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  • 「失われた時代」と「生の肯定」 平成7年の「強い気持ち・強い愛」(小沢健二)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-

    平成とは、どのような時代だったのか――。 その手がかりを、各年を象徴する曲に探る「平成ヒット曲史」。 プロデューサーの時代、タイアップ全盛、「自分らしさ」、史上一番CDが売れた年……ヒット曲は諸行無常の調べ。音楽ジャーナリストが、ポップ・ミュージックを通して“平成”という時代に迫ります。 第7回は、小沢健二の「強い気持ち・強い愛」です。 時代のターニングポイントとなった1995年 小沢健二「強い気持ち・強い愛」 平成とは、どんな時代だったのか。それが明らかになってきたのが1995年という年だ。 戦後50年の節目となったこの年は、日本の一つのターニングポイントだった。バブル崩壊からもしばらく引きずっていた昭和の高度経済成長期のムードが立ち消え、社会の空気が一変した。 きっかけになったのは阪神大震災と地下鉄サリン事件だった。1月17日に起こった阪神・淡路大震災の死者は6千人以上、負傷者は4万人

      「失われた時代」と「生の肯定」 平成7年の「強い気持ち・強い愛」(小沢健二)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-
    • 小沢健二が「彗星」で1995年と2020年の「今」を歌う理由|柴 那典

      すごいの来た。小沢健二の新曲「彗星」。これを待ってた、という感じ。11月13日にリリースされる13年ぶりのニューアルバム『So kakkoii 宇宙』の収録曲とのこと。きっとアルバム全体を聴いたらまた捉え方も変わってしまうというので、今の時点でのファーストインプレッションを書きとめておこう。 曲はオルガンから始まる。いきなり歌が始まる。 そして時は2020 全力疾走してきたよねその言葉に応えるかのように、優しいストリングスがふわっと響く。 「♪ツー、タッタタ」というドラムのフィルを合図に、ベースラインがグルーヴのスイッチを入れる。ギターのカッティングとクラビネットがファンキーに跳ねる。そしてフレーズはこう続く。 1995年 冬は長くって寒くて 心凍えそうだったよねその言葉に「♪パッパラッパ〜」とホーンセクションが合いの手のようなオブリガードを入れる。ここまで約30秒。完璧。このオープニング

        小沢健二が「彗星」で1995年と2020年の「今」を歌う理由|柴 那典
      • 日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz

        海外の「シティ・ポップ」ブームの風景 こうしたアジア発のシティポップ・ブームの立役者となってきたのが、竹内まりや「Plastic Love」の海外人気を巻き起こした当事者の一人でもある韓国のプロデューサー/DJ、Night Tempoだ。(参照「今なぜ海外で『シティ・ポップ』が大人気なのか? 火付け役に聞く」)。 彼や彼周辺のフューチャー・ファンクのコミュニティにおいては、「真夜中のドア〜stay with me」は数年前から「Plastic Love」に並ぶアンセムだったと言う。 Night Tempo:僕がいるシーンでは、5、6年前からこの曲がネットミームのように広まって、みんなが知っている大ネタみたいな曲になっていました。僕はその当時からカセットテープのコレクションで松原みきさんを聴いていたんですけれど、それがYouTubeやSoundcloudで流れるようになっていった。ただ、その

          日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz
        • Mura Masaの新作と「もはやチルってる場合じゃない」という時代の空気について|柴 那典

          『MUSICA』の今月号のディスクレビューでも書いたんだけど、脚光を浴びた2017年のデビューアルバム『Mura Masa』からサウンドは一転してる。一言でいうとパンク・ロック・アルバム。音に本気の切迫感が宿っている。 全編にフィーチャーされているのはギターサウンド。歪んだギターと縦ノリの直情的なビートが駆け抜ける。特にラッパーのslowthaiを迎えた「Deal Wiv It」がアルバムのトーンの象徴になっている。 slowthaiは昨年にデビューアルバム『Noghing Great About Britain』をリリースしたUKのラッパーで、Mura Masaはその収録曲「Doorman」でもコラボレーションしていた。そこでも、ヒリヒリした衝動に満ちたサウンドとラップが繰り広げられていた。 で、『Noghing Great About Britain』というタイトルから容易に思い浮かぶ

            Mura Masaの新作と「もはやチルってる場合じゃない」という時代の空気について|柴 那典
          • ROTH BART BARON三船雅也が語る「今、僕たちから奪われたもの、欠落してしまったもの」(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

            東京を拠点に活動するフォークロックバンド、ROTH BART BARONの新作アルバム『極彩色の祝祭』の反響が広まっている。 『極彩色の祝祭』(提供:スペースシャワーネットワーク)活動初期から海外レコーディングを敢行し、インディペンデントな価値観と研ぎ澄まされた美意識で独自の音楽性を開拓してきた彼ら。 ボン・イヴェールやザ・ナショナルなどUSのインディー・ロックとも共振するようなモダンなサウンドを展開しつつ、言葉本来の意味での「フォーク(=民衆音楽)」を追求しているバンドだ。三船雅也(ヴォーカル/ギター/その他)はこう語る。 「フォークソングって、もともと民衆のために何を歌うかということだ思うんですね。日本だと半世紀くらい昔に生まれた“四畳半フォーク”という言葉のせいか自分語りの歌だと思われがちだけれど、僕は本当の意味でのフォークソングにリスペクトがある。その2020年代版をバンドサウンド

              ROTH BART BARON三船雅也が語る「今、僕たちから奪われたもの、欠落してしまったもの」(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
            • 今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz

              「シティ・ポップの人気は『Plastic Love』のYouTube動画から始まったと思います」 Night Tempoは流暢な日本語でこう語る。 「もともと自分の動画は再生回数もそこまで多くなかったんですけれど、2017年に原曲の動画がアップされたんです。なぜかはわからないんですが、その動画がいろんな人のYouTubeの関連動画に出るようになって、曲を聴く人が増えた。そこから他のシティ・ポップの楽曲も有名になった。自分の動画も2018年になって急に何百万回も再生回数が伸びるようになりました。今では竹内まりやさんの『Plastic love』と杏里さんの『Remember Summer Days』がフューチャー・ファンクの2大アンセムになっています」 ここでNight Tempoが言う「原曲の動画」とは、竹内まりやのオフィシャルのミュージックビデオのことではない。「plastic love

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              • ヒトリエというバンドの終わらない物語ーー柴那典がベストアルバム『4』を“起承転結”で辿る

                wowakaの突然の死から1年4カ月。ヒトリエがベストアルバム『4』をリリースする。 バンドにとって初のベストアルバムとなる『4』は、CD2枚組に全27曲を収録し、2012年からの7年間の軌跡を辿る作品だ。このベスト盤がどういう位置づけなのか。それを最も雄弁に象徴しているのは、リリースによせたメンバーのコメントだろう。 「最初に言わなければいけないのは、本来であれば今はヒトリエの『ベストアルバム』が出るはずのタイミングではなかっただろうということです。ただそれ以上に言いたいのは、とはいえこの作品を不本意にリリースするということでは全くないということ。僕らに出来るのは、ヒトリエの作ってきた音楽を、もしくはヒトリエそのものを、これからも伝え続けること、今まで届けられていなかった人にさえ伝わるように生きることだけです」(イガラシ) 「今尚ヒトリエを聴いてくれてる人達も今一度僕達の足跡を辿ってみて

                  ヒトリエというバンドの終わらない物語ーー柴那典がベストアルバム『4』を“起承転結”で辿る
                • ストリーミング時代のヒットとは? 変化する音楽業界のビジネスモデル(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                  ■ヒットの基準は100万枚から1億回へ日本の音楽市場においても、いよいよストリーミングサービスが普及期に入ってきた。 日本レコード協会は、先日、2019年の音楽配信売上高を発表した。その数字の推移からは、ここ1〜2年で、Apple Music、Spotify、LINE MUSICなどサブスク(定額制)のストリーミングサービスの売上が急速に拡大し、存在感を増していることが伺える。 発表によると、2019年の音楽配信売上は前年比10%増の706億円で、6年連続のプラス成長を達成。 (一般社団法人日本レコード協会の発表をもとに筆者が作成)その内訳は、ストリーミングが前年比33%増の465億円。配信売上に占めるシェアは66%で、ダウンロード(12%減の224億円)の約2倍となっている。 (一般社団法人日本レコード協会の発表をもとに筆者が作成)一方、CDやDVDなどの音楽ソフト市場は2291億円と前

                    ストリーミング時代のヒットとは? 変化する音楽業界のビジネスモデル(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                  • 『平成のヒット曲/柴那典』を読んだ感想と僕の平成ソングス - 世界のねじを巻くブログ

                    美空ひばりから米津玄師まで 柴那典さんの著作『平成のヒット曲』をKindleで読みました。 平成元年である1989年のヒット曲「川の流れのように」に始まって、 2018年の「Lemon / 米津玄師」まで、THE平成な曲が 時代背景と共に紹介されている一冊。 さっそく軽く感想を書いてみたいと思います。 (柴那典さんといえば、POPLIFE THE PODCASTにも出演されていて御馴染みの方。 実は、はてなブロガーだったりもします) shiba710.hateblo.jp 美空ひばりから米津玄師まで 感想・レビュー 個人的な平成ソングス 令和時代のヒット曲はどうなるか? 感想・レビュー この本は三部構成になっていて、 「ミリオンセラーの時代」「スタンダードソングの時代」「ソーシャルの時代」 という区分に分けられています。 昭和が香る平成一年の一曲目、 選曲は美空ひばりの「川の流れのように」

                      『平成のヒット曲/柴那典』を読んだ感想と僕の平成ソングス - 世界のねじを巻くブログ
                    • ミュージシャンとして、そして「下北沢のカレー屋のおやじさん」として。 曽我部恵一が今考えること。(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                      新型コロナウイルスの感染拡大で音楽業界全体が大きな影響を受けるなか、ユニーク、かつ精力的な活動を見せているアーティストの一人が、曽我部恵一だ。 下北沢を拠点に自ら立ち上げたインディレーベル「ROSE RECORDS」は昨年に15周年を迎え、今年3月19日には亡くなったオリジナルメンバーの丸山晴茂にかわって新メンバーの大工原幹雄を迎え再び3人体制となったサニーデイ・サービスのニューアルバム『いいね!』が配信リリースされた。 5月には同作のCD・アナログ盤の発売にあわせた全国のライブツアーも予定されていたが、こちらは全公演が延期に。その一方で、4月10日には、店主を務める「カレーの店・八月」が下北沢にオープンした。 (曽我部恵一Instagramより/筆者スクリーンショット作成) こうした状況を受け、曽我部本人は「ライブができず、ぼくは下北のカレー屋のおやじさんになった」とツイート。 さらには

