特に飲食をテーマにしていないSF作品内に出てくる食品で一度は食べたいものたち。 「戦闘妖精・雪風」のハムバンとカレーとステーキ、「膚の下」のソフトクリームとシチューとパン、「航空宇宙軍史」のまずいコーヒー、映画「2001年」のシャトル機内食、「マトリックス」のおかゆ、「イリーガルエイリアン」のエイリアン食、「日本アパッチ族」の金属シチュー、「蟹甲癬」の蟹味噌、その他もろもろ…。 あなたの食べたいSFめしを教えて下さい。
宮前葵 @AOIKEN72 「私をそんな二つ名で呼ばないで下さい!」「貧乏騎士に嫁入りしたはずが!?」大好評発売中です!小説書いてます。小説家になろうmypage.syosetu.com/2331732/ カクヨムkakuyomu.jp/users/AOIKEN 仕事募集中です。ご連絡はkenaoi271あっとまーくgmail.comまで。 宮前葵 @AOIKEN72 SFは、今の時代は「共通認識」が無いから書くの大変なんです。十代の子に「え?宇宙って無重力なん?」と言わた事があり「そこから解説描写しなきゃダメか!」となった。魔法とかゴブリンの方が解説省けて楽なのですよ。 2024-04-22 15:29:24
NSA 上 (ハヤカワ文庫SF) 作者:アンドレアス エシュバッハ早川書房Amazonこの『NSA』は、ドイツを代表するSF作家アンドレアス・エシュバッハが18年に発表した、ドイツが舞台の歴史改変SF小説である。歴史改変ものとは、「もし歴史のあの時点で結果がこうなっていたら?」といった実際の歴史と異なる仮定をおき、別の歴史を空想するジャンルのことだが、その舞台とされる歴史の分岐点にも人気の多寡がある。もっとも書かれてきたのは、おそらく第二次世界大戦時の話だろう。 たとえば、第二次世界大戦でもし大日本帝国、ドイツ、イタリアの枢軸国側が勝利したら……? は『高い城の男』や『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』など多くのSF作品で描き出されてきた。で、『NSA』も改変歴史SFで、大人気の第二次世界大戦期のドイツが舞台なのだが、題材的には先行作と比べても変わり種だ*1。 『NSA』が描き出して
千葉県の幕張メッセで11月24〜26の3日間にわたって開催された「鉄道技術展」。国内唯一の鉄道技術に関する総合展示会で、今回が7回目。コロナ禍の中での開催となったが多くの来場者で賑わった。 ドイツの大手ブレーキメーカー、クノールブレムゼのブースに設置された実物大の鉄道車両モックアップなど目玉展示は数多いが、中でも来場者の度肝を抜いたのが、日本信号のブースに展示されていた高所作業用の人型ロボットである。 腕の長さは1.4m。体の幅は1.7mなので両腕を伸ばすと4.5mになる。足はなく、腰からの高さは1m。重量は650kgある。頭に相当する場所にはカメラが取り付けられており、これで空間を認識し、アームを使って作業を行う。離れた場所に設置されたコックピットに作業員が座ってロボットを操縦する。 汎用人型重機「零式人機」 このロボットの名前は「零式人機 ver.1.1」。日本信号、JR西日本、そして
奏で手のヌフレツン 作者:酉島 伝法河出書房新社Amazon酉島伝法はデビュー作の連作短篇集『皆勤の徒』と第一長篇『宿借りの星』が共に日本SF大賞を獲得と、寡作ながらもその作品は常に高い評価を受けてきた。 そんな酉島伝法による最新作『奏で手のヌフレツン』は2014年にSFアンソロジー『NOVA』に載った同名短篇の長篇版で、これが著者の現時点での最高傑作といっても過言ではないほど素晴らしい出来だ。酉島伝法の作風は造語を駆使しながら人ならざるものたちの世界、視点、文化を細かく描き出していく、一言でいえば「唯一無二」という他ないものだ。本作でもその特徴は引き継ぎながらも、ストーリー、世界観はともに既作よりも壮大さを増し、読みながら「今までこんな感覚、文章を読んで味わったことがないな……」と思うほど特殊な感覚と興奮が呼び起こされた。 たとえば下記は本作の一ページ目の文章で、奏で手と呼ばれる人たちが
ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)の『The Ominichord Real Book』は2023年を代表するアルバムになったのと同時に、長いキャリアの中で数多くの傑作を発表してきたミシェルにとっての新たな代表作にもなった。 ジャズの名門ブルーノートからリリースされた同作には数多くのジャズミュージシャンが参加し、素晴らしい演奏を聴かせている。だが、このアルバムの凄さはそれだけではない。ミシェルはここに収められた曲に様々な文脈を込めている。それは曲名や歌詞、サウンドに様々な形で埋め込まれている。宇宙観や死生観を含めて、ミシェルの哲学のようなものが詰まっているとも言えそうなくらい壮大なものだ。 近年、両親を亡くしたことをきっかけにミシェルはアフリカ系アメリカ人としての自身と祖先への思いを強めていた。そんな思考を、彼女は音楽による壮大な物語の制作に向かわせた。そし
SF映画のタイポグラフィとデザイン 作者:デイヴ・アディ発売日: 2020/08/18メディア: 大型本この『SF映画のタイポグラフィとデザイン』は、まさにその名の通りにSF映画に存在するタイポグラフィとデザインに集中して取り組んだ一冊である。大型本で、所狭しと書体とデザインとその解説が並んでいて──一言で言えば最高の本だ! 取り上げられていく作品は、『2001年宇宙の旅』『エイリアン』『スタートレック』『ブレードランナー』など有名作ばかりの7作で、数自体は少ないが、代わりに映画に登場する一瞬しか映らないような文字でさえもどんな書体を使われているのか見つけ、それぞれがその映画においてどのような意味を持っているのか分析してみせる。タイポグラフィって要は書体を何にするか決めてどう配置するかぐらいでしょ? そんなに語ることあるの? と思うかもしれないが、これが超重要だ。 未来的と思わせる書体は確
標本作家 作者:小川 楽喜早川書房Amazonこの『標本作家』は、ハヤカワSFコンテスト、その第10回目の大賞受賞作である。著者の小川楽喜は元グループSNE所属で既刊も存在する作家だが、今回は新人賞であるSFコンテストに作品を応募し、一次選考からはじめて見事受賞まで至っている。 SFコンテスト受賞作としては珍しい単行本形式での出版であり、期待値はもとから高かったが、読んでみればこれは確かに単行本で出したいよなあ! と思わせてくれる創作と読むことについての重厚な小説であった。優れた幻想/終末SFであり、虚構に耽溺することで現実と虚構の情景が入り混じっていく、そんな感覚が見事に表現された作品だ。ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作の歴史の中でもまた異なるタイプの作品で、好みは分かれるだろうが、かなりおもしろかった。 あらすじや世界観など 物語の舞台は西暦80万年のはるかな未来。玲伎種(れいきしゅ)
現代美術分野を中心に活動するアーティストのたかくらかずき氏は4月20日、仏教SFお遍路巡りゲーム『悟遊戯 OHENRO 88』を開発中だと発表した。あわせて同作の世界観を伝えるコンセプト映像が公開されている。 『悟遊戯 OHENRO 88』は、人類が消え去った西暦56億7600万2025年の地球を舞台に展開される、仏教とSFの要素を融合させたお遍路巡りゲームだ。ロボット型のキャラクターとなったプレイヤーは、突如宇宙から落ちてきた人工衛星「MYOJO」に“悟り”のプログラムを譲渡される。しかしそのプログラムはP2Pネットワーク上のブロックチェーンによって管理されており、「四国島」にある88ヶ所のサーバーから「仏」と呼ばれるNFTデータを見つけ出さなければならない。88種類の仏データをすべてインストールすることで、“悟り”のプログラムを実行するのが物語のおもな目的となるようだ。 作品の全容は謎
先週末の動員ランキングは、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(松竹)が土日2日間で動員12万9000人、興収1億8300万円をあげて2週連続で1位となった。6月28日までの10日間の累計動員は50万9000人、累計興収6億9934万1570円。 初週は初登場4位と奮わなかったが、地味に健闘を見せているのが先週に続いてトップ3にランクインしている『キャラクター』だ。こちらは6月28日までの17日間の累計動員が65万6758人、累計興収が9億1682万7130円。主演作として前作にあたる『花束みたいな恋をした』の大ヒット(累計興収38億円突破)は言うまでもなく、パンデミック期に入ってからの主演作としては、公開延期を経て昨年8月に公開された『糸』(最終興収22.4億円)も隠れた大ヒット。今回の『キャラクター』も10億円超えは確実で、「映画館に客を呼べる役者」としての菅田将暉神話は健在だ。 さて、先
