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  • 不安になったら薬を飲め

    ずっと不安だった おれが自分の性格というものを説明しようとすると、以下のような言葉が並ぶ。内向的、心配性、後ろ向き、弱気、消極的、意志薄弱、怠惰、マイナス思考、ネガティヴ思考、悲観主義……。 陰キャで、非リアで、なんの前向きさもない人間ということになる。 今の時代、いや、いつの時代でも人間に求められる資質に反していることこの上ない。そして、その通りおれは底辺に近い人生を送っている。 それにしても、なんで、こうなんだろう。というか、世の中の人で、こうでない人がいるのはなぜなんだろう。少なくとも、こう見えない人は存在する。 おれは双極性障害(躁うつ病)持ちである。これはおれの性格の前提なのだろうと思われるかもしれない。 しかし、おれがそう診断されるずっと前、それこそ、物心ついたころから、おれは常にそうだった。 そして、常に不安だった。 幼少期の無力感 おれはちびだった。いや、いまも平均身長から

      不安になったら薬を飲め
    • 「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。

      功利主義に向き合う いきなりだが、どうもおれは功利主義者らしい。反出生主義などの持論を述べていたら、そう指摘された。 なるほど、反出生主義論者のベネターの考え方は功利主義的かもしれない。 とはいえ、おれは功利主義をよく知らない。「最大多数の最大幸福?」くらいのものだ。なので、おれは本を読んでみることにした。 功利主義 (岩波文庫) たとえば、有名なJ.S.ミルなどはなんといっているのだろう。『功利主義』の冒頭はこんな文章で始まる。 正と不正の判断基準をめぐる論争は、解決に向けた進展が少しも見られない。人間の知識の現状を作り上げている環境要因のうちで、これほど期待はずれなものはほとんどない。 最も重要なテーマに関する思索でありながら、長いあいだ立ち後れたままであり、期待はずれという点でここまで際立っている環境要因はほとんどない。 哲学が誕生して以来、最高善に関する話題、あるいは同じことになる

        「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。
      • あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps

        おれの食生活 おれは毎晩の食事をXにポストするタイプの人間である。Twitterにツイートしてきた人間だといってもいい。 おれには3,600人ほどフォロワーがいるが、毎日おれを観察している人間がいるだろうか?たぶん10人くらいいると思う。その10人は気づいていることと思うが、おれは毎晩ほとんど同じものを食べつづける。 貧乏だから野菜が食えないとかいうのは毎晩お好み焼きを食べないやつの戯言にすぎない/関内関外日記 古くは、お好み焼きだった。一家離散して一人暮らしをはじめた。 金がないので自炊する。はじめての自炊生活。なにを食べよう。おれはお好み焼きが好きだった。お好み焼きはどうだろう? お好み焼きなら小麦も卵もキャベツも肉もとれるし、栄養的にも悪くないんじゃないのか。なにより、おれはお好み焼きが好きだ。 でも、毎日食べると飽きるんじゃないのか? これが、飽きなかった。おれは来る日も来る日もお

          あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps
        • おまえらの知らない鎌倉を歩く(GR IIIxの実用) - 関内関外日記

          おれは鎌倉市で二十年近く暮らした。おまえらは鎌倉の一部しか知らない。 「鎌倉には鎌倉駅か北鎌倉駅から行けばいいんでしょう?」と思っているのか? 違う。大船から行け。 湘南モノレールに乗るのだ。 そして、「西鎌倉」へ行け。「北鎌倉」ではないぞ。おれは昔、和装をした女性二人が「西鎌倉」で降りて、「えー、お寺とかないんですか?」とか言っていたのを目にしたことがある。ここにはない。しかしなんで、あえて「西鎌倉」を選んだのか。鎖大師へ行け。 西鎌倉駅前、ここは昔コンビニだった。ニートだったおれは早朝ここに週刊ジャンプを買いにきて、車で接触事故を起こした。 とにかく湘南モノレールだよ、兄貴。え、おれの兄貴って誰だ? SUZUKIYAはおれの身体を構成する食品を供給していていたスーパー。 まあ、七分おきにモノレールはやってくる。 子供のころの外食といえば、このロイヤルホストか昔対面にあったすかいらーくだ

            おまえらの知らない鎌倉を歩く(GR IIIxの実用) - 関内関外日記
          • イギリスの「禁煙法」は行き過ぎなのだろうか。

            イギリスの「禁煙法」 イギリスで「禁煙法」のようなものが可決された。そんなニュースがあった。 英下院、たばこ販売禁止法案を可決 2009年以降生まれを対象に イギリスの下院は16日、2009年1月1日以降に生まれた人が生涯にわたってたばこ製品を買えなくする法案を可決した。 リシ・スーナク首相が主導した「紙たばこ・電子たばこ法案」は、383対67の賛成多数で下院を通過した。首相経験者を含む複数の与党・保守党幹部が反対票を投じた。 施行された場合、イギリスのたばこ規制法は世界で最も厳しい部類のものとなる。 似たような法律がニュージーランドで先行して施行され、その後に撤回されたとかあったが、とにかくイギリスはこのような道を選んだ。 おれはたまたま倫理学入門の本を読んでいたので、「これは倫理学が取り扱う問題だな」と思った。とくに児島聡『実践・倫理学』においては第5章が「他者危害原則と喫煙の自由」だ

