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高畑勲の検索結果241 - 280 件 / 324件

  • 関東圏で初めての小早川秋聲の回顧展が加島美術で開催「國之楯」を中心とした作品の数々/小早川秋聲画集も販売

    関東圏で初めての小早川秋聲の回顧展が加島美術で開催 「國之楯」を中心とした作品の数々/小早川秋聲画集も販売 「小早川秋聲ー無限のひろがりと寂けさとー」 2019年8月31日(土)~9月16日(月・祝)にかけて、独自の死生観と穏やかな眼差しで戦争の「静」を描いた日本画家・小早川秋聲の企画展、「小早川秋聲 ―無限のひろがりと寂(しず)けさと―」を開催いたします。作品点数約40点。観覧無料です。 小早川秋聲展 ◆「小早川秋聲ー無限のひろがりと寂けさとー」開催について 大正・昭和にかけて活躍し、「國之楯」をはじめとした戦争画で知られる日本画家・小早川秋聲。日本画家では唯一の従軍画家として戦地に赴いた小早川は従軍中の兵士達の日常に寄り添った静的な戦争を描きました。小早川の兵士達に対する目線は慈しみと尊敬に満ち、激しい描写よりもかえって観る者の心の深い部分に直接訴えかけます。ある種「無常のもの」として

      関東圏で初めての小早川秋聲の回顧展が加島美術で開催「國之楯」を中心とした作品の数々/小早川秋聲画集も販売
    • 吉川俊夫 制作デスク インタビュー<br />第3回 最後まで方針転換しなかったすごさ | WEBアニメスタイル

      ── 吉川さんから見て、田辺さんの芝居の作り方はどう見えました? やっぱり「リアル」ですか。 吉川 うーん……それこそ西村さんが言っていましたけど、決してリアルな画ではないのに、本当にその人が実在する感じがありますよね。「旨茶」のCMなんて、あんなデフォルメされたキャラなのに、なんじゃこのリアルさは! と思いますし。キャラの見た目と動きの生々しさが、僕のなかでは時々一致しなかったりするんですよ。それが田辺さんのアニメーションを見た、最初の印象でしたね。 ── 今回の現場ではいかがでしたか。 吉川 田辺さんが頭を抱えながらQARでタイミングをいじって、「やっぱりこのタイミングでやってくれ」と言って修正を戻すときも、確かに作画さんが描いてきたものと、田辺さんがタイミングをいじったものでは、よくここまで変わるものだなと思わされますね。作画さんのほうも、ここまで違うものを見せられると、ぐうの音も出

        吉川俊夫 制作デスク インタビュー<br />第3回 最後まで方針転換しなかったすごさ | WEBアニメスタイル
      • うたの旅人:原作以上に丁寧に描写 アニメ「アルプスの少女ハイジ」 - asahi.comショッピング(朝日新聞社)

        印刷 主題歌「おしえて」 スイス・マイエンフェルトアニメにも登場したブランディス城(背景の塔)近くの学校に通う「ハイジの故郷」の子どもたち=スイス・マイエンフェルト スイス・マイエンフェルト市は人口2800人足らず、日本人の感覚では「村」と呼びたくなる市です。ここはヨハンナ・シュピーリが1880年に発表した児童文学『ハイジ』の舞台として知られます。マックス・ロイエナー市長(62)によると、それが地域の財産であると市民が自覚したのは日本人のお陰だそうです。1974年にアニメが放映されて以来、はるばる極東から足を運ぶ旅行者が急に増えたといいます。 今も日本人を乗せた観光バスがひっきりなしにやって来ます。日帰りツアーが立ち寄るのは、主に2カ所。ハイジの石像から水が湧く「ハイジの泉」と、邦訳やアニメでは「デルフリ村」として出てくる集落にある「ハイジの家」です。「ハイジの家」を運営する会社のハンス・

        • 母をたずねて三千里 - Wikipedia

          概要 エドモンド・デ・アミーチスの著作・ "Cuore" (『クオーレ』)のうち、 Maggio (5月)の挿入話 "Dagli Appennini alle Ande" (アペニン山脈からアンデス山脈まで)を原作としたアニメ。1882年のブエノス・アイレス(アルゼンチン共和国の首都)に出稼ぎ[注釈 1]に行ったまま、音信不通になっている母アンナ・ロッシを尋(たず)ねるべく、主人公のマルコ・ロッシがイタリア・ジェノヴァからアルゼンチンへと渡る姿を描く。 大きく分けて南米行きの船に乗るまでの日常ドラマと、渡航した後の旅物語の2つが物語の主軸となっており、全編を通して記録映画のように主人公の言動を客観的に描写する姿勢が貫かれている。また主人公のマルコは旅の途中で何度も危機に陥り、そこで出会った多くの人に助けられ、また時には助け、その優しさに触れながら成長していく。最終回でも旅中で世話してくれた