                        ミュージシャンとして、そして「下北沢のカレー屋のおやじさん」として。 曽我部恵一が今考えること。(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                      • 外出自粛の日々の中、自然発生的に広まった「#うたつなぎ」が示す新しい音楽文化の萌芽(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                        新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛の日々が続き、重苦しいムードが漂う日々。 たくさんのミュージシャンたちが「#うたつなぎ」というハッシュタグでSNSを通して自らの歌を届けている。 「#うたつなぎ」とは、ヴォーカリストがアカペラもしくは弾き語りの歌唱動画を投稿し他のヴォーカリストを指名、指名された人がまた歌唱を投稿しさらに他の人を指名するというリレー形式の企画だ。 発起人となったのは、京都出身の5人組ロックバンドLOCAL CONNECTのヴォーカリスト・ISATOと大阪出身の3人組ロックバンドHEADLAMPのヴォーカリスト・平井一雅らの仲間たち。 3月31日、まずはISATOが自身の楽曲「幸せのありか」をアカペラで歌い、「歌よ、CONNECTしてくれ!」と呼びかけた。そのツイートで指名した平井一雅が自身の楽曲「NEW ORDER」を弾き語りで歌った。 平井一雅はISATOと共に「#う

                          外出自粛の日々の中、自然発生的に広まった「#うたつなぎ」が示す新しい音楽文化の萌芽(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                        • YOASOBI、あいみょん――ネットが生み出す才能とメガヒット 柴那典(中央公論) - Yahoo!ニュース

                          「歌は世につれ、世は歌につれ」と言われるが、Jポップをめぐる現状を、音楽ジャーナリストの柴氏は「CD未リリースの楽曲が流行歌として一世を風靡するようになってきている」と考察する。その背景には何があるのだろうか。(『中央公論』2021年7月号より抜粋) 紅白がテレビでの初歌唱 知らない歌が、いつの間にか流行っている。曲名もアーティスト名も聞いたことがなかったのに、どこかで聴いたフレーズが何故か耳から離れなくなってしまう。最近になって、そういう体験をした人は多いのではないだろうか。 コロナ禍で大きな逆風の最中にある音楽業界。しかし、実はここ最近になって、世代交代の波が訪れ、新たなヒット曲が続々と生まれている。アイドルグループが握手会などの特典商法でファンに複数枚のCDを売ることが通例になり、ミリオンセラーが続出しても「何がヒットしているのかわからない」と言われていたのが数年前のことだ。しかし、

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                          • いまの音楽業界は「勝者総取り」? デジタル化が進む音楽ビジネスの未来――亀田誠治×平良真人対談(柴 那典) @moneygendai

                            全国各地でフェスやイベントが戻ってきた2022年。ライブエンターテイメント市場はコロナ禍による壊滅状態に陥った2020年から徐々に回復基調に向かっている。 同時に、サブスク型のストリーミング配信の普及もあり、音楽ビジネスには構造的な変化が訪れている。参入障壁が下がった一方で、再生回数に応じた収益が一握りのトップスターに集中する、いわば“勝者総取り”とも言うべき状況が訪れているという声もある。 その先行きはどうなるのか? 現状をどう捉えているのか? 音楽プロデューサーの亀田誠治さんと、会員制ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon(ファニコン)」を運営するTHECOO株式会社代表取締役CEOの平良真人さんに話を伺った。 音楽プロデューサーの亀田誠治さんが実行委員長を務める「日比谷音楽祭」は、中止となった2020年、無観客・オンライン配信での開催となった2021年を経て、今年には3年

                              いまの音楽業界は「勝者総取り」? デジタル化が進む音楽ビジネスの未来――亀田誠治×平良真人対談(柴 那典) @moneygendai
                            • 日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz

                              一大現象のはじまり 川崎氏によると、「真夜中のドア〜stay with me」に最初の動きを発見したのは2020年10月14日のことだったという。 川崎:我々も旧譜のシティポップ人気は以前から知っていました。そんな中で、ポニーキャニオンでは昨年の10月1日に「おとラボ」という過去のヒット曲からセレクトしたプレイリストを公開していくプロジェクトを開始しまして、その第1弾に「真夜中のドア〜stay with me」を選曲していたんです。その反響をチェックしていたスタッフが10月14日にSpotifyでこの曲の“スパイク”を発見した。再生回数が突然跳ね上がったんです。「これは何かが起きているんじゃないか」と気付いた。それが最初のことでした。 ――何が理由だったんでしょうか? 川崎:我々でもいろいろと調べたんですが、おそらく、10月31日にRainychさんのカバーがYouTubeに公開されて、こ

                                日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz
                              • ROTH BART BARON、崎山蒼志、高野寛、原田知世……柴那典が選ぶ「新しい日本語のフォークロア」

                                今回のキュレーションは「新しい日本語のフォークロア」というのがテーマ。確かなぬくもりを感じさせる、ルーツに根ざした、けれど今までにない感覚を味あわせてくれると感じるアーティストたちの作品を選びました。 ROTH BART BARON『けものたちのなまえ』 ROTH BART BARON『けものたちのなまえ』 三船雅也と中原鉄也による2人組、ROTH BART BARONによる4枚目のアルバム。僕は彼らのことを、今の日本における新しいフォークロアのあり方を打ち出してきたグループだとBon Iverやスフィアン・スティーヴンスが北米大陸にて追求してきたような「土地に根付いた自分たちの物語を再編する試み」に通じることを、日本語で歌っていると思う。だから、サウンドはとてもシンフォニックだし、歌はどこか童謡のようなところがあるけれど、その核心には脱国家的な反骨精神があると思っている。自主制作盤『化け

                                  ROTH BART BARON、崎山蒼志、高野寛、原田知世……柴那典が選ぶ「新しい日本語のフォークロア」
                                • 日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz

                                  彼女は人生の転機となった2020年と、そして「真夜中のドア〜stay with me」を歌ったきっかけをこう振り返る。 ――インドネシアの“歌い手”コミュニティに出会ったことがYouTubeでの活動に影響していると伺いました。そこはどんな人たちが集まっている、どんな場所ですか? Rainych:このコミュニティにはいろんな職業の人たちが参加しています。でも、日本の歌を歌いたい、カバーしたいという情熱はみんな同じで、紹介してもらってよかったと思います。カヴァーで盛り上がり、自分たちのコラボ曲までリリースすることができました。 自分と同じ趣味を持った人たちと一緒にいるのは、本当に刺激的です。お互いの情熱を表現できたことで、より良いカバーを目指して頑張ろうという気持ちになりました。 ――昨年にはDoja Cat「Say So」の日本語カバーが大きな反響を呼び、メジャーレーベルから楽曲もリリースさ

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                                  • 柊キライ、卯花ロク、柊マグネタイト……「才能の登竜門」ボカコレと、頭角を現す新世代ボカロPたち(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                    新たな世代のボカロPが続々と頭角を現してきている。 昨年から今年にかけてYOASOBI「夜に駆ける」やAdo「うっせぇわ」が一世を風靡、Chinozo「グッバイ宣言」などTikTok経由で広まったボーカロイド楽曲がヒットチャートを賑わすような動きもあり、ネットカルチャー発の楽曲がオーバーグラウンドで注目を集めるようになってきた。J-POP全体におけるボーカロイドの存在感が増加したことに加えて、クリエイターたちが才能を発揮する“場”が盛り上がりを見せてきたことも大きい。 ■「ボカコレ」でニコ動投稿数が過去最多に その象徴となったイベントが、4月24日、25日に開催された「The VOCALOID Collection ~2021 Spring~」(以下、ボカコレ)だ。「一緒につくろう」をコンセプトにドワンゴが主催するイベントで、今回は昨年冬に続く第2回となる。 4月24日から8日間にわたって

                                      柊キライ、卯花ロク、柊マグネタイト……「才能の登竜門」ボカコレと、頭角を現す新世代ボカロPたち(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                    • 今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz

                                      「彼の作るリミックスには愛がある」 こうして、2016年から2018年にかけて、Night Tempoは日本のシティ・ポップや歌謡曲を元ネタにしたリミックスをSoundcloudやYouTubeに公開していった。 その中には著作権的にはグレーなもの、問題のあるものがほとんどだったが、そんな中、「我々が想像していない形でJ-POPが海外の人の視点で解釈されて世に広まっている。それがすごく面白いと思いました」と、Night Tempoに声をかけたのが、音楽出版社・フジパシフィックミュージックの三浦圭司だった。 「彼の作るリミックスには愛があると思うんです。そして、音楽出版社として、楽曲の再開発をするというミッションもある。だったら彼に80年代の埋もれている自社の管理楽曲を掘り起こしてもらう作業をお願いできるかと思って、管理している楽曲のリストを渡して選んでもらいました。そこからWinkのリミッ

                                        今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz
                                      • Spotifyは日本に何をもたらした? TaiTan×玉置周啓×柴那典が語る5年間の地殻変動 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                        Spotify Japanがローンチしてから今年11月で5周年。この間、ストリーミングによる新たな再生方式の普及やプレイリストを利用したリスニングスタイルの定着によって、CDの売上やヒットチャートのルールなど日本の音楽市場全体にも地殻変動ともいうべき巨大な変化が起きている。さらに昨年春からの新型コロナウイルス感染拡大により、長引くステイホーム期間中にPodcastを利用する層も増えるなど「音声メディア」の重要性にも注目が集まっている。人々のライフスタイルにも計り知れない影響を与えたSpotify。それにより音楽シーンはどのように変化してきたのか。 そこで今回は、ポッドキャスト番組『奇奇怪怪明解事典』も好調な玉置周啓(MONO NO AWARE)、TaiTan(Dos Monos)と音楽ジャーナリストの柴那典を迎え、この5年間にまつわるSpotifyのデータを踏まえながら、ストリーミング・プ

                                          Spotifyは日本に何をもたらした? TaiTan×玉置周啓×柴那典が語る5年間の地殻変動 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                        • ヨルシカの呪いと祈り|柴 那典

                                          ヨルシカのことは前から知ってたけど、正直、最初に「おおっ!」と鳥肌が立ったのは「木箱」を手にとった時のことだった。 「木箱」というのは、今年4月にリリースされたヨルシカの1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』の初回盤のこと。パッケージの封を開けると、そこには何も書かれていない箱がある。フタを開けると、一番上には「エルマに」と書かれた紙が入っている。 で、その先には何枚もの手紙と写真が入っている。そのうちの1枚には、かすれかけた青いインクで、こう書かれている。 エルマ、この箱に入れた詩と曲は全て君のものだから、自由にしてくれて良い。きっと僕にはもう必要ない。その中には「藍二乗」や「八月、某、月明かり」など収録曲の歌詞が、やはり手紙と同じ青いインクと手書きの筆跡で書かれたものもある。 で、木箱の一番下にCDが入っている。 アルバムの初回盤は【「エルマへ向けた手紙」再現BOX仕様】と説明さ

                                            ヨルシカの呪いと祈り|柴 那典
                                          • 『平成のヒット曲』の「はじめに」|柴 那典

                                            新刊『平成のヒット曲』が、11月17日に発売されました。その「はじめに」と「目次」を、横書きで読みやすいよう少し修正を加えて公開します。 平成とは、どんな時代だったのか――。 本書は、それを30のヒット曲から探る一冊だ。 1989年の美空ひばり「川の流れのように」から、2018年の米津玄師「Lemon」まで。ヒットソングがどのような思いをもとに作られ、それがどんな現象を生み出し、結果として社会に何をもたらしたのか。そのことを読み解くことで、時代の実像を浮かび上がらせる試みだ。 悲惨な戦争から高度経済成長に至る〝激動の昭和〟に対して、平成という時代の全体像は、どこか茫漠としているように見える。焦土から豊かな生活を目指してがむしゃらに進んでいった戦後史の大きな物語に比べると、どんな価値観が時代を駆動する力学になっていたのか、一言では言い切れないように感じられる。 しかし、30年という時間は、日

