米首都ワシントンのスミソニアン国立動物園のパンダのメイシャン(2016年8月24日撮影)。(c)Karen BLEIER / AFP 【10月14日 AFP】米首都ワシントンの動物園の草むす囲いの中でフルーツ味のケーキを無心に食べているパンダのメイシャン(美香)にとっては知るよしもないことだが、自身や他のかわいいパンダたちが、中国で反米感情をあおる偽情報キャンペーンの駒として使われている。 米国の動物園でパンダが虐待されている──。そんな根も葉もない話が、ここ数か月間、中国のSNSで飛び交っている。すでに米中間の緊張が高まる中、反米感情を一段と強めている形だ。 そうした偽情報は、目立ちたがりのインフルエンサーによってあおられていると指摘する研究者もいる。このクマ科の動物を友好の印として贈与したり貸し出したりする中国伝統の「パンダ外交」に、影を落とす結果となっているのだ。 中国系SNSの微博