          • 「王と鳥」大塚康生氏特別インタビュー

            HOMEへ戻る ●『王と鳥』公開記念● 大塚康生氏 特別インタビュー 「論理と寓意が練り込まれた誇り高きアニメーション」 聞き手/叶 精二 ▲ 大塚さんが東映動画時代にフィルムを元に描いた王様のポーズ集より。勲章を与える王様。 (「王と鳥 スタジオジブリの原点」未掲載作品) 以下の記事は、単行本「王と鳥 スタジオジブリの原点」(大月書店刊)用に脱稿されたものの、掲載には至らなかった“幻の原稿”です。当初は大塚康生さんの「読者が親しみを持てる原稿にしたい」という御希望もあり、叶によるインタビュー形式の原稿が掲載される予定でした。約4時間のインタビューの要点を叶がまととめ、大塚さんが大幅に訂正・加筆をする形で一端原稿は完成しました。しかし、諸般の事情でモノローグ談話として圧縮・改稿された形で掲載することに変更されました。このため、半分ほどの内容は「王と鳥 スタジオジブリの原点」と重なっています

            • 【追悼】高畑勲さん 日本アニメの方向性大きく変えた功労者 明治大大学院特任教授・氷川竜介

              「日常生活の中にこそ喜びや驚き、奇跡がある」。高畑勲監督の全作品には、この哲学が貫かれていた。 昭和43年、「太陽の王子 ホルスの大冒険」で劇場用長編アニメの初監督を務めた当時、アニメは「誇張」や「省略」の手法を用いて描くことが主流。その中で、高畑監督は徹底した生活描写や舞台設定を行い、作品に「リアリズム」を持ち込んだ。「アルプスの少女ハイジ」では舞台のスイスを訪ね、現地の暮らしを体験。ハイジがチーズを食べる場面は本当に「おいしそう」と思えるなど、ワクワクする映像を作り上げた。 さらに、山小屋の食卓からヤギのいる小屋までハイジは何歩で歩けるか…など緻密な設定を練り上げ、アニメに実写作品のような「俯瞰(ふかん)的な視点」を導入したのも高畑監督だ。盟友の宮崎駿監督とともに、他の作品や後進の監督に大きな影響を及ぼし、現代アニメの基礎を築いた方といえる。 51年の「母をたずねて三千里」では、家族の

                【追悼】高畑勲さん 日本アニメの方向性大きく変えた功労者 明治大大学院特任教授・氷川竜介
              • 「かぐや姫」にアニメ賞 LA映画批評家協会 - 産経ニュース

                米ロサンゼルス映画批評家協会は7日、今年の優れた映画に与える各賞を発表、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」がアニメ賞に輝いた。授賞理由は明らかにされていない。 同協会は米アカデミー賞の選考に最も影響力があるとされ、2002年にアニメ賞を授与された宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は、03年にアカデミー賞の長編アニメ賞を受賞した。同協会は1975年に創設。会員の批評家らが毎年、最新作の映画から作品賞や監督賞を選んでいる。 「かぐや姫の物語」は「竹取物語」が原作。姫がなぜ地球に来て、去らなければならなかったのかを、高畑監督の独自の解釈で描いている。(共同)

                  「かぐや姫」にアニメ賞 LA映画批評家協会 - 産経ニュース
                • 「われわれ」と「ぼく」と「ニュータイプ」 : 藤津亮太の「只今徐行運転中」

                  2006年11月11日04:28 カテゴリ仕事書籍 「われわれ」と「ぼく」と「ニュータイプ」 『KINO vol.2 思考としての『ガンダム』』に寄稿した原稿です。 「われわれ」と「ぼく」と「ニュータイプ」 「われわれ」と「ぼく」 その時には意味がわからなくても、後になってその本当の意味がわかることになる。たとえば『機動戦士ガンダム』の何がリアルだったか、ということ。 『ガンダム』放送当時、かすかなひっかかりを感じたことを覚えている。それは主人公アムロが“同僚”であるホワイトベース・クルーの幾人かを「さん」付けで呼んでいたことだ。ささいなことに思う人もいるかもしれないが、「ロボットアニメの主人公」が仲間を「さんづけ」で呼ぶなんて、ずいぶんとよそよそしい感じがしたのだ。 それは、従来のロボットアニメと比べても微細な差ではあった(かに思えた)。それに『ガンダム』にはもっと特徴的な差がたくさんあ

                    「われわれ」と「ぼく」と「ニュータイプ」 : 藤津亮太の「只今徐行運転中」
                  • 高畑論目次

                    HOMEへ戻る 高畑 勲 論 文責/叶 精二 ※研究所自主発行誌・各商業誌に掲載された高畑駿監督作品に関する批評、論文です。 ※禁 無断転載・無断抜粋 ● 目 次 ● 「平成狸合戦ぽんぽこ」論 ―「系譜・テーマ・映像・論評」の分析― 「平成狸合戦ぽんぽこ/解説図録」(94年12月29日/高畑・宮崎作品研究所 編/RST出版 自主発行)掲載 「ホーホケキョ となりの山田くん」3分間試写の衝撃 「COMIC BOX/99年6月号」(99年6月1日/ふゅーじょんぷろだくと発行)掲載 新説 高畑勲 論 「高畑演出」はこうして生まれた。 「別冊COMICBOX/Vol.5『ホーホケキョ となりの山田くん』を読み解く!?」(99年8月10日/ふゅーじょんぷろだくと発行)掲載 高畑勲 演出論 アニメーションの本流への復帰 「キネ旬ムック/スタジオジブリとホーホケキョ となりの山田くん」(99年8月10日

