子どもの読解力不足が指摘されている昨今、「自分の子どもには読解力を高めてもらいたい」と考え、小さいころからの「読み聞かせ」に力を入れている保護者も多いだろう。 しかし、その「読み聞かせ」のやり方が間違っていれば、どれほど多くの絵本を読んでも読解力を高める効果は上がらないと言うのは、ハーバード大学で「子どもとことば」を研究してきた加藤映子氏だ。 読解力だけでなく、「考える力」「伝える力」が飛躍的にアップするという読み聞かせのメソッドについて聞いた。 読書量が多いのに読解力が低い子ども 2019年12月にOECD(経済協力開発機構)が公表した、国際学習到達度調査(PISA)で、日本の子どもの「読解力」が前回調査の8位から15位に大幅に順位を落とした、というニュースが大きな話題になったことは記憶に新しいと思います。 また、新井紀子先生の『AIvs教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)も大