1月15日、ついに北京市で新型コロナの感染者が確認された。18日にはさらに3人の感染者が確認され、冬季五輪を控えた首都は厳戒態勢となっている。 だが、彼らが過去2週間に訪れた場所や勤務先名、行動履歴が公表されると、ネット上では「なんと!これはまさに、あのSF小説の内容とそっくりじゃないか!」「切なくて、やりきれない話だ……」といった声が広まり、話題となっている。 対照的な2人の感染者の行動履歴 公開された詳細情報の一部は以下の表で見ることができる(表の左が1月15日に感染が確認された女性、右が18日に確認された男性の行動履歴)。 中国メディア「豆辯」より筆者引用 優雅に暮らすエリート女性が第1の感染者 上の表の左側の女性は北京市内のオフィスビルで働くエリート銀行員。1月1日は中国も祝日だったが、『全聚徳』という有名な北京ダックの店で優雅にランチを食べ、ショッピングを楽しんでいる。 この表に
拡散 上 大消滅2043 (文春文庫) 作者:邱挺峰文藝春秋Amazon『拡散』は、台湾の作家邱挺峰の作家デビュー作にあたる、近未来ワインSFである。最初、書名だけ見てありがちな終末SFだと思い食指が動かなかったのだが、読み始めてみればワインの愛好家によって書かれた、極上かつ本格的なワインSFであった。 登場人物は誰も彼もワイン産業従事者、評論家で、作中では誰も彼もがワインを飲みまくり、飲めば味や香りを語りまくり、ついでに歴史や産地当てゲームも行われる。異様なまでのワインへの熱量によって書かれた小説であることは読み始めた直後から疑いようもなく、特に終盤はその情熱に唖然とするほどだった。スリラーとして見た時展開が単調に感じられる面もあるにはあるのだが、そんなことがどうでもよくなるぐらいワインSFとして唯一無二の作品である。今年の掘り出し物といえる一冊だ。 あらすじ、世界観など 物語は主にブド
主張や伝えたいことそれ自体は色褪せていないとは思うが、 テレビに監視装置とか日記つけたらダメとか少し古さを感じるし、洗脳したあと殺すという極めて非効率な展開は理解できなかった。 監視社会をテーマにした今風な作品はないかのう。 【追記】 サイコパス面白かったなあ。不幸を減らす営みが別の不幸や矛盾を生み出すのは興味深いと思った(こなみ) ------------- 自分たちの現実の方が上回っているという指摘は確かになあと思う。中国の信用スコアとか最たるものだよね。 ブラックミラーのランク社会とかに似てると思う。現実的で真に迫る描写がよかった(こなみ) ------------- すまん。やっぱ監視社会だけでなく、絶望を感じさせる未来的なSF作品が見たい、という趣旨に鞍替えしたい。 ------------- 華氏451度は懐かしい。読んだなあ。でも今思うと本を強制的に読ませないとか国力衰退に直
かの有名な「ドラえもん」というSF日常ギャグマンガに「のら犬『イチ』の国」というエピソードがある。 のび太が拾ってきたノラ犬に知性を植え付けて過去のどこかの土地で、捨てられた動物の国を作らせて問題解決、というあらすじだ。 このエピソード、昔からなんとなく苦手で、知性をもったイチの描写が怖かった点も大きいのだが、そのまま歴史が進んだら人類社会誕生しないんじゃね? という妄想に発展するのも大きいな、 と考え直していた。 そうすると、特別にドラえもんが好きというわけでもないが、「ガラパ星から来た男」も似たような部分がある。 または「パラレル西遊記」もちょっとばかりではあるが、似たニュアンスの描写があることに気づいた。 このテンプレート、好きなんですかね、藤子・F・不二雄は。 さて次の段で、他の作家、作品はどうかなー? と進んだのだが、たまにSFを読むくらいの自分には、ほぼ全然これが思い当たらない
話題になっていた「十三機兵防衛圏」の Switch 版が出たのでプレイしました。例によって、記事が進むに連れネタバレ度が高まります。 全体を通して、とても満足でき、クリア後のおまけもちょくちょくプレイするくらいには戦闘にもはまったのですが、序盤はモチベーションの維持が大変でした。Twitter で話題になっていなかったら、投げていたかも。ちなみに、ネタバレがちっとも流れてこない健全な Twitter タイムラインのため「十三機兵防衛圏はいいぞ」みたなツイートしか流れてこない。 アドベンチャーの「追想追悼編」、シミュレーションバトルの「崩壊編」、アーカイブの「究明編」に分かれています。それぞれのパートを任意に選択できるため、戦闘がやりたいのにストーリーを延々を見せられる、みたいなストレスが低めなのが個人的にはグッドポイント。ただ、各パートの進行度と連動して各編でプレイできるステージが解放され