                    • 「かぐや姫の物語」アカデミー賞候補に NHKニュース

                      アメリカ映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞の各賞の候補が発表され、長編アニメーション賞に高畑勲監督の作品、「かぐや姫の物語」が、また、短編アニメーション賞にアメリカを拠点に活動する堤大介監督の作品、「ダム・キーパー」がそれぞれノミネートされました。 ことしで87回目を迎えるアカデミー賞の各賞の候補が15日、ロサンゼルス近郊のビバリーヒルズで発表されました。 このうち長編アニメーション賞には高畑勲監督の作品、「かぐや姫の物語」が5つの候補のひとつとしてノミネートされました。 「かぐや姫の物語」は竹取物語を原作に、かぐや姫が何のために地球に来て、なぜ月に帰ることになったのかを独自の視点で描いた作品で、美しい映像表現が海外でも高い評価を受けています。 日本の映画がアカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされるのは去年の宮崎駿監督の「風立ちぬ」に続いて2年連続、4回目で、高畑監督の作品が

                        「かぐや姫の物語」アカデミー賞候補に NHKニュース
                      • 海外から見た“泣けるアニメ”

                        海外のアニメファンが泣けてくるアニメは何か?というわけで主に北米の各アニメフォーラムをチェックしてみました。 この手の話題は以前からあって、皆さん、色々なアニメで泣き、叫び、絶叫し、気分を滅入らせています。そんな悲しい(嬉しい?)悲鳴を拾ってみました。 『Sexiest Anime Babe?』の時と同じように集計もしてみました。「女の子のように泣いたアニメ」「一番悲しいアニメ」「落ち込ませるアニメ」などの スレッドを参考にしています。票の集計方法は前回と同じです。なおテーマの都合上、思いっきしネタバレとなりますので、ご注意下さい。 また、2003年11月現在、海外の新しもの好きのアニメファン達の間で盛り上がっている『君が望む永遠』もちょっと取り上げてみました。 早くも第2話で叫んだ人もいて、なんかよく分かりませんが、妙に気に入られて熱いのが面白いなあと。 *Anime On DVD[

                        • 弁証法的な緊張関係-高畑勲と宮崎駿の50年-

                          ※以下の文章は、2013年9月17日発売のコミック誌「もっと! Vol.4 2013年11月号/総力特集 ジブリの狂気が大好き�・」(秋田書店)に掲載されたものです。同誌は珍しいスタジオジブリ公認のアンソロジー掲載のコミック誌でした。2013年8月末に編集の方から原稿依頼を受けたのですが、「高畑勲、宮崎駿両監督の作風総括と新作批評を短文で」という大変難しいお題でした。当時『かぐや姫の物語』公開前で取材・執筆で忙殺されていたこと、同作の初号試写前であったことなどから、以前の原稿を加筆・再構成するという条件でお受けしました。前半が加筆・再構成、後半が書き下ろしです。 2015.2.15. 高畑さんを 丸いと喩えるなら 宮崎さんは 四角い 高畑さんは 海のようだとすれば 宮崎さんは 山のようだ 似ても似つかない二人だし 近頃では希な偏屈ときている 仕事のこととなると テントウ虫の卵ほども妥協しな

                            弁証法的な緊張関係-高畑勲と宮崎駿の50年-
                          • asahi.com(朝日新聞社):スイスでアニメ高畑節 ロカルノ映画祭で講演 - 映画 - 映画・音楽・芸能

                            スイスでアニメ高畑節 ロカルノ映画祭で講演2009年8月15日 講演する高畑勲(右)とミシェル・オスロー=7日、スイス・ロカルノ、小原写す スイス南部で15日まで開催中の第62回ロカルノ国際映画祭で、アニメの高畑勲監督が講演をした。今映画祭で高畑監督は、日本アニメの大規模特集「マンガインパクト」などで自作4本が上映されたほか、名誉豹賞を受賞している。講演では日本アニメの暴力描写、「アルプスの少女ハイジ」のロケハン、準備中の次回作などについて、約100人の聴衆に縦横に語った。 ■日本作品は「現実と地続き」 高畑は70年代に「アルプスの少女ハイジ」などのテレビアニメを手がけ、80年代に宮崎駿監督らとスタジオジブリを設立した。日本アニメ界の代表的存在で、今回の映画祭に招待されていた。 講演に先立つ6日の記者会見で映画祭ディレクターのフレデリック・メールは、「ロカルノを訪れた数々の著名な監督に並ぶ

                            • 『赤毛のアン』の高畑勲演出について

                              タケダ1967 @takeda1967 ここで言っておきたい。赤毛のアンは続編が非常に多く、全10作にもなるのだが。ぶっちゃけ中盤以降の作品はハンパなくツラい!…ツラいのだ! 2013-06-25 19:15:58 タケダ1967 @takeda1967 あと1作目だとアンとギルバートは大変綺麗に収まるべくして収まりますが、この後アンは結構性悪というか女性特有の底意地の悪いイヤ〜な部分が出て来たりして、リアルといえばリアルですが、1作目のあり得ないくらいの性善説が好きだった俺はちょいとガッカリしましたYO 2013-06-25 19:31:22

                                『赤毛のアン』の高畑勲演出について
                              • 高畑勲監督が死去、82歳 ジブリ映画「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」を手がける

                                スタジオジブリ作品「火垂るの墓」などで知られるアニメーション監督の高畑勲さんが4月5日、肺がんのため東京都内の病院で死去した。スタジオジブリが6日、ハフポスト日本版など報道各社へのFAXで明らかにした。享年82歳。

