登場した謎の職業 時代時代によって社会で求められる仕事は変わる。それが如実に分かるのが、5年ごとに行われる国勢調査の職業別就業者数のデータだ。就業者数が増えていれば、その仕事は社会に求められていることになり、減っているなら、その仕事の社会的役割は終わりつつあることを意味する。 こうした世相は職業の分類にも現れる。社会に求められ生まれた新しい仕事が、新たな職業分類として登場してくるのだ。 これまで私は「営業マンの絶滅危機」について述べてきたが、それは各種の統計にも表れている。 統計データ分析家の本川裕氏は、『なぜ、男性は突然、草食化したのか』(日本経済新聞出版社)などで、近年の職業分類の変化について詳細に分析し、その結果をまとめている。本川氏の分析を参考にしながら、「営業マンの絶滅危機」をデータの面から見ていきたい(プレジデントオンラインの記事『この15年で130万人の営業マンが消滅したワケ