(宇多丸)はい。 (吉田豪)で、前回の放送は実はあれなんですよね。この萩尾先生の本だけを読んで竹宮先生を批判する人が意外と多いことに対する、僕なりの返答だったんですよ。 (宇多丸)やっぱりワンサイド……出た時期も違うから。最新で出た方を読んで「ああ、そうだったのか!」って短絡しちゃう人もいるかもしれないですからね。 (吉田豪)まあ、その気持ちもわかるんですけど……っていう。そうなんですよね。で、前回は僕の立ち位置も説明し忘れていまして。念のために言っておくと、僕自身は萩尾望都作品はかなりの数を読んでいるけども、竹宮惠子作品は代表作程度しか読んでいない。完全な萩尾望都ファン。その上で、竹宮惠子先生の気持ちが痛いほどわかってつらかったっていう話なんですよね。で、ちなみに前回の放送の後、手塚治虫先生の娘さんの手塚るみ子さんがさっきの「その『少年の名はジルベール』は竹宮惠子先生にとっては謝罪の本に