論文が発表されました。最新号の『フィルカル』5(2)に載っています。 「イメージを切り貼りするとなにがどうなるのか:インターネットのミーム文化における画像使用を中心に」と題して、画像表象・描写の哲学を論じた論文です。年始に開催された「描写の哲学研究会」での発表がベースになっています。*1 以下、簡単な論文紹介と、論文中に添付できなかったミーム作品の一覧を載せました*2。実際に作品を見てみないことにはいまいち味気ないと思いますので、合わせてお楽しみください。 簡単な論文要旨 テーマは大きく分けてふたつ。(1)実践において「使用される」ことで画像が担う意味内容に焦点を当てる、(2)その代表的実践としてインターネット・ミームにおける画像使用を分析する、です。 (1)については巻頭言で松永さんが言及されている通り、「画像の語用論」と呼びうる試みです。今日では広く画像まわりのさまざまなトピック