冬期の大陸で勢力を強めるシベリア高気圧。今日29日(火)3時の天気図では、中心気圧が1084hPaと解析されました。 統計はないものの、ここ数十年にない記録的な高気圧といえます。 記録的な高気圧気象庁の発行した29日3時のアジア太平洋地上天気図では、モンゴル付近に中心をもつ1084hPaの高気圧が解析されています。高気圧はほとんど停滞していて、移動性のものではないことがわかります。 アジア太平洋地上天気図の範囲では、毎年冬の間に1060~1070hPa程度のシベリア高気圧が解析されることがあります。近年では、2010年1月や2016年1月に1078hPaと解析されたことがあったほか、2018年12月には1082hPaと解析されたことがありました。1084hPaという値は数十年に一度あるかないかという程度と考えられます。 シベリア高気圧はシベリア地方に中心をもつ冷たい空気でできた背の低い高気