              イギリスの「禁煙法」は行き過ぎなのだろうか。
            • 【緩募】ピザと酒と人生の代替品 - 関内関外日記

              寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 快楽だと思っていたものが、惰性になっていたという話です。そりゃまあ、そういうものもあるよね、という話です。でも、あんがい気が付かないのではないか? たまには、意識して自分の習慣の整理をしてみてもいいんじゃないでしょうか? というお話です。 しかしまあ、おれは現実の部屋の整理も苦手だが、習慣の整理も苦手だ。いったい、何枚のピザを惰性で食ってきたか覚えているか? まあ月に一枚、金銭的にも、カロリー的にもそれほどのことではないだろう。これが週に一度だったら話も違うだろうが。 だけど、ピザを整理することで、おれは一つ「ご褒美」を失ってしまった。「自分へのご褒美」。おれみたいな中年男性にもそういうものは必要だ。今のところピザの代替品の食べ物の方向、それも自宅にだれかが届けてくれるものの方向で考えている。考えているが、それって宅配寿司か、ウーバーイーツ

                【緩募】ピザと酒と人生の代替品 - 関内関外日記
              • 45歳独身男性・血液のリアル - 関内関外日記

                ここのところいろいろひどく精神状態がよくないのは一つ前の記事に書いた。メンタルがやられているのに銀歯まで取れた。そのうえ、さらに微熱がつづく。とはいえ、この微熱を意識し始めたのはコロナのころで、家に閉じこもって土日を過ごしていると、夕方あたりに必ずといっていいほど微熱が出る。それがずっとつづいている。土日に限らず、平日の夜も熱が出る。いよいよ、「医者で診てもらえ」ということになり、弱っているおれはなんとなく流されるように初めてのクリニックを訪れて、血液の検査などした。もちろんその結果を晒そうじゃないか。 わーっと早口の先生で、「自分の専門の循環器系では……」といろいろ説明された。あ、なんか鉛筆の✕は「これは原因ではないね」という意味のやつもある。で、当然、それぞれの数値についてもいろいろ言われたが、結果的には血液検査から熱発の原因はわからない、ということだった。「経過観察ですね」、「高熱で

                  45歳独身男性・血液のリアル - 関内関外日記
                • 人間が人間であることを出せ。表現しろ。それ以外は的確にプロンプトを書け。

                  画像生成AIとおれ 知らないあいだに画像生成AIというものができて、ひとびとが使うようになって、いろいろな問題を引き起こしていた。 AIの学習に使われた人の著作権的な問題とか、AIを使ったイラストに対する道義的(?)な問題だ。後者についてはちょっとよくわからない過熱が見られるようなので、触れるのは避けたい。 いずれにせよ、文章(プロンプト)によって、絵が生成されるのだ。おれは、とりあえずおもしろいと思った。おもしろいな、というだけだ。 おれは自分で絵を描きたいと思うが、下手くそなので描く気がおこらない。AIを使えば自分の理想である✕✕な絵だって生成できるんじゃないかと思った。 が、プロンプトにもコツがある。いや、コツなんてものじゃない、プログラミング的な技術、技法だ。おれはそういう感覚的でないものは苦手だ。 というか、そもそもおれのPCは画像生成AIを使うスペックに達していなかった。なので

                    人間が人間であることを出せ。表現しろ。それ以外は的確にプロンプトを書け。
                  • 友達がつくれない子供には薬を飲ませろ - 関内関外日記

                    寄稿いたしました。 blog.tinect.jp かなりストレートなタイトルになっておりますが、まあ自分が言いたかったことはこれなので、これでいいでしょう。 というわけで、自分の「不安症」とその対処法を書きました。不安症、心配性、奥手、引っ込み思案、内気、消極的な人はちょっと読んでみてください。……って、タイトルに答えが書いてあるんですがね。 しかしまあ、こういう性格の子供というのは、友達がつくれない。つくりにくい。気づいたら一人だ。社交性というものが手に入らず、孤立して、悲惨な人生を送ることになる。 この地獄には要求されるべきものがたくさんある。健康な心身、人に好かれる社交性、算数と数学と化学と物理とプログラミング、部屋を片付けられること、役所の書類を読み書きできること、正しく箸を使えること……。そしてすべては金を稼ぐことができるかどうかにかかっている。 そのなかでも、やはり社交性は重視

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