                                  高畑勲監督が死去、82歳 ジブリ映画「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」を手がける
                                • 高畑勲・アニメーション映画監督のインタビュー

                                  ' pop.document.write( html ); pop.document.close(); if( window.focus ) pop.focus(); return false; } */ mri = {}; // MRI NAMESPACE. /* DÉCLARATION de la classe du popup DIV. */ (function() { /* Cette classe offre une interface pour l'ouverture et la fermeture d'un popup DIV contenant une image. Cette image s'affichera en taille réelle, centrée horizontalement et verticalement. Un layer de backgroun

                                  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第485回 『火垂るの墓』のおばさん

                                    『火垂るの墓』を観た観客の多くにとって、清太と節子が世話になった家のおばさんは、印象に残るキャラクターだったはずだ。彼女は主要登場人物の1人であり、中盤は清太とおばさんの関係を主軸にして話が進む。彼女は、清太が配給品をもってきた時などには明るく接するが、それ以外の時には小言や嫌みを言って、きつくあたる。 強烈だったのが、清太達の母親の着物を米に替えた前後の描写だ。米を手に入れた日の晩飯では、優しく清太と節子に接して白米を振る舞う。次のシーンは、数日後の朝食の場面だ。今度は掌を返したかのように、清太と節子に冷たく接する。おばさんの娘と、その家の下宿人(この原稿を書くまで、家にいる男性をおばさんの息子かと思っていたのだが、絵コンテ本で確認したら下宿人だった)の弁当には白米のおにぎりを用意するが、清太と節子の昼飯は雑炊だ。おばさんは、家で遊んでいる人間には米の飯なんて食べさせられない、と言う。そ

                                    • 小冊子『熱風』2013年7月号の特集は「憲法改正」です。 - スタジオジブリ出版部

                                      憲法を変えるなどもってのほか (宮崎駿) 9条 世界に伝えよう (鈴木敏夫) 戦争は怖い (中川李枝子) 60年の平和の大きさ (高畑勲) 新連載 吾が輩はガイジンである。(スティーブン・アルパート) 新連載 テレビアニメーションが到達したひとつの頂上 「アルプスの少女ハイジ」とその時代 (中島順三) 第18回 二階の住人とその時代 転形期のサブカルチャー私史 (大塚英志) 第13回 建築の素 木、その一 アジアとヨーロッパの林業は板ばかり(藤森照信) 第20回 忘れられた物語 講談速記本の発見 --悲しき悪人(山下泰平) 第11回 新・仮説・エンターテイメント進化論 ギャング映画について (吉川圭三) 第9回 鈴木さんにも分かるネットの未来 --オープンからクローズドへ (川上量生) 執筆者紹介 ジブリだより / おしらせ / 編集後記

                                      • 『我が高畑体験』

                                        突然だが、高畑監督の、自分が直接間接に見聞きしたことを気まぐれに書きます。『海がきこえる』でジブリに入ったとき、高畑さんは隣のスペースで『ぽんぽこ』の準備中だったのである。 高橋プロデューサーから聞かされた。高畑さんは『おもひで』のゼロ号の時に現像所のタイミング担当のスタッフに対して、フィルムの仕上がりについて長時間の烈しい説教をしたそうです。高橋氏いわく、「あの担当の人、今ごろ自殺してるんじゃないかなあ」。 おれが作業をしていると隣りのスペースから高畑さんの声が聞こえてくる。どこかの出版社の編集者を電話で叱っている。どうもその編集者が、ある著者の本の帯に推薦文を描いてほしいと高畑さんに頼んできたようだ。ところが本はまだ完成していなくて、中身を読みもしないで推薦してくれという無茶な依頼らしい。 これに対して高畑さんは、読まずにどうして推薦できるのか、読んだらむしろ批判するかも知れないではな

                                          『我が高畑体験』
                                        • アカデミー賞候補に「かぐや姫の物語」「ベイマックス」

                                          米アカデミー賞候補が1月15日(現地時間)に発表され、長編アニメーション賞に高畑勲監督「かぐや姫の物語」がノミネートされた。スタジオジブリ作品としては4作目、高畑監督としては初めて。発表は日本時間の2月23日午前に行われる。 「かぐや姫の物語」は高畑監督の14年ぶりの作品として2013年に公開された。これまで、ロサンゼルス映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)、ボストン映画批評家協会賞(同)、トロント映画批評家協会賞(同)を受賞している。 短編アニメ賞には、米国で活動する堤大介氏が共同監督として手がけた「ダム・キーパー」がノミネートされた。 作品賞には「6才のボクが、大人になるまで。」(リチャード・リンクレイター監督)や「アメリカン・スナイパー」(クリント・イーストウッド監督)などがノミネートされている。 高畑勲監督のコメント 「かぐや姫の物語」が、アカデミー賞長編アニメーション映画部

                                            アカデミー賞候補に「かぐや姫の物語」「ベイマックス」
                                          • 高畑勲は“音楽の演出”も抜きん出ていた 監督作品などから功績を辿る