アトラスは8月31日、『十三機兵防衛圏』の全世界累計販売本数が100万本を突破したと発表した。足掛け4年弱での大台突破となった。また100万本突破を突破してNintendo Switch版が半額の税込3839円で購入できるセールも展開されている。 『十三機兵防衛圏』は、ヴァニラウェアが開発するアドベンチャーゲームだ。厳密には横スクロールアドベンチャーパートとストラテジーパートを含んだ作品である。本作では、滅びゆく運命にある地球を舞台に、抗う若者たちの足掻きが描かれる。ヴァニラウェアが描く細やかで幻想的なビジュアルに加え、13人の少年少女たちの視点から時間軸を利用したストーリーが語られるザッピングシステムを採用。13人の若者たちの過去が横スクロール形式で描かれる追想編と、彼らが未来へと立ち向かうRTS形式の崩壊編、そして物語や設定をフォローアップする究明編で構成されている。 本作は、まず20
おすすめSFを知りたかったら、こういうリストから選んで読めばよいよね。どれを読んでも損はないよ。 ローカス賞 オールタイム・ベスト賞 SFファン度調査 SF本の雑誌オールタイムベスト100版 こういうリストにはあまり入ってこないけど自分の中では特別な思い入れのあるSF作品について書くよ。 そうは言っても有名な作品ばかりなので、「隠れた名作」は期待しないでほしい。SFをよく読む人ならとっくに読んでる作品ばかりと思うよ。 『ソングマスター』オースン・スコット・カード心揺さぶる歌、とか、音楽は世界を変える、とかよく言うけど、この作品に出てくる少年はそんな比喩的な意味じゃなくてガチで歌声で人を操れてしまう特殊能力者。この作者は『エンダーのゲーム』が押しも押されぬ大人気作品だけど、音楽を長くやっている自分の中ではこっちのほうがずっと上だった。てか、カードは少年をいじめるの好きだよな。なお、古本でしか
もし「不老不死」になる施術を受けることができるとしたら、10代、20代のまま永遠に生きることができるとしたら、その道を選ぶだろうか。生が死によって意味をもたらされているのだとしたら、死のない人生はどう生きればいいのか。現代SFを代表するアメリカ人作家のひとり、ケン・リュウの短篇小説『円弧(読み:アーク)』はそんな問いを私たちにつきつける。 物語の舞台をアメリカから移し、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が本作を日本で映画化した『Arc アーク』が2021年6月25日に公開される。芳根京子が17歳から100歳以上まで生きる主人公を演じ、「人類史上初めて永遠の命を得た女性の一代記」を描くこの作品。リュウ自身もエグゼクティブプロデューサーとして携わり、その仕上がりに「あなた方はこの物語に生を与えるのに唯一にして最高の方法を用いました」と賛辞を送る。 今回は映画の公開に際して原作者のリュウにイン
執筆:古泉函数 はじめに みなさんは、以下のような2ちゃんねるのコピペをご存じでしょうか。 まあ拙者の場合ハルヒ好きとは言っても、 いわゆるラノベとしてのハルヒでなく メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwww ダン・シモンズの影響がですねwwww ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwww いや失敬失敬www ……ブラウザバックするのは、もう少し待っていただきたい。いにしえの2ちゃんのコピペは決して、決して私がマニアックなネット知識でイキるために引用したわけではないのです。私はそんなキモい人間ではありません。ほんとうです……ほんとうです! では、こんなネットの遺物を持ち出してきて、私は何がしたいのか。ここにご注目。 「ラノベとしてのハルヒでなくメタSF作品として見ているちょっと変わり者」 はたしてこの、ラノベをある種のSFと見なす見方は変わり者なのでしょうか
