日本時間5月8日(水)10時41分以降、10日(金)15時54分までに、太陽面中央付近に位置する黒点群13663および13664で大規模な太陽フレア6回を含む複数回の太陽フレアの発生を確認しました。この現象に伴い、コロナガスが地球方向へ放出したことが複数回確認されました。コロナガスは、日本時間の5月10日(金)の夜以降、順次到来することが予測されています。 この影響で、地球周辺の宇宙環境が数日間大きく乱れる可能性があります。地球周辺の人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害などが生じる恐れがあり、宇宙システムの利用に注意が必要です。尚、地上・航空の人体被ばくや、通常の携帯電話による通信・測位には影響はありません。今後数日間は、この非常に活発な黒点群による同規模の太陽フレア及び関連現象の発生に注意が必要です。 1. 観測した現象 1.1. 大規模太陽フレア 太陽面の