                                            『かぐや姫の物語 [DVD]』 日本を代表するアニメ作家であり映画監督の高畑勲が、去る4月5日に82歳で亡くなった。彼の偉業は言うまでもなく、素晴らしいものであるが、ここで注目したいのが彼の音楽センスだ。映像に対する美的感覚と同じくらい、彼は音楽に対しても非常に大きなこだわりを持っていた。ここでは高畑監督作品を追いながら、その音楽の重要性に迫ってみたい。 高畑勲は、アニメ作家としてスタートする何年も前に、音楽と重要な関わりがあった。それは、東京大学文学仏文科在学中に出会ったジャック・プレヴェールの作品である。プレヴェールは、詩人であり作家であったが、シャンソンの作詞家としても活躍した。有名な「枯葉」や「バルバラ」、「美しい星へ」といったシャンソンの名曲群が、高畑に与えた影響は多大だという。後に彼はプレヴェールの詩を訳した書籍も出版しているほどだ。 アニメ作家となって最初の本格的な高畑作品は

                                              高畑勲は“音楽の演出”も抜きん出ていた 監督作品などから功績を辿る
                                            • BLOGOS サービス終了のお知らせ

                                              平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ ※カテゴリは、「その他のお問い合わせ」を選択して下さい。

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                                              • 氷川竜介、池袋コミュニティー・カレッジ第四講美術、設定 - 玖足手帖-アニメブログ-

                                                昨日、8月22日、池袋コミュニティ・カレッジで開催されている公開講座、氷川竜介のアニメの楽しみ方、その第四講目に行きました。私は二講目から参加しています。 今回のお題は「【設定と美術】世界を創出するアニメ技術」について。 今回の議題をざっくりとまとめると、 ■1前提 ・舞台芝居における美術とは大道具。背景セットである。 ・実写映画においても、書き割りや大道具で世界を作る。 ・色彩や構図のメタファで非言語的情感、情報を入れる。 ■2アニメの背景 ・最初は背景がなく、動く主体のみ (例、アルタミラ洞窟、影絵、ゾートスコープ(秘伝ディスク)、ペーパーアニメ) ・背景の誕生 初期アニメーションは背景もすべて同トレスの動画。・セルのキャラクターと水彩画の背景の分離 └注目すべきはキャラクターなので背景は彩度、コントラストが低い。軽視されていた。 ・近年は背景が緻密になる傾向。理由としては、レイアウト

                                                  氷川竜介、池袋コミュニティー・カレッジ第四講美術、設定 - 玖足手帖-アニメブログ-
                                                • asahi.com(朝日新聞社):高畑勲・富野由悠季監督に名誉豹賞 ロカルノ映画祭 - 文化

                                                  ロカルノ国際映画祭で名誉豹賞を受ける高畑勲さん=AP  【ロカルノ(スイス)=小原篤】開催中の第62回ロカルノ国際映画祭で、アニメ監督の高畑勲さんと富野由悠季さんに名誉豹(ひょう)賞が贈られることが決まった。高畑監督は6日、大広場に設けられた名物の野外上映ステージで豹のトロフィーを受け取った。富野監督は10日夜(日本時間11日未明)に式典に臨む。  両監督は日本アニメ界の代表的存在。5日に開幕した今映画祭では、大規模な日本アニメの回顧上映「マンガインパクト」が開催中で、高畑監督の「平成狸合戦ぽんぽこ」、富野監督の「伝説巨神イデオン」などが上映された。

                                                  • 「僕自身も衝撃を受けました」─富野由悠季の世界 | 神戸っ子

                                                    「僕自身も衝撃を受けました」─富野由悠季の世界 文化・芸術・音楽, 文化人 今も世界的に人気の続く『機動戦士ガンダム』を生み出し、数多くのアニメ、映画作品の総監督をつとめるなど、アニメ界の伝説である富野由悠季の仕事をたどる展覧会「富野由悠季の世界展」が、兵庫県立美術館で行われている。自身の世界展について、富野さんにお話をうかがった。 不可能だと思っていた ─ご自身の展覧会について、富野さんは当初「不可能だから、やめた方がいい」とおっしゃっていたということですが? 僕みたいな、マンガ・アニメが媒体として認識される以前の古い世代の人間から見て、美術家ではない僕の展覧会を美術館でできるわけがないと思ったからです。だから一年以上、学芸員が来ては断りを繰り返して、結果、これも時代か、美術館の権威もクソもないのかと思って(笑)、お受けして、やっていただいたのです。 そういうわけで、今回の展覧会に当たっ

                                                    • WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第17回 『セロ弾きのゴーシュ』

                                                      学生だった間にはアニドウのイベントの手伝いもいろいろとやった。 1981年夏、第7回プライベート・アニメーション・フェスティバル(PAF7)ではスタッフに組み入れられて映写機を回していたし、その時上映した中には同い年の大阪の学生・庵野秀明さんの『じょうぶなタイヤ』などもあったことを覚えている。 同じ夏にディズニーの超ベテラン・アニメーターであるフランク・トーマス、オーリー・ジョンストン両氏の講演会があるというので出かけたら、エレベーターを降りたところでアニドウ会長のなみきたかしさんに捕まり、「片渕君にTシャツ上げて!」と周囲に声が飛んだかと思うと、Tシャツひとつ手渡されていきなり映写室に押し込められた。このときはちゃんとお金を払って客席に座るつもりだったのに、映写係として小さな映写窓からイベントを見物することになった。 1982年1月といえばテレコムの社内に『名探偵ホームズ』の演出助手とし