                                              『平成のヒット曲』の「はじめに」|柴 那典
                                            • BABYMETAL「10 BABYMETAL YEARS」特集|あべこうじ、パンサー菅良太郎、斉木久美子、TEAM SHACHI咲良菜緒、柴那典、FaLiLV So、にゃんごすたー、凛として時雨ピエール中野、SiM MAH、嶺脇育夫のプレイリスト - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

                                              ナタリー 音楽 特集・インタビュー BABYMETALベストアルバム「10 BABYMETAL YEARS」特集 BABYMETAL「10 BABYMETAL YEARS」 PR 2020年12月23日 結成10周年を迎えたBABYMETALが、初のベストアルバム「10 BABYMETAL YEARS」を12月23日にリリースした。 これを記念して音楽ナタリーでは、BABYMETAL好きの著名人にBABYMETAL楽曲に限定したプレイリスト作成を依頼。あべこうじ、パンサーの菅良太郎、マンガ家の斉木久美子、TEAM SHACHIの咲良菜緒、音楽ジャーナリストの柴那典、Fear, and Loathing in Las VegasのSo、ドラマーとしても知られる青森県黒石市出身のゆるキャラ・にゃんごすたー、凛として時雨のピエール中野、SiMのMAH、タワーレコード代表取締役社長の嶺脇育夫氏から

                                                BABYMETAL「10 BABYMETAL YEARS」特集|あべこうじ、パンサー菅良太郎、斉木久美子、TEAM SHACHI咲良菜緒、柴那典、FaLiLV So、にゃんごすたー、凛として時雨ピエール中野、SiM MAH、嶺脇育夫のプレイリスト - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
                                              • SMAPが与えた「赦し」 平成14年の「世界に一つだけの花」(SMAP)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-

                                                平成とは、どのような時代だったのか――。 その手がかりを、各年を象徴する曲に探る「平成ヒット曲史」。 プロデューサーの時代、タイアップ全盛、「自分らしさ」、史上一番CDが売れた年……ヒット曲は諸行無常の調べ。音楽ジャーナリストが、ポップ・ミュージックを通して“平成”という時代に迫ります。 第14回は、SMAPの「世界に一つだけの花」です。 社会が揺らぐとき、歌にはどんな力があるのか 「世界に一つだけの花」 「デモテープを聴いて、ほんとに鳥肌が立ったのを覚えてる。でも、あんなに世の中の方たちに受け入れてもらえるとは思わなかった」 木村拓哉は「世界に一つだけの花」を最初に耳にしたときのことをこう振り返っている[1]。結果的に300万枚を超えるセールスを記録し、名実ともに平成を代表する歌となったこの曲。しかし、当初はシングルとしてリリースされる予定は全くなかった。SMAPのメンバー5人も、周囲の

                                                  SMAPが与えた「赦し」 平成14年の「世界に一つだけの花」(SMAP)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-
                                                • BiSHアイナ×三船雅也=A_o、話題のポカリスエットCM曲「BLUE SOULS」を語る(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                  15歳の新人俳優・中島セナを抜擢した大塚製薬「ポカリスエット」のCMが話題を呼んでいる。 4月に公開された「でも君が見えた」篇(以下、春篇)は、制服姿の中島セナが波打つ廊下や藤や桜の花びらが舞い散る中を駆け抜けて友人に会いにいく姿を描いたもの。映像作家の柳沢翔が手掛けたファンタジックな映像美が大きな反響を集めた。 〈ポカリスエットCM|「でも君が見えた」篇 60秒〉 7月に公開されたその続編「でも心が揺れた」篇(以下、夏篇)は、写真家/映像作家の奥山由之監督が撮影。東京から地方の高校へと転入したヒロイン・セナの学生生活を描く青春映画のワンシーンのような映像で、こちらも注目を集めている。 〈ポカリスエットCM|「でも心が揺れた」篇 60秒〉 このCMソング「BLUE SOULS」を手掛けたのが、A_o。ROTH BART BARON (ロット・バルト・バロン)の三船雅也とBiSHのアイナ・ジ

                                                    BiSHアイナ×三船雅也=A_o、話題のポカリスエットCM曲「BLUE SOULS」を語る(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                  • くるりの「益荒男さん」と「大阪万博」のヤバさについて|柴 那典

                                                    曲が配信されたのは先月だからタイミング的には遅いけどそういうのは気にしない。『MUSICA』にも書いたけどこっちにも書いておこう。くるりの「益荒男さん」と「大阪万博」がマジですごいよねという話。 コミカルじゃなくてインタレスティングという意味での“笑い”を風刺と共にポップソングに込めるのは知性と教養と勇気が必要なことで、そういう意味で“益荒男さん”は本当にすごい。他の誰にも真似できない。川上音二郎が明治時代にやってたことを2020年にアップデートしてるとも言えるけど、節回しにも曲展開にも民俗と多文化を織りなす仕掛けが詰め込まれている。 「米價騰貴の今日に細民困窮省らす」 「慈悲なき慾心」 「おめかけぜうさんごんさゐに」 「権利幸福きらいな人に(自由湯をば飲ませたい)」 「外部の飾はよいけれど政治の思想が欠乏」 「心に自由の種を蒔け」 歌詞には、川上音二郎が「オッペケペー節」で歌ったこのあた