人工知能による創作や、人工知能と人間との協調による創作は、SFの重要なテーマの一つです。我々は、適切な人工知能(AI)技術の使用が、創作において大きな手助けになりうることを理解しており、その発展を歓迎します。日本のSF作家や関係者は、AIの開発のために許諾済みの著作データを提供し、アイデア提供や広報に協力するなど、AI技術の開発に大きく協力してきました。我々は原則として、生成AIが人々の権利を侵害しない形で創作に使われ、人々の創作活動が広がることを歓迎しており、AIを作り、使い、AI生成物を楽しむ権利は守られるべきだと考えます。 一方で、現在広く使われている生成AI技術では、学習に用いたデータが、生成物にどのように貢献したかを示すことが技術的にできていません。この問題が未解決のため、生成AIの使用者は、生成物における学習元著作の影響や貢献度合いを評価することが困難です。そのため現状の生成A
12月25日(土)に発売された「SFマガジン2022年2月号」の巻頭言を、オンライン上でも公開いたします。 ―――― お詫びと展望 編集長就任のご挨拶にかえて 12月7日に更新された早川書房公式サイトの〝「幻の絶版本」特集の中止について〟記事にあるとおり、本誌がネット上で発表していた特集企画の内容とその後の対応をめぐって、読者の皆さまから様々なご批判をいただいております。 https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2021-12-07-180928.html このたびは本企画が、読者および作者の方々への配慮を欠いたままにネット上にて進行し、また迅速な管理対応ができなかったことを深くお詫びいたします。文芸誌としてあってはならないことであり、ご指摘を重く受け止めております。 SFは、誰であっても自由に楽しむことのできるジャンルです。しかし、本誌のこれまでの在り
・結婚はお見合い結婚がスタンダードになり、自由恋愛は不可能になり、非モテが嫌う恋愛競争は起こらなくなる その結果何が起こるか? 女は化粧で男を釣る必要がなくなるので 女のファッション、化粧スキルは次第に落ちていく ということは顔面偏差値は 明治時代の水準まで落ちることになる 皮肉なことだが、「競争」があるからこそ美は磨かれるものである また、社会規範により離婚なども出来ないので殺人やDVも増える 嫌なら離婚という競争の手段がある現代と違って、いくら頑張っても規定された道しか歩めない女は 家事育児などのプルーフを放棄する ・男の存在価値を規定するモノが「甲斐性」「男らしさ(単純な強さ)」に絞られる なぜなら、恋愛と言う競争がなくなることで「おもしろさ」「優しさ」「中性的」「理解」 など、現代の男に与えられている魅力パラメーターのオプションが必要なくなるからである 結婚が強制的に決められ、恋愛
戦闘妖精雪風 Blu-ray Disc Box (スタンダード版) 堺雅人Amazon 師走に入ってからとにかく忙しくて、原稿をやっているか臨床をやっているかの日々が続いている。そうしたなか、アマゾンプライムにアニメ版『戦闘妖精雪風』がリストされているのに気付いた。OVA版で、全部あわせても3時間あるかどうか。じゃあ少しずつ観ようと思って手を出したら、たちまち全話を見る羽目になった。この後、小説版を確かめることになるだろう。 戦闘妖精・雪風(改) 作者:神林 長平早川書房Amazon これは非常に豊かな体験で、過去と現在と未来のアニメやゲームやライトノベルに思いを馳せたくなった。 アニメ『戦闘妖精雪風』について はじめに、アニメ『戦闘妖精雪風』について。この作品は、早川書房から出た小説『戦闘妖精雪風』をベースにつくられた、2002~2005年のOVAアニメ作品だ。アニメとしては『新世紀エヴ
香港で14年、中国北京で13年半暮らした後、日本帰国。現地で培った人脈と情報網を元に、日本メディアが触れることができない現地情報を発信。特に最近は、主権返還前の香港での体験と知識をもとに変動が続く香港情勢を市民の視点からウォッチしている。 Twitter:@furumai_yoshiko 個人サイト:https://note.com/wanzee/ メールアドレス:wansfactory@hotmail.com ふるまいよしこ「マスコミでは読めない中国事情」 中国や香港の話題を取り上げる本連載。SNSやメディア報道記事、さらに現地の優秀なメディア人や評論家たちの視線とともに、一体なにが問題なのか、そしてそこに暮らす人々にどんな思いを巻き起こしているのかを、「現地目線」で解説する。 バックナンバー一覧 中国発のSF『三体』は、アジア圏作品として初めてヒューゴー賞の長編部門を受賞。全30話でテ