                                                      • ドナルド・リチー - Wikipedia

                                                        ドナルド・リチー(Donald Richie、1924年4月17日 - 2013年2月19日)は、アメリカ合衆国出身の映画批評家、映画監督。日本文化、とりわけ日本映画の海外紹介に貢献した[1]。 来歴・人物[編集] 1924年(大正13年)4月11日、アメリカ合衆国のオハイオ州のライマ(Lima)に生まれる。少年時から映画に関心を持ち8ミリで作品を作り始めた。ライマ中央高校卒業後、ヒッチハイクとアルバイトでアメリカ各地をさまよったあと、第二次世界大戦勃発により軍に入隊する[2]。 1946年(昭和21年)に進駐軍の募集に応募し、タイピストの職を得、翌年来日した[2]。進駐軍の文化財部で働いていたとき、タイプができたのでニュースレターに記事を投稿してみたところ好評を得、アメリカ軍の準機関紙星条旗新聞(スターズ・アンド・ストライプス)に異動になる。映画欄担当になったのを機に、日本語はできないな

                                                          ドナルド・リチー - Wikipedia
                                                        • アンドレ・バザン - Wikipedia

                                                          アンドレ・バザン(André Bazin、1918年4月18日 アンジェ - 1958年11月11日 ノジャン=シュル=マルヌ)は、戦後フランスで影響力の非常に大きかった映画批評家である。「ヌーヴェルヴァーグの精神的父親」と称されることもある。 来歴・人物[編集] 『カイエ』まで[編集] 1918年4月18日、フランス・メーヌ=エ=ロワール県アンジェに生まれる。 はじめ教職を志し、1938年にパリ郊外オー=ド=セーヌ県サン=クルーの師範学校に入学。しかし1941年に教職資格の口頭試問に失敗し、やがてパリで「文学会館 Maison des Lettres」を旗揚げしたばかりのピエール=エメ・トゥシャール(俳優・劇作家、1903年 - 1987年)と親しくなる。 シネクラブを創設し、ロジェ・レーナルトを招いた。バザンは雑誌『エスプリ Esprit』に連載されていたレーナルトの記事「スペクタクル

                                                          • 情熱の宮崎駿、冷静の高畑勲、両方を備える富野由悠季。あと種やら00やらギアスやら色々語り

                                                            最近常に思っているのは、何故最近のアニメの出来はこうも悪いのだろう。もちろん、良い作品もちゃんとありますけど、とにかく質が低いアニメは多すぎると感じます。 それらと比べて、改めて宮崎駿作品、高畑勲作品を観れば、両方の質の違いに、どうしても思わず感服しないわけにはいけません。 しかし、そうはいっても、宮崎作品や高畑作品を見ている自分にとって、それらの出来の良さを称えると同時に、やはりどこかに違和感を抱えずにはいけません。出来が非常に良い作品なのに、どこか飲み込めない感じは、ここ数年がずっとありました。 何故そういう疑問を抱いてるのか、自分でも上手く答えを見つけることができませんが、昨日寝る前に、『アベニールをさがして』の文章を読んでると、突如ヒントをつかめて、自分なりの答えを見つけることができました。 01.「アベニールをさがして」から見る富野演出の典型 以下のくだりです。 上空、数百メート

                                                              情熱の宮崎駿、冷静の高畑勲、両方を備える富野由悠季。あと種やら00やらギアスやら色々語り
                                                            • 訃報:高畑勲さん82歳=アニメ監督「火垂るの墓」 - 毎日新聞

                                                              「火垂るの墓」や「アルプスの少女ハイジ」など数々の名作を手掛けたアニメーション映画監督の高畑勲(たかはた・いさお)さんが5日、東京都内の病院で死去した。82歳。三重県出身。 1968年に「太陽の王子 ホルスの大冒険」で劇場用長編アニメを初監督。70年代に「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などのテレビシリーズを手掛けた。85年に宮崎駿監督とスタジオジブリを設立した。 「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」などの監督作品は国内外で高く評価され、宮崎監督とともに日本のアニメを世界に誇る文化に押し上げた。2013年に「かぐや姫の物語」を公開。14年にフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で名誉賞を受けた。98年紫綬褒章。(共同)

                                                                訃報:高畑勲さん82歳=アニメ監督「火垂るの墓」 - 毎日新聞
                                                              • 今週の黒ロン:『かぐや姫の物語』 - 水星さん家

                                                                『かぐや姫の物語』。観終わって「こんなに『かぐや姫』のことを知らなかったのだなぁ」としみじみ。 かぐや姫の物語 (角川文庫) 作者: 「竹取物語」,高畑勲,坂口理子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/10/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る 巷では原作通りの映画と言われること間違いなしですが、ではではこの原作ってなんだ?という話になるとまた微妙になってきます。 『かぐや姫の物語』と『竹取物語』はあらすじだけ取り出せばほぼ同じものとなります。 でもその印象はかなり異なるはずです。なぜなら『竹取物語』はここまでかぐや姫に寄っていないから。 私を含め大抵の人が抱く『竹取物語』イメージは、子ども用の絵本などで簡単なあらすじを知って、間を脳内補完したものです。間を、かぐや姫を主人公とした物語に補完しているはずです。 『竹取物語』ではかぐや姫は、五人の貴公子など周