                                                      くるりの「益荒男さん」と「大阪万博」のヤバさについて|柴 那典
                                                    • 『今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz』へのコメント

                                                      ブックマークしました ここにツイート内容が記載されます https://b.hatena.ne.jp/URLはspanで囲んでください Twitterで共有

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                                                      • 大滝詠一とさくらももこ 平成2年の「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-

                                                        大滝詠一とさくらももこ 平成2年の「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)【柴那典 平成ヒット曲史】 平成とは、どのような時代だったのか――。 その手がかりを、各年を象徴する曲に探る「平成ヒット曲史」。 プロデューサーの時代、タイアップ全盛、「自分らしさ」、史上一番CDが売れた年……ヒット曲は諸行無常の調べ。音楽ジャーナリストが、ポップ・ミュージックを通して“平成”という時代に迫ります。 第2回は、B.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」です。 植木等から受け継がれたバトン B・Bクイーンズ「おどるポンポコリン」 「わかっちゃいるけど やめられねぇ」 タキシードに蝶ネクタイを結び、大きく顔をほころばせた植木等が歌う。 「スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ」 ステージで膝を曲げて踊る植木等を囲むように、扇子を持った沢山の出演者たちが集まってくる。 1990(平成2)年の紅

                                                          大滝詠一とさくらももこ 平成2年の「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-
                                                        • 月9とミリオンセラー 平成3年の「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-

                                                          平成とは、どのような時代だったのか――。 その手がかりを、各年を象徴する曲に探る「平成ヒット曲史」。 プロデューサーの時代、タイアップ全盛、「自分らしさ」、史上一番CDが売れた年……ヒット曲は諸行無常の調べ。音楽ジャーナリストが、ポップ・ミュージックを通して“平成”という時代に迫ります。 第3回は、小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」です。 「月9」とは何だったのか 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」 「ねえ、セックスしよ!」 鈴木保奈美演じる赤名リカが歩道橋の上で言い放ち、その瞬間、「♪チャカチャチャーン」というギターフレーズが鳴り響く。その後も何度も語り草になったドラマ『東京ラブストーリー』の名場面だ。 それはいわば、新しい時代の到来を告げるイントロだった。 小田和正が書き下ろした主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」のCDシングルがリリースされたのは、ドラマの放送開始から約1カ月後の

                                                            月9とミリオンセラー 平成3年の「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-
                                                          • 国境を超えた文化交流の拠点を立ち上げた、戦後日本文化の「原点」ともいえる「一人の男」がいた…!(柴 那典) @gendai_biz

                                                            三島由紀夫からユーミンまで、数々の芸術家や文化人が通い詰めたイタリアン・レストラン「キャンティ」。数々の舞台や公演を手掛けるなど日本と海外の文化交流に奔走した川添浩史が妻の梶子と立ち上げた伝説的な店である。 作曲家/音楽プロデューサーの村井邦彦が日本経済新聞社編集委員の吉田俊宏とともに著した『モンパルナス1934』は、川添浩史の若き日々を綴った小説だ。川添は1934年に21歳でパリへ渡り、ロバート・キャパや岡本太郎、坂倉準三など多くの芸術家と交流を持ち、国内外に人脈を築き上げる。 ユーミン、YMO、吉田美奈子、カシオペアなど数々の才能を世に送り出した村井は、10代で過ごしたキャンティの日々、そして川添浩史からの影響が自分のキャリアの原点にあるという。前後編インタビューの後編では、川添浩史が築いた文化交流の基盤について、そして海外に通用する日本のポップカルチャーを発信する秘訣について語っても

                                                              国境を超えた文化交流の拠点を立ち上げた、戦後日本文化の「原点」ともいえる「一人の男」がいた…!(柴 那典) @gendai_biz
                                                            • 「残響散歌」「ミックスナッツ」「新時代」…ヒット曲から見る「2022年音楽シーン」の「2つの特徴」(柴 那典) @moneygendai

                                                              2022年のヒットチャートを読む 2022年は、どんな歌が世を賑わせたのか? どんな時代も、ヒット曲からは社会の様子や人々の心のありさまが浮かび上がってくる。そして、音楽市場の重心がCDからストリーミングサービスへと移行したここ数年は、ヒットチャートが“流行歌”の指標としてきちんと機能するようになってきている。 Billboard JAPANが発表する年間総合ソングチャート「Billboard Japan Hot 100」(集計期間2021年11月29日~2022年11月27日)のTOP10は、以下のような並びだ。 1位 Aimer「残響散歌」 2位 Tani Yuuki「W/X/Y」 3位 優里「ベテルギウス」 4位 Official髭男dism「ミックスナッツ」 5位 優里「ドライフラワー」 6位 Saucy Dog「シンデレラボーイ」 7位 Ado「新時代 (ウタ from ONE

                                                                「残響散歌」「ミックスナッツ」「新時代」…ヒット曲から見る「2022年音楽シーン」の「2つの特徴」(柴 那典) @moneygendai
                                                              • 寺岡呼人が語る…LINEでつながった50代が「バンド」を組んだら(柴 那典) @gendai_biz

                                                                飄々としていて、肩の力が抜けていて、ユーモラスで、けれどキメるときにはビシっとキメる。そういう大人の男のカッコよさは、どうしたら身につけることができるのか。 その、一つのロールモデルと言えるのが「カーリングシトーンズ」だ。 カーリングシトーンズとは、寺岡呼人、奥田民生、斉藤和義、浜崎貴司、YO-KING、トータス松本の6人によって結成された新バンド。音楽シーンの第一線を走り続けるミュージシャンによる「スーパーバンド」である。昨年に結成され、このたび全曲新曲によるデビューアルバム『氷上のならず者』が完成した。 6人は所属事務所やレコード会社もバラバラだ。それぞれの活動も多忙で、スケジュールを合わせることすら一苦労だったという。それでも、合宿レコーディングを経て完成したアルバムには、不思議なほどの“バンド感”が宿っている。青春を共にした仲間たちのような佇まいがある。 アルバムにあわせ、創刊60

