林芳正官房長官は13日の記者会見で、米共和党のグラム上院議員が12日、イスラム原理主義組織ハマスと交戦するイスラエルに自衛権があると主張する際、先の大戦での米国による広島、長崎への原爆投下を正当化したことについて「原爆投下は大変多くの尊い命を奪い、病気や障害などで言葉に尽くせない苦難を強いた、人道上極めて遺憾な事態をもたらした」と批判した。 グラム氏は8日にも米国が原爆を投下した広島と長崎を引き合いに出し、バイデン政権による対イスラエル弾薬供与の一時停止を非難。原爆投下が戦争終結につながったとの考えを示していた。林氏は「こうした発言が繰り返されたことは極めて遺憾だ」と語った。