                                                                  今週の黒ロン:『かぐや姫の物語』 - 水星さん家
                                                                • ジブリの「高畑勲監督」ドラえもんの救世主だった - Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]

                                                                  4月5日、アニメーション監督の高畑勲さんが肺がんで亡くなった。82歳だった。 高畑さんは東大仏文科在学中、フランスの長編アニメ『やぶにらみの暴君』に感銘を受け、アニメーションの世界に関心を持った。大学卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、1968年、『太陽の王子 ホルスの大冒険』で監督デビュー。 1971年、宮崎駿監督らとAプロダクションに移り、『ルパン三世』を手がけた。以後、『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』などに関わる。 1985年、宮崎監督らとスタジオジブリを設立し、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』など数多くの名作を作り上げてきた。2013年の『かぐや姫の物語』では、アカデミー賞アニメ部門にノミネートされている。 そんな高畑さんを悼むのは、シンエイ動画名誉会長の楠部三吉郎さんだ。 「高畑さんは僕の恩人ですから。今、すごく悲しいです」 楠部さ

                                                                  • 高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が急きょ放送決定! | スタジオジブリ 非公式ファンサイト【ジブリのせかい】 宮崎駿・高畑勲の最新情報

                                                                    高畑勲監督の遺作となった『かぐや姫の物語』が、5月18日に「金曜ロードSHOW!」にて放送されることが急きょ決まりました。 同作がテレビ放送されるのは、2015年3月以来3年ぶり、2回目の放送となります。初回は18.2%と高視聴率を記録しています。 高畑勲監督は、「かぐや姫はなぜ地球に生まれて、月に帰らなければいけなかったのか」という点に着目。かぐや姫が成長していく姿を四季の移ろいとともに丁寧に追いながら、姫の幸せと喜び、不安や恐怖、そして悲しみと絶望を描き出した。8年という時間をかけて高畑監督がたどりついた「かぐや姫」の「真実」を、ぜひその目に焼き付けてほしい。 放送に際し、本作のプロデューサーを務めた西村義明さんは「8年間という長期の制作期間を経て完成した映画ですが、とても楽しそうに映画を作っていた高畑監督を思い出します。この機会にぜひ日本中の皆さんに楽しんでいただければと思います」と

                                                                    • ジブリ高畑勲さん死去…海外からも惜しむ声が相次ぐ「あなたは完全なるレジェンド」 : らばQ

                                                                      ジブリ高畑勲さん死去…海外からも惜しむ声が相次ぐ「あなたは完全なるレジェンド」 宮崎駿監督とともに、数々のスタジオジブリ作品を制作してきた高畑勲監督が、4月5日に亡くなりました。(享年82歳) ジブリ作品は海外でも知名度が高く、海外掲示板にもたくさんの声が寄せられています。 そのうちの一部を抜粋してご紹介します。 Isao Takahata, Studio Ghibli co-founder and director of Grave of the Fireflies, Only Yesterday, Pom Poko, and The Tale of the Princess Kaguya has died. ●映画「おもひでぽろぽろ」を見ることを強く勧めるよ。自分の一番のお気に入りの映画で、彼はジブリのカタログに宝石を散りばめているよ。 ↑本当にすばらしい人生の映画。初めて家族がパイナ

                                                                        ジブリ高畑勲さん死去…海外からも惜しむ声が相次ぐ「あなたは完全なるレジェンド」 : らばQ
                                                                      • 『羅生門』から『赤毛のアン』へ──高畑勲の演出が音楽にもたらすもの:フォーカス|美術館・アート情報 artscape

                                                                        2018年に逝去したアニメーション映画監督・高畑勲の演出に焦点をあてた回顧展が、現在、東京国立近代美術館で開催されている。ジェスチャー、アニメーションの研究者であり、『今日の「あまちゃん」から』(河出書房新社、2013)、『二つの「この世界の片隅に」─マンガ、アニメーションの声と動作』(青土社、2017)など、テレビドラマや映画の映像・音楽・演出の緻密な解読で知られる細馬宏通氏に、この展覧会を構成する作品のひとつ『赤毛のアン』について寄稿していただいた。(artscape編集部) 「高畑勲展──日本のアニメーションに遺したもの」展ちらし 高畑勲 音楽演出の秘密 映画音楽に対して、高畑勲は早い関心を示している。たとえば「映画音楽と早坂文雄の死」(「影絵」東京大学映画研究会、1955/『映画を作りながら考えたこと』[徳間書店、1991]に再録)で、高畑勲は、早坂作品だけでなく映画音楽全般につい

                                                                          『羅生門』から『赤毛のアン』へ──高畑勲の演出が音楽にもたらすもの:フォーカス|美術館・アート情報 artscape
                                                                        • (人生の贈りもの)高畑勲(78):1:朝日新聞デジタル

                                                                          アニメーション映画監督 観客の願望を満たすだけでいいのか ――1974年にテレビ初放映された「アルプスの少女ハイジ」をはじめ、世界中で親しまれるアニメ作品を作ってきました ハイジは、「こう反応して欲しい」という大人の願望通りに振る舞う、とてもいい子です。山のおじいさんと再会した時、すごい勢いで相手の胸に飛び込み、全身で喜びを表現する。嫌いじゃないけど、ああいう子を描くのは1回でいい。その後は描いていません。 ――どうして…