                                                                  寺岡呼人が語る…LINEでつながった50代が「バンド」を組んだら(柴 那典) @gendai_biz
                                                                • 2021年の音楽シーンに見る“価値観の分極化” 波物語からHyperpopに至るまで(柴那典)

                                                                  「トレンドが力を失った」。 およそ1年前にKAI-YOU Premiumに寄稿したコラムでこう書いた。音楽カルチャーにとって、2020年は“シーン”を喪失した一年だった。 新型コロナウイルスの感染拡大で大きな社会変動に見舞われ、ライブでの大合唱やコールアンドレスポンスが象徴するような「音楽を通した興奮や感動を共有する」場は失われた。パブリックな場所でポップ・ミュージックが機能する場面が減り、オンラインカルチャーがもたらすバズの力が相対的に強まった。 そこから1年。果たして2021年の音楽シーンにはどんな動きがあったのか。 目次価値観の“分極化”は、ライブの現場で顕在化した「NAMIMONOGATARI」が残した禍根と、大きく新しいうねり音楽シーンの分極化は、ネガティブなだけではないネットカルチャーの胎動、過去を更新したニコニコ動画カリフォルニアのハイパーポップでも叫ばれる「うっせぇわ」感受

                                                                    2021年の音楽シーンに見る“価値観の分極化” 波物語からHyperpopに至るまで(柴那典)
                                                                  • 60枚目のシングルをリリースしたGLAY・TAKUROが語る「今いちばん自分が表現したいこと」(柴 那典) @moneygendai

                                                                    GLAYが60枚目となるシングル『Only One, Only You』をリリースした。 表題曲は、メインコンポーザーのTAKUROが今の世の中に対する想いと祈りを込めた一曲。「くだらない夢想に巻き込まれて 歴史の闇が顔を出す」という歌い出しから、歌詞には「きっと訓練とは違うだろう」や「瓦礫の街に花戻る頃」といった戦時下の情景をイメージさせる言葉が歌われる。スケールの大きな包容力を持ったサビのメロディも印象的だ。 以下のインタビューでTAKUROはこの曲を反戦歌として作った、と語っている。ロシアによるウクライナへの侵攻が直接的な契機になったという。 どんな思いがあったのか、語ってもらった。 新曲「Only One, Only You」 ――新曲「Only One, Only You」には、戦時下であるということをモチーフにした歌詞がとても印象的です。どんな取っ掛かりから作り始めた曲なんでし

                                                                      60枚目のシングルをリリースしたGLAY・TAKUROが語る「今いちばん自分が表現したいこと」(柴 那典) @moneygendai
                                                                    • tofubeatsと米津玄師の開拓精神 大谷ノブ彦×柴那典の公開放談 | CINRA

                                                                      CINRA.NETでリブートした、大谷ノブ彦(ダイノジ)と、音楽ジャーナリスト・柴那典による音楽放談企画「心のベストテン」。第6回となる今回は、2018年11月10日にCINRA.NET主催イベント『NEWTOWN 2018』で開催された、公開トークからお届け。 『心のベストテン 公開放談――平成が終わっても音楽は鳴り止まない』と題し、祭りの重要性や、tofubeats、米津玄師、そしてニュータウンの関連性など、独自の論点で自由に語り合いました。 全員が愚かになれるのは、祭りのいいところ。(大谷) 柴:今回の「心のベストテン」はCINRA.NETが主催している『NEWTOWN』というイベントでの公開収録なんですけれど、ここ、すごくいいムードですよね。 大谷:初めて来ましたけど、めちゃくちゃいい感じ。みんなゆるく楽しそうにして、子供からお年寄りまで集まってて。 柴:多摩ニュータウンの、もとも

                                                                        tofubeatsと米津玄師の開拓精神 大谷ノブ彦×柴那典の公開放談 | CINRA
                                                                      • 自己犠牲から自分探しへ 平成6年の「innocent world」(Mr.Children)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-

                                                                        平成とは、どのような時代だったのか――。 その手がかりを、各年を象徴する曲に探る「平成ヒット曲史」。 プロデューサーの時代、タイアップ全盛、「自分らしさ」、史上一番CDが売れた年……ヒット曲は諸行無常の調べ。音楽ジャーナリストが、ポップ・ミュージックを通して“平成”という時代に迫ります。 第6回は、Mr.Childrenの「innocent world」です。 自分自身にしか書けない言葉を Mr.Children「innocent world」 曲を作った瞬間に「これは100万枚売れる」と思った――。 Mr.Childrenのブレイクのきっかけになった「CROSS ROAD」(1993年)について、桜井和寿はこう語っている[1]。 この時代の「100万枚」というのは、すなわち「大衆に届く」というのと同じ意味の言葉だ。当時のインタビューで桜井は自身の音楽のターゲットを「中高生ではなく、映画館

                                                                          自己犠牲から自分探しへ 平成6年の「innocent world」(Mr.Children)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-
                                                                        • 台風の目としての孤独 平成11年の「First Love」(宇多田ヒカル)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-

