Pedestrians walk along Wall Street near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Friday, Oct. 5, 2018. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg 約1カ月前、銀行危機の可能性に身構えるウォール街の目には、注目度ナンバーワンのボラティリティー指数は奇妙に映った。あまり動かなかったのだ。 S&P500種株価指数の予想変動を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は、もちろん上昇はした。しかし日中ベースのピークにおいても、1年前に何度も達したレベルに近づきさえしなかった。 「恐怖指数」の異名がついたVIXは、市場のセンチメントを計り知る上で信頼されていたが、ここにきて精彩を欠いているのには諸説ある。