                                                                            (人生の贈りもの)高畑勲(78):1:朝日新聞デジタル
                                                                          • Yahoo!ニュース - 過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く (カナロコ by 神奈川新聞)

                                                                            いたいけなきょうだいの死から戦争の悲惨さを描いた不朽のアニメ映画「火垂るの墓」。監督を務めた高畑勲さん(79)は語る。「あれは反戦映画ではない」。戦後70年を迎え、いつか来た道へ向かう足音がその耳に届く。言葉が熱を帯びる。惨禍を嘆き悲しむのではなく、いまこそ自らの愚かしさに目を向けよ、と。 ■愚かしさ省み歯止めを 火垂るの墓は反戦映画と評されますが、反戦映画が戦争を起こさないため、止めるためのものであるなら、あの作品はそうした役には立たないのではないか。そう言うと大抵は驚かれますが。 1988年公開。太平洋戦争末期、空襲で母と家を失った14歳の兄清太と4歳の妹節子の物語。食糧事情悪化につれ、身を寄せた親戚からうとましがられ、2人は防空壕(ごう)で暮らすようになる。周囲の大人も手を差し伸べることはなく食料が尽き、やがて命も尽きる。原作は野坂昭如さん。高畑さんは「人は悲惨な目に遭うと人情

                                                                              Yahoo!ニュース - 過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く (カナロコ by 神奈川新聞)
                                                                            • 『火垂るの墓』は清太の霊が“現代でも成仏できない理由”を探るミステリー作品だった。「清太が過去に囚われている理由を90分かけて説明している」

                                                                              4月15日放送の『岡田斗司夫ゼミ』にて、5日に逝去された高畑勲監督への追悼として、代表作の1つである『火垂るの墓』の特集が行われました。 アニメ制作会社ガイナックス・元代表取締役社長の岡田斗司夫氏は、見落とされがちなラストシーンや、冒頭でのさりげない背景の変化を指摘し、この作品の映画としての構造を解説しました。 『火垂るの墓』(画像はAmazonより) ─関連記事─ ・宮崎駿と高畑勲を“たまたま”起用!? 人気低迷のアニメ版『ルパン三世』にテコ入れしたのはアニメーション界のレジェンドコンビだった ・宮崎駿の復帰は失敗に終わると予言。 岡田斗司夫「想像力も、体力も、技術力も、峠を越えていることは事実だと思う」 ・「手描きアニメは廃れていくが残していきたい」庵野秀明・川上量生・西村義明が鼎談『メアリと魔女の花』の背景美術に込めた想いを語る 実は超重要だった“ビル街”のラストシーン岡田: 僕は、

                                                                                『火垂るの墓』は清太の霊が“現代でも成仏できない理由”を探るミステリー作品だった。「清太が過去に囚われている理由を90分かけて説明している」
                                                                              • 増田弘道さんのブログ「アニメビジネスがわかる」 - 編集長メモ

                                                                                以下は、書籍「アニメビジネスがわかる」を書かれた増田弘道さんのブログだ。 ●アニメビジネスがわかる 有り難いことに、この中で、僕の「この人に話を聞きたい」について紹介していただいている。以下のページ。 ●アニメビジネスがわかる本34 この記事の中で話題になっているローランド・ケルツさんの著作については知らないなあ。確かに海外のジャーナリストの方の取材は受けた記憶はあるし、近しい内容の事を話した記憶もある。「『スタートレック』がオタクの元祖」とまでは言ってなくて、「コスプレは『スタートレック』のファンの方が先。日本のファンはそういった活動の影響を受けている」といった言い方をしたはず。いや、確かにその話をした時に、相手の方は驚いていらしたけど。 それから「七〇年代のアニメ作家たちは……」の話だけど、これはどこかのパーティで言った話。多分、どこかで勘違いされている(増田さんの勘違いではなく)のだ

                                                                                  増田弘道さんのブログ「アニメビジネスがわかる」 - 編集長メモ
                                                                                • 高畑勲お別れ会、宮崎駿「ありがとうパクさん」富野由悠季、押井守らも参列

                                                                                  お別れの会の委員長を務める宮崎駿は、集まった人々に向けて高畑のあだ名「パクさん」の由来について「朝が苦手な男で、東映動画(現・東映アニメーション)に勤め始めたときに、タイムカードを押してから買ってきたパンをパクパク食べていたから、という噂です」と説明したあと、「パクさんは95歳まで生きると思い込んでいた」と開会の辞を読み始めた。「黄昏時のバス停で、僕は練馬行きのバスを待っていた。雨上がりの水たまりの残る通りを、ひとりの青年が近づいてきた。穏やかで賢そうな青年の顔が目の前にあった」という55年前の出会いに始まり、「僕はパクさんと夢中に語り明かした。僕らは仕事に満足していなかった。もっと遠くへ、もっと深く、誇りを持てる仕事をしたかった」と青年時代を涙ぐみながら振り返る。そして高畑の初監督作品「太陽の王子 ホルスの冒険」制作当時の思い出を語り、「初号で僕は初めて、迷いの森ヒルダのシーンを見た。な

                                                                                    高畑勲お別れ会、宮崎駿「ありがとうパクさん」富野由悠季、押井守らも参列