天の川銀河(銀河系)の中心にあるブラックホールの端から渦巻いている強い磁場による偏光を捉えた、目を見張るような最新画像が公開された。 これは、天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」の、厳密にいえば、いて座A*のシャドウ(影)の周囲にある磁場の偏光(偏波)観測によって得られた初の画像だ。 ブラックホールは、非常に大きな質量を持つ高密度の天体で、強力な重力場を持つため、光さえも外に出られない。いて座A*は、地球から約2万7000光年の距離にあるため、この画像の見かけの大きさは、月面に置いたドーナツと同じくらいだ。 今回の画像を解析・作成した、世界各国の科学者300人以上が参加する国際研究プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」は、2018年に「ブラックホール(M87*)の事象の地平面を捉えた観測史上初の画像」、2022年に「いて座A*を捉えた観測