには、何年もかかる見込みだという。 キヤノンは2023年10月、回路パターンが刻み込まれたマスクをウエハー上のレジストに押し付けて回路パターンを形成するNIL技術を用いた半導体製造装置「FPA-
半導体の微細化競争が進むほど、開発の難しさが増す製造装置や素材などの関連技術。最先端分野に突き進む企業がいる一方、既存の市場を深掘りしたり、新市場でも自らの強みを生かせる領域を見つけたりすることで成長を目指す動きもある。 長く険しい道のりにあって、半導体業界ではここ10年の間、世界最強だった米インテルは台湾積体電路製造(TSMC)に完全に劣後した。2021年には最先端の5ナノ(ナノは10億分の1)メートル品を開発できず、TSMCから技術を採用すると発表したほどだった。 この最先端品の開発を巡っては装置や素材も優勝劣敗がにじむようになっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の和田木哲哉シニアアナリストは「日本の装置のシェアは欧州勢の攻勢もあってじりじりと低下している」と話す。 そうした逆境を跳ね返そうと、ムーアの法則にとらわれない「more than ムーア」に活路を見いだしたり、微細化
キヤノンは10月19日、20日にかけて開催しているプライベートイベント「Canon EXPO 2023」にて、10月13日に商用化を発表したばかりのナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」を展示フロアの入場口付近に配置するなど、積極的なアピールを行っていた。 先端プロセスにも対応可能とするキヤノンのナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」の1/1スケールモック。会場でも多くの人から注目を集めていた 発表した当時から、半導体業界関係者を中心にいろいろな意味で衝撃をもって受け止められた同社のナノインプリント装置。元々は米Molecular Imprintsが開発していたものを、2014年にキヤノンが買収し、半導体製造への適用を目指して継続して開発を進めてきた。この商用化のインパクトは大きく、同社の代表取締役会長兼社長CEOの御手洗冨士夫氏も発表当時から多くの
キヤノンの半導体露光装置事業がかつての勢いを取り戻している。ArF液浸露光装置やEUV(極端紫外線)露光装置を事業化できず、オランダASMLやニコンとの開発競争に敗れた同社。ところがここにきて、生成AI(人工知能)を支える先端パッケージング向けの市場を総取りしている。ナノインプリントリソグラフィー装置を発売し、微細化の最先端にも返り咲く(図1)。フルラインナップで王者ASMLに対抗しようと、かつて撤退したArFドライ露光装置も開発を続け再参入の機会をうかがう。 半導体露光装置の金額ベースの市場シェアは、経済産業省の資料によれば足元でASMLが9割強を占める。同社は台湾積体電路製造(TSMC)や韓国Samsung Electronics(サムスン電子)、米Intel(インテル)などの最先端工場に欠かせないEUV露光装置(波長13.5nm)市場を独占。露光波長別で1つ前の世代に当たるArF液浸
キヤノンマーケティングジャパンは7月12日、マスク型の減音デバイス「Privacy Talk」のコンセプトモデルを発表した。周囲を気にせずにテレビ会議などが行えるという。 イヤフォンとマイク、通気用ファンを搭載したマスク型のデバイス。装着した人が発した声を独自構造の中を通過させて音量を下げる。 周囲の人は内容を聞き取りづらくなる他、雑音がマイクに入りにくくなる効果もあるという。外観はマスクとイヤフォンにしか見えない。 キヤノンマーケティングジャパンは「ビジネスシーンだけではなくプライベートシーンも含めたさまざまなシチュエーションで活用できる。ニューノーマル時代にフィットした多様なオンラインコミュニケーションのサポートを目指す」としている。 キヤノンMJ初の企業内起業となるichikara Lab(イチカララボ)が開発した。具体的な製品化の予定は明らかにしていないが、メールアドレスを登録する
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