国立成育医療研究センターは13日、重い先天性の心臓の病気「重症大動脈弁狭窄症」と診断された赤ちゃんの手術を母親のおなかの中にいる妊娠25週で行い、成功させたと発表した。この病気の胎内での手術は欧米では実績があったが、国内では初。無事に生まれ、経過も良好という。 子の看護、親は24時間缶詰めに 交代禁止、コロナで負担増す「付き添い入院」 その実態は過酷の一言 全身に血液を送り出すポンプに当たる「左心室」と大動脈を隔てる複数の弁の間隔が狭すぎて、血が流れにくくなる病気。心不全になって死亡する恐れもあった。 手術は今年7月。母親のおなかの上から超音波を当てて、内部を確認しながら赤ちゃんの心臓にカテーテルを入れ、先端のバルーンを膨らませて弁の間隔を広げた。