鈴木茂樹・総務事務次官の辞職について緊急記者会見する高市早苗総務相=総務省で2019年12月20日午後5時37分、梅村直承撮影 かんぽ生命保険の不正販売問題を巡り、高市早苗総務相は20日、行政処分の検討案をかんぽ生命の親会社の日本郵政に漏らしたとして、鈴木茂樹事務次官を停職3カ月の懲戒処分としたと発表した。事実上の更迭で、鈴木氏は同日辞表を提出し受理された。漏えい先は元総務事務次官の鈴木康雄・日本郵政上級副社長。天下りを受け入れた企業と監督官庁の癒着の構図が浮き彫りになった。後任事務次官に黒田武一郎・総務審議官が同日付で就任した。 総務省は13日に郵政側に対し、被害者の特定や抜本的な再発防止策などの報告を求める「徴求」命令を出した。高市氏によると、その直後から大臣室での協議内容が郵政側に漏れている感触を持ち、内部監察を指示。17日に高市氏らが鈴木前次官をただすと、鈴木副社長へ電話などを通じ