                                                                          平成とは、どのような時代だったのか――。 その手がかりを、各年を象徴する曲に探る「平成ヒット曲史」。 プロデューサーの時代、タイアップ全盛、「自分らしさ」、史上一番CDが売れた年……ヒット曲は諸行無常の調べ。音楽ジャーナリストが、ポップ・ミュージックを通して“平成”という時代に迫ります。 第11回は、宇多田ヒカルの「First Love」です。 800万人と1人 「First Love」 大晦日の夜は“First Love”というバラードの歌入れをしてた。パーティー中の友達から「ひかるなにしてんの? 早くおいでよ!」的な電話がたくさんかかってきた。なんだかすごく遠い世界に感じた。結局、スタジオで新年を迎えた。1999年だー。わーい。(宇多田ヒカル『点 -ten-』) それは嵐の前の静けさだった。 1998(平成10)年12月9日、宇多田ヒカルはメジャーデビューを果たす。当時、15歳。デビュ

                                                                            台風の目としての孤独 平成11年の「First Love」(宇多田ヒカル)【柴那典 平成ヒット曲史】 | 連載 | 平成ヒット曲史 | Book Bang -ブックバン-
                                                                          • でんぱ組.incが実現させた完全リモートワークの楽曲&MV制作に見る、新しいクリエイティブの方法論(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                            緊急事態宣言が発令され、外出自粛の日々が続く中で、エンタテインメント業界の打撃も大きくなってきた。ライブの休止や延期だけでなく、ロケなどを用いた映像収録が不可能になったことにより、多くのクリエイティブも停止を余儀なくされている。 そんな中、リモートワークによる新たなクリエイティブの方法論も模索されている。そのひとつが、でんぱ組.incの新曲「なんと!世界公認 引きこもり!」だ。この曲はメンバーやクリエイター、スタッフ全員が自宅にいながらやり取りをすすめる完全リモートワークで制作。しかもファンを巻き込み、制作過程を「#でんぱ新曲作るんさ」というSNS上のハッシュタグでひとつのドキュメントにして追えるような動きを見せていた。 企画発案から、作曲と作詞、振り付け、映像制作まで全て含めて、かかった日数はわずか8日。その動きを振り返ってみたい。 でんぱ組.inc (提供:トイズファクトリー)でんぱ組

                                                                              でんぱ組.incが実現させた完全リモートワークの楽曲&MV制作に見る、新しいクリエイティブの方法論(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                            • テイラー・スウィフトと「偉大なるアメリカの終わり」|柴 那典

                                                                              僕もいろんなところでテイラー・スウィフトについて書いてきたけど、特に日本のマスメディアでは「経済効果!」みたいな取り上げ方ばかりだよなあと思っていた。音楽そのもの、曲そのものがフックになるよりも、現象ばかりが取り沙汰されているというか。 https://newspicks.com/news/9519009/ それはそれで非常に興味深いことなんだけど、それ以上に語るべきは、アメリカで共有されているテイラー・スウィフトの「物語」のことだと思う。 やっぱり2024年のスーパーボウルでは「テイラー・スウィフトがトラヴィス・ケルシーに祝福のキス」という場面が多くの人たちの記憶に刻まれたわけで。大統領選に関してもそうだけど、現代アメリカの歴史の主役になっている感がある。(もちろんビヨンセもその一人だと思う)。 https://www.vogue.co.jp/article/taylor-swift-t

                                                                                テイラー・スウィフトと「偉大なるアメリカの終わり」|柴 那典
                                                                              • 日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz

                                                                                ――2020年には竹内まりやさんの楽曲もストリーミングで配信されるようになりましたし、少しずつ海外のシティ・ポップのファンの間で人気になっている曲の配信が解禁されていっているように思います。 Night Tempo:そうですね。みんなが聴けるようになってきていると思います。秋元薫さんの「Dress Down」や大貫妙子さんの「4:00A.M.」も配信が解禁になった。でも、まだ解禁されていない曲も多いんですよ。 ――では、Night Tempoさんが考える、まだ配信が解禁されていないシティポップの“大ネタ”は? Night Tempo:角松敏生さんや山下達郎さんの曲って、一部しか配信にないんです。たとえば角松敏生さんの「AFTER 5 CRASH」とか、山下達郎さんの「RIDE ON TIME」とか「SPARKLE」とか。八神純子さんの「黄昏のBAY CITY」もそうですね。みんな待っている

                                                                                  日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz
                                                                                • 【舞台裏】YOASOBIの「アイドル」が超絶ヒットした理由。ソニーが最強すぎる(推しの子/ソニーミュージック/J-Pop)解説:柴 那典、冨岡久美子

                                                                                  👇特集「ガラパゴス最強説」はこちら 【世界1位】YOASOBI「アイドル」、超絶ヒットの全舞台裏 https://bit.ly/3K9LVgy 【逆潮流】日本の勝ち筋は「ガラパゴス」にこそある https://bit.ly/3Dm6dzz 【幹部直撃】ソニーが買収した「アニメ配信サービス」が面白い https://bit.ly/3K9dWVt 2023年6月、J-POP史上初の快挙をYOASOBIが成し遂げた。4月に投入した新曲「アイドル」が、米ビルボードのグローバルランキング(米国除く)でなんと1位を獲得。さらに7月12日にはYouTubeの世界楽曲チャートでも1位を獲得。2023年、いやJ-POP史で見ても、最も熱い楽曲の一つなのは間違いない。このヒットの舞台裏、そして日本カルチャーの勝ち筋について音楽ジャーナリスト柴 那典氏が解説。 👇88risingの密着ドキュメンタリー

                                                                                    【舞台裏】YOASOBIの「アイドル」が超絶ヒットした理由。ソニーが最強すぎる(推しの子/ソニーミュージック/J-Pop)解説:柴 那典、冨岡久美子