ここ数年、コロナ禍により社会や仕事のあり方は大きく変化してきました。在宅勤務やリモートワークなどの勤務形態の変化はもちろん、アフターコロナを見越した転職や働き方の転換なども活発に行われています。そんな中、これからの仕事のあり方がどのように変化していくのか、関心を持っている人も少なくないのではないでしょうか。 そこで今回は、書評家の冬木糸一さんに、これからの仕事のあり方を捉え直すためのSF作品を4冊ご紹介いただきました。SFの世界では、人間が従来のように働かなくてもよくなった世界がこれまで多数描かれてきました。家にいる時間が長くなるなか、じっくり「本」を読む機会が増えた方もいると思いますが、SFを通して未来の仕事に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。 ***コロナ禍に突入し、はや3年。多くの企業でリモートワークがはじまったほか、生産年齢人口の減少など多くの社会的要因も加わって、週休3日制の
いきなり全然関係ない話から始まって申し訳ないんですが、皆さんドラえもん好きですか? しんざき家では、子どもたちが全員くまなくドラえもん好きでして、長男は今でも原作ドラえもんをちょくちょく読み返していますし、毎年大長編ドラえもんを家族5人で観に行っては、長女次女辺りはルナとルカごっこをやったりセーラごっこをしたりしている訳です。 ドラえもんで一つ、私が凄いと思っているところが 「40年近く前に出てきたひみつ道具が、最新の映画でも何の違和感もなく使われている」ということです。 例えば月面探査記ではお馴染み「桃太郎印のきびだんご」が出てくるんですけど、これ初出1975年なんですよ。44年前。 44年前の漫画で出てきたアイテムが、最新の映画で何の違和感も古臭さもなく使われている。 40年以上くさらないアイディアと発想っていうのも凄いですけれど、そこを中核にして、大人も子どもも何の違和感もなく同じ土
「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 作者:冬木 糸一ダイヤモンド社Amazon僕の初の単著『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』が本日発売。宣伝記事を書きたいのだが、内容紹介に関してはすでにしっかりとした記事を書いているから、今日は『SF超入門』ができるまで、と題して、企画からどのようにして現在の構成にきまり、完成までに何があったのかを簡単に振り返っていこうかなと。そもそも僕はこういう制作振り返り系ドキュメンタリーが大好きなのだ。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 『ホドロフスキーのDUNE』とか、最近だとNetflixで公開されたLeague of Legendsのアニメ『Arcane』の制作ドキュメンタリーがYouTubeに上がっていて、これも大好きだ。完成品だけみるとあ〜おもしろかった。よくできていたな/できていなかった
人類を「宇宙を理解したサル」と定義してみせたのは、行動生物学者のスティーブ・スチュワート-ウィリアムズだが、中国人SF作家の劉慈欣の小説を読むと、まさにその「宇宙を理解したサル」たちの世界を存分に味わえる。 『三体』三部作が世界的にヒットしたいま、劉慈欣は世界で最も高名な作家の一人となった。ネットフリックスでは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の製作陣が手掛けたドラマ版『三体』も視聴できる。劉の短編小説『流浪地球』を原作とする中国映画『流転の地球』が興行的に大成功を収めたことも記憶に新しい。 劉の作品に出てくる人類は、ありとあらゆる可能性に満ちている一方で、「旧石器時代から変わらない感情」、「中世に作られた社会制度」、「神のようなテクノロジー」という三つの特徴を持つ存在として描かれる。 いまでこそバラク・オバマ、イーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグから絶賛を受けるSF作家となった劉